犬の目にゴミが入った時の正しい応急処置の方法をご存知ですか?木枯らしの季節は乾燥しているため、地面の細かいゴミや土ホコリも地上を舞って犬や人間の目の中に入ってしまうことがあります。犬の目に入った細かいゴミは、涙で自然に外に出て行くものですが、なかなか取れずに犬が気にすることや目が炎症することもあります。
今回は、犬の目に入ったゴミの取り除き方についてご紹介します。
犬の目に異常がある時の症状
犬の目にゴミが入るとどんな様子になる? ふと犬の目を見たときに、眼球に犬の毛がついていたり、片方の目や両目をしょぼしょぼさせていることはありませんか?特に乾燥した木枯らしの吹く季節は、お散歩中にゴミが目の中に入ってしまうことがあります。こういった時は、目をチェックしてみましょう。
- 目をしょぼしょぼさせている
- 涙や目やにが多く出ている
- 目をかゆがって前足で顔を掻いたり、ソファーなどに顔を擦り付ける
- 目の周りが涙やけを起こしている
- 左右の目の大きさが違って見える
など
犬の目にゴミが入ったまま放置するとどうなる?
犬の目にゴミが入っている状態に気がついたら、できるだけ早く取り除いてあげるべきです。目にゴミが入ったまま放置すると、犬がかゆがって目に刺激を与えることで、眼球が傷ついたり、目の炎症を起こす場合もあります。 特に木枯らしの季節は、藪の中の種子や、地上に舞い上がった種子に、顕微鏡でしかわからないようなギザギザとしたかえしのついたトゲがついていることもあります。犬が気にして目に刺激を与えることで、中に入っていってしまうので、河川敷や草むらの中に犬が入る時は気をつけなければなりません。 もし、飼い主さんが自分で取れないと判断した場合は、眼球を傷つけてしまわぬように、放置せずすみやかに動物病院を受診することをおすすめします。
手で取るのは危険
犬の目のゴミを簡単にとる方法は、人間の手を使った方法です。しかし、指先には雑菌もあるので、目についたゴミや毛がすぐに取れそうな場合は、必ず手と指先を洗ってから行なってください。 眼球を傷つけないためにも、絶対に目の中に指をぐっと入れてはいけません。眼球にゴミが刺さっていないことが確認できて、目に入っているのが犬の毛程度であれば、まぶたの上から数回、痛くない程度の強さで優しく撫でるだけで、目に入って眼球に張り付いた毛の一部が外に出ることがあるので、簡単につまんで取り除くことができます。
目に入ったごみの正しい取り除き方
目に入ったゴミは、犬用の目薬を使った取り方が安全な方法です。もし目薬がない場合は、応急処置として水道水やぬるま湯も使うことはできますが、犬用の目薬を常備しておくと安心です。
犬用の目薬を使用したゴミの取り除き方
ゴミが犬の目のどのあたりに入っているのかを確認する
犬の目の中のどのあたりにゴミが入っているのかを、犬の正面からまぶたを優しく広げて確認します。
犬の頭をおさえる
犬の大きさにもよりますが、前から抑えると犬が緊張するので、後頭部側から犬の頭を抑えて目薬を素早く垂らす準備をします。
目薬を垂らす
後頭部側から犬の目に数的、素早く目薬を垂らし、浮いてきたゴミを脱脂綿などで拭き取り、ゴミが残っているようであればこれを数回繰り返します。
犬用目薬を使って目のゴミを撮る時の注意点
犬の目に入ったゴミは、犬用の目薬を使って洗い流すのが安全な方法ですが、人間でも使うことのできる人工涙液を動物病院で処方されることがあります。 しかし、安易に薬局で売っているような市販の人間用目薬を使うことはやめましょう。獣医さんに処方されたものではない市販の目薬は、人間用の目薬の中にメントールなどの犬に刺激のある物質が含まれている可能性があります。 また、犬用の目薬を冷蔵庫に入れて保管している場合は、冷えたものを使うと目に入った時に、犬が飛び上がってびっくりすることがあるので、頭をしっかり抑えるか、犬用目薬を手のひらで温めて使うか、常温のものを使うようにしましょう。
犬のゴミを取り除く時の注意点
無理に取ろうとしない
犬の目についたゴミを無理に取ろうとすることで、余計に押し込んで眼球を傷つけてしまうことや、指の雑菌が目に入る可能性があります。他にも、ペーパータオルなどを使うと、繊維が犬の目を傷つける可能性があるので使用しないようにしましょう。優しく行い、目の中のゴミが取れない場合は動物病院に行きましょう。
先の尖ったものは使わない
突然目の中を触られるのは犬も驚いてしまい、暴れる可能性もあります。特に、先が尖ったピンセットや毛抜きなどを犬の目近づけると、暴れた際に目に刺さる可能性もあるので使わないようにしましょう。
最後に
人間も木枯らしの吹く季節は、目の中にゴミが入って、コンタクトレンズを使っている人は辛い思いをすることがあります。犬は地面に近いところを歩くので、土やホコリ、細かい葉っぱなどをからだに受けやすく、目の中にゴミが入りやすいです。 もしお散歩やドッグランから帰ってきて、犬が目を気にしていたら、目の中にゴミが入っているかもしれませんので、目をチェックしてあげてください。]]>
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