動く犬の撮影をするのは難しいものですよね。少しでも愛犬の良い写真が撮りたい!という方は、撮影時に構図を意識してみることをおすすめします。犬の写真を撮影する際の構図についてお話しします。
最初に覚えるべきはこの4つ
そもそも、なぜ構図が大切かというと、同じ風景の写真を撮っても、この構図を活かした撮り方が出来る人と出来ない人の写真では、活かせる人の写真の方が、写真全体がスッと目に入ってきて安定感があります。
「あ、なんかコレ綺麗」って思ったものが、実は黄金比で作られていた。なんてこと良くありますよね。あの感覚に近いと思います。
芸術的センスが長けている人は、何となくで撮れてしまう人もいるかもしれませんが、ぼくの様な普通の人間にとっては、なかなか簡単にはいきません。ですので、基本の構図を覚えてしまうことが、写真上達への近道だと思います!
その基本の構図として、まず覚えておきたいのがこの4つ
・三分割法
・四分割法
・日の丸構図
・対角構図
です。
前編では、三分割法と四分割法をご紹介!
百聞は一見に如かず!ってことで、例をあげて見ていきましょう。
王道の三分割法
まずは、これを押さえておけば、まず間違いないと言われる万能構図の三分割法です。
縦横に三分割し、九分割された画面に被写体を配置してみましょうという構図ですね。
赤いライン上や交差した点に被写体を配置してあげると、不思議と人間が見ていて気持ちいい、安心感があると感じられる構図になります。
では、実際の写真に当てはめてみましょう
まずは、ど真ん中に配置してみます。
う〜ん。悪くはないですが、なんだか素人っぽい写真ですよね。上下左右に同じようなスペースが生まれてチョッと不安定な感じもします。
ちなみにこのように被写体をど真ん中に置く構図を日の丸構図といい、決して悪い構図というわけではないです。
そこで、被写体を右下の交差点に移動してみます。
どうでしょう?なんとなく写真に安定感が生まれた気がしませんか?
そして、なんとなく素人感から脱したオシャレ感も。笑
どちらも同じ写真ですが、構図を変えただけでこれだけの差が生まれます。
こちらは右側に来たことにより、このまま写真の枠からフェードアウトしていきそうな動きのある写真になりました。
三分割法と、今回は紹介しませんが、トンネル構図と呼ばれる明暗を利用した写真です。
明るい部分を真ん中に持ってきつつ、赤い服の女性を三分割法で配置してます。
いかがでしょうか。
ちょっとズラしてあげるだけで、だいぶ表現力のある写真になりますよね。
三分割に慣れてきたら四分割に
三分割に撮り慣れてきたら、四分割に挑戦してみましょう。
縦横それぞれ四分割し、画面を16分割して撮る構図です。
三分割法よりも、スペースが生まれやすく写真の表現に幅が生まれます。
被写体を右下に持ってきたことにより、左側に大きくスペースが空き、そこに写る風景とのストーリー性が出てきます。
背景が広く写り込むことにより、被写体がどういう場所や状況にいるかがよりイメージしやすくなりますね。
両サイドを同じ位置に配置し、真ん中を空けました。
飼い主さんとワンちゃんとの距離感が絶妙に可愛いですね。
四分割法は、三分割法よりもスペースがまとまって空くことにより、より開放感のある写真になります。また、そこにストーリー性を想い描ける写真になるのが、個人的には好きです。
広い景色の中で被写体がある時の撮り方としてはオススメです。
後編は日の丸構図と対角構図
前編はここまで。構図の違いで何となく写真にストーリー性が生まれてくる感じが伝わりましたでしょうか。
写真を見たときに、「何か良いかも!」って思える写真は、ストーリー性やメッセージ性を感じられる写真だと思います。
ワンショットを通して、皆さんがワンちゃんとの思い出をより鮮明に残せる写真が撮れるお手伝いが出来ればと思っています♪
それでは後編もお楽しみに〜!