リーダーになろう!愛犬との信頼関係の築き方と主従関係

しつけ

犬と一緒に暮らしていくには、信頼関係や主従関係が大切だとよく耳にします。自分の犬がちっとも言うことを聞いてくれないのは、信頼関係がないのかと悩んでいる飼い主さんが多いようです。
では、この信頼関係や主従関係とは一体どのようなものなのでしょうか?本当の意味で理解している方は少ないかもしれません。
そこで今回は、愛犬との信頼関係と主従関係について紹介していきましょう。

愛犬との信頼関係ができるとこんな良いことが

愛犬との主従関係、すなわち信頼関係がきちんと構築されていると、飼い主さんだけでなく犬の方も幸福な気持ちを持って生活を送っていくことができるようになります。
なぜなら、犬は元々群れで生活をしていた動物で、群れのなかには必ずリーダーが存在していました。同じ群れの仲間たちは、「リーダーに従いその代わりにリーダーは仲間を守る」というルールを守っていくことで秩序ある穏やかな暮らしをしてきました。
人と生活をするようになって長い時間が経過しても、犬の本能のなかにはリーダーを求める気持ちはなくなっていません。

信頼できる飼い主さんをリーダーと認めた犬は、当然飼い主さんの指示にきちんと従うようになりますので、無駄に吠えたりしつけに従わなかったりすることもなく、問題行動もほとんど起こしません。
飼い主さんのほうも、犬がしつけを守ることで周囲に余計な気を回すことなく、犬との生活を心から楽しめるようになります。
この信頼関係に基づく主従関係が構築されると、犬と共に過ごす時間を何十倍も幸せに感じることができるようになるかもしれません。

愛犬との主従関係

犬との主従関係とはそもそもどのような物なのか、疑問に思われている方もいるかもしれません。
そこで、犬との主従関係の大切さと、それが無い場合にはどのようなことが起こるのかを紹介していきます。

犬との主従関係

主従関係と聞くと服従というような捉え方をして、あまり良いイメージを抱かない方がいるかもしれません。
犬と人の主従関係は確かに服従という意味合いもありますが、それよりも「信頼関係」という意味のほうが強いです。
犬は基本的に、自分より上位の者の言うことしか聞かない性質を持っています。その為、犬のしつけを行う際には、犬との信頼関係を構築し、犬が自分の意思で飼い主さんを上位の者、つまり自分のリーダーだと認めることが何よりも大切です。

むしろ、その信頼関係がなければしつけをうまく進めていくことは難しくなります。
犬が言うことを聞かないからといって、やたらに叱り飛ばして抑え付けるように言うことをきかせる方法を取る方もいますが、それでは犬にはストレスが溜まってしまうだけです。
それよりも、犬との信頼関係を築いたうえでしつけを行えば、犬は驚く程素直に言うことに従ってくれます。
犬とはそういう動物なのです。

犬が飼い主より上位に立つと

犬との信頼関係構築がうまく進まず、犬が自分のことを飼い主さんよりも上位の者、つまり家族間のリーダーは自分であると認識してしまうと次のようなことが起きてしまいます。

・飼い主さんの言うことを聞かない
 ⇒自分よりも下の者の言うことは当然ききません。

・飼い主さんに対し威嚇行動をとる
 ⇒自分が一番上位の者と認識していますので、何か気に入らないことがあればそれを我慢することなくストレートに表現します。最悪の場合、噛みつくこともあります。

・家の前を通る人や来客に対してやたらに吠える
 ⇒自分が家族の中のリーダーなので、不審者から家族を守ろうという使命に燃えている証拠です。

・散歩では必ず飼い主さんの前を歩き、グイグイと引っ張って歩く
 ⇒リーダーである自分が進む方向を決めるだけでなく、先頭を歩くのもリーダーである自分だと思っています。

犬が飼い主さんよりも上位に立ってしまうと、このような弊害が出てしまいます。
自分のことをリーダーだと認識している犬は、家族を守ろうと常に周りの様子に気を配りながら生活をしていきますので、神経が休まることがなく警戒心の強い攻撃的な性格になってしまうこともあります。

【実践】信頼関係の築き方

では、犬との信頼関係はどのように築いていけばいいのか、その方法を紹介していきますので、是非実践してみてください。

愛情をたっぷり注ぐ

犬には愛情をたっぷり注いであげてください。毎日ご飯をあげ、散歩に行き、優しく名前を呼び、一緒に遊んであげることも大切です。
日々このように過ごしていくだけで、犬はこの人と過ごすことは楽しく安心できると感じていきます。
それを積み重ねることで、信頼関係は自然と築かれていきます。

過干渉は禁物

愛犬は何をしていても可愛いものです。常に干渉していたい気持ちは分からないでもありませんが、犬が自分だけの時間を持ち自立心を養うことも関係を構築するには必要なことです。
また、可愛いからといって、遊びの要求に常にのってしまうのもよくありません。犬が要求する度に応じていては、主導権は犬に持っていかれてしまいます。時には断ることや待たせることも覚えさせ、遊びひとつ取っても主導権は飼い主さんのほうにあることを覚えてもらいます。

メリハリが大切

犬が悪いことをした時には間髪いれずにきちんと叱り、良いことや指示に従えた時には大袈裟な程にたくさん褒めてあげます。
叱る時と褒める時のメリハリをしっかりと付けることは、関係構築にとても大切です。
叱る時に「○○ちゃん、ダメよ~」などとニコニコしながら叱っている方が時々いますが、これでは犬には何も伝わらず、「ニコニコしている割に行動を阻止してくる」と犬が不信感を抱く原因にもなりかねません。

本能を理解する

犬には犬特有の本能があります。お散歩中にあちこちの匂いを確認したり地面を掘ってみたりなど、飼い主さんの目からすると好ましくない行動であることもあるでしょう。
あまり好き勝手にさせるのは勿論よくありませんが、ある程度は犬の本能からくる欲求には目をつむってあげてください。
何もかも阻止されてしまうと、犬はストレスを溜め込んでしまいます。その結果問題行動に出てしまうこともあるかもしれません。

主導権は犬に渡さない

ご飯をあげるタイミング・散歩に出掛ける時間・遊びの誘いなど、これら全てにおいて主導権は犬ではなく飼い主さんが握ります。
犬が要求をしてくるからといってそれに応じた行動をしていると、犬は自分のほうが立場は上なのだと勘違いしてしまいます。
信頼関係が構築されていれば、犬は飼い主さんの行動を見てきちんと待つことができるようになります。

まとめ

愛犬との信頼関係と主従関係について紹介してきました。
最後の【実践】では5つの例をあげました。こんなことで信頼関係が築けるの?と疑問に感じる方もいるかもしれません。
信頼関係を構築していくことは実は難しいことは全くなく、日々の生活を犬と共に送りながら、過剰に犬を可愛がるのではなく、当たり前のことを繰り返していくだけなのです。
犬の要求を断ったり、散歩に行くのを少し待たせたぐらいで犬は飼い主さんのことを嫌いになったりはしません。むしろ、常に毅然とした態度接してくれる飼い主さんでいるほうが、犬は尊敬をして自分のリーダーと認めるようになっていきます。

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kai-k

愛玩動物管理飼養士・ドッグライフカウンセラー・動物介護などの資格を所有し、20年以上に渡る飼育経験とブリーダー経験を活かした、実体験に基づく記事作成を行っています。

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