愛犬が吐いて体調が悪そうにしていると、とても心配になります。愛犬が吐く原因や対処法、愛犬が吐いたときに確認をしておきたいポイントなどをまとめました。
犬が吐く原因はさまざま
いつも元気な愛犬が吐くと、何が原因で吐いたのか飼い主さんは心配になると思います。また、動物病院へ連れていくべきなのか様子を見ていいのか、迷うこともあると思います。愛犬が吐いたとき原因として考えられることをまとめました。
原因が明らかな一時的なもの
水を飲んだ後すぐに吐く、食事の後すぐに吐くなどは勢いよく水や食事を摂りすぎてそれが原因で吐くことがあります。
他に、朝起きてすぐに白や黄色、緑色の泡状の液体を吐く場合、空腹や草の食べ過ぎなどが原因で胃液や胆汁が胃を刺激し、吐いたと考えられます。
愛犬の様子を見て元気だったり、食事を欲しがったりしているようなら一時的なものと考えてよいでしょう。
消化器系の病気が疑われるもの
愛犬が繰り返して吐き、下痢などの症状がある場合は消化器系の病気が疑われます。
愛犬が震えているときは、どこかに痛みがあるため、震えていることがあります。
また、嘔吐物に血が混じっていたり、便臭がしたりする場合は緊急を要する場合があります。このような症状や愛犬に元気がないときは、消化器系の病気が疑われます。
感染症が原因のもの
子犬に多い犬パルボウイルス感染症の症状にも嘔吐する症状があります。
犬パルボウイルス感染症の症状の現れ方は、感染日~2週間程度で食欲や元気がなくなり発熱の症状が出ます。その後、嘔吐と下痢の症状が現れます。
元気がなく食欲なない日が続き嘔吐と下痢をする場合はすぐに獣医師さんへ相談をしましょう。
その他
犬に与えてはいけないものを食べたり、おもちゃの破片などを飲み込んだりした場合にも吐くことがあります。
毒性が強いものを愛犬が食べてしまった場合は、早急な対処が必要です。
また大型犬など胸部の深い犬に起きやすい胃捻転は吐こうとしても吐けない症状が現れます。胃捻転は食後すぐに激しい運動をし、胃がねじれてしまう病気です。
胃捻転も早急な治療が必要なため、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
犬が食べると中毒を起こすもの
犬が食べると特に危険性が高いものをまとめました。これらは絶対に愛犬に食べさせないようにしてください。
- チョコレート(カカオが含まれるココアなども含む)
- ネギ類(タマネギ、長ネギ、らっきょう、にんにく、ニラなど)
- キシリトール
- ぶどう(干しブドウも含む)
- マカダミアナッツ
犬が嘔吐したら確認したいポイント
犬が嘔吐をしたら確認をしておきたいポイントをまとめました。動物病院を受診する際、獣医師さんに伝えるためにも押さえておきたいポイントです。
愛犬は元気や食欲があるか
愛犬が吐いた後に元気や食欲があるかどうかは、病気を疑うか一過性のものなのか判断がしやすい基準になります。ただ、元気や食欲があるからといって、愛犬を放置せず1~2日くらいは、愛犬の体調に変化がないか確認をしましょう。
嘔吐物の色、状態
獣医師さんに相談をするとき、何を吐いたか(液状のものか固形物か)、どのような色だったか(白、緑、黄色、赤、茶色など)などを詳しく伝えましょう。
また、愛犬が吐く前に何を食べていたか、食べた可能性があるかなども思い出しておくことをおすすめします。吐いたものが残っていれば念のため動物病院へ持っていきましょう。
犬が吐いたときの対処法
愛犬が吐いたとき、飼い主さんにしていただきたいことをまとめました。
愛犬の様子を観察する
愛犬が吐いた原因が一過性のものだと思っても、その後元気があるか、食欲はあるかなど観察をしておきましょう。
また、吐いたものに血や遺物が混じっていた場合、愛犬が遊んでいたものを誤飲した疑いがあります。おもちゃが壊れていないかなど、愛犬が遊んでいたものが破損していないか、誤飲した形跡はないかなど調べておきましょう。
誤飲の場合は飲み込んだものの大きさや種類により、腸閉塞や粘膜を傷つける可能性があるためとても危険です。
愛犬の体調に少しでも異常があった場合、愛犬が前後にどのようなことをしていたか、どのような症状があったかなどはとても大切な情報です。
すぐに動物病院へ行く必要がないと思っても、愛犬のその後の様子はしっかりと観察しておきましょう。
かかりつけの獣医師に相談を
例えば愛犬が何かを誤飲した場合、自己判断で吐かせると危険なこともあります。
誤飲したものが画びょうなど鋭利なものだと、吐かせることで余計に粘膜を傷つけ症状を悪化させてしまいます。
誤飲も含め、愛犬が吐いたものやその後の愛犬の様子がいつもと違うと感じたら、かかりつけの獣医師さんへ必ず相談をしてください。
最後に
愛犬が吐いて体調が悪そうにしていると、とても心配になります。犬が吐くことは犬の習性などもあり心配がないことも多いのですが、その反面、放置しておくと死に至ることもあります。
毎日愛犬を見ている飼い主さんが、少しでも愛犬に異常を感じるのなら、獣医師さんへ相談をしてください。この記事が皆さまの愛犬の健康に役立てれば幸いです。
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