愛犬に与えている食べ物のパッケージをよく見たことはありますか?犬用のドッグフードやおやつには品質を維持するために添加物が含まれていることがあります。中でも「合成添加物」にはどんな役割や危険があるのかを確認しておきましょう!
人用でも犬用でも食品に添加物は多く使われている
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料などのことをいい、私たち人間が日々口にする食品には、たくさんの食品添加物が使われています。
ワンちゃん用のドッグフードやおやつにも、これらの添加物が多く使われていますが、添加物が入っていることで安全に与えられる部分もあるのです。
というのも、「添加物=怖いもの」という印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば、犬用の無添加の食べ物を購入したとき、購入後の商品の管理や食べきる期間によっては、その食べ物の酸化や劣化がどんどん進んでいきます。
これを防ぐために、使われるのが添加物です。
添加物の中には、化学的な成分由来のものや天然由来成分のものがあり、犬の健康を考えると、天然由来成分の添加物の方がよいといわれています。
できることなら無添加のものを選んであげたい!でも添加物が必要な場合もある、そのときは、飼い主さんが成分に納得して、安心できる製品を愛犬のために選んであげましょう!
犬のおやつに含まれている注意すべき添加物
市販で購入できる製品の中には、注意すべき添加物が含まれていることがあります。
今回は、犬のおやつを与える際に注意しておきたい2つの添加物をご紹介したいと思います!
見た目を鮮やかにする合成着色料
犬のおやつを購入する際に、鮮やかな色をしている製品は着色料が使用されていることがあります。
中には野菜や果物、お肉などの天然素材を生かして製造されているこだわりおやつもありますが、合成着色料が含まれている製品も多く流通しています。
<合成着色料の例>
赤色2号/赤色102号/赤色106号/青色2号/酸化チタンなど
これらの合成着色料は、発がん性や染色体の異常、その他の健康被害を起こす可能性があるといわれていて、日本では認可されていても海外では使用が禁止されている成分もあります。
そもそも、犬は嗅覚が優れた動物なので、おやつを前にしたときに真っ先に五感で感じる部分はニオイです。
犬の食器におやつを出したとき、飼い主さんがパッケージを開けたときに、美味しそうに感じてしまう鮮やかな色が、合成着色料によって色付けされたものだったら、それは犬の食事には必要がないのです。
おやつを長く持たせる合成の酸化防止剤
犬のおやつにはさまざまな種類があり、中には添加物を使用していない無添加おやつもあります。
しかし、脂質が多く使用されているなど原材料によっては、開封後にすぐ酸化したり腐敗が進んだりなど製品が劣化しやすいものもあり、この酸化を避けるために使用されているのが酸化防止剤です。
<合成酸化防止剤の例>
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)/BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)/エトキシキンなど
これらの合成の酸化防止剤は、日本の法律において基準値の範囲であればペットフードへの使用が認められているものの、発がん性や健康被害の恐れがあることが指摘されています。
愛犬に毎日与えるドッグフードやおやつにおいては、犬の健康を考えるとできるだけ合成添加物の含まれていないものを選びたいものですね。
酸化防止剤によって品質を保つ役割がある
しかし、酸化を防ぐ成分が全て犬の健康を害する恐れがあるとはいえず、おやつやドッグフードの品質を維持するために必要な面もあります。
酸化防止剤の役割をする成分の中には、天然由来成分のものもあるので、パッケージを確認してみるとよいでしょう。
一番大切なことは、品質の安定した食べ物を与えること、愛犬の体に合ったおやつやドッグフードを与えることです。
例えば、購入するおやつやドッグフードの量を少なくして、酸化や劣化が進まないように品質の良い状態で与えることや、保存する環境を整えるといったことをおすすめします。
カビたり傷んだりしたおやつを犬に与えるのはNGです!
最後に
毎日愛犬が食べるものだからこそ、気になる製品の原材料をチェックしてみると、犬用おやつやドッグフード選びに役立ちますよ!
ペットフードに関する法律については、環境省のHP「愛がん動物用飼料の安全性確保に関する法律(ペットフード安全法)」で最新情報が公開されているので興味のある方はこちらから
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/index.html
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