愛犬が家にやってくる日が決まると、待ち遠しくて仕方がないですよね。
一緒にお散歩に行ったり、ボールで遊んだりするなど、やりたいことがたくさん浮かんでくるのではないでしょうか?
でも、愛犬を迎え入れる時に気を付けなければならないこともありますので、今回は気を付けて欲しいことを5つ紹介しますので、是非参考にしてください。
愛犬を迎えて1週間ほどは静かな環境で見守ってあげましょう
愛犬を家に迎え入れたら「あれをやりたい・これをしたい」など、楽しみは色々と浮かんできます。
でも、愛犬を家に迎え入れて最初にやることは、最低でも1週間はそっとしておくことです。
特に子犬は環境の変化にストレスを感じて、食欲がなくなったり安心して眠れなくなったりしてしまうことがあります。愛犬と早く仲良くなりたい気持ちは分かりますが、まずは愛犬が新しい環境に慣れることが先決となります。
子犬は新しい場所の匂い、初めて聞く音、初めて会う人たちに囲まれて不安や恐怖の気持ちでいっぱいです。自分のペースでゆっくりと周りの環境を観察し、気持ちを落ち着けていく時間が必要です。
そのような時に、家族が入れ替わりに近くにきて話しかけたり抱っこをしたりしては、子犬の気持ちはいつまでも落ち着かずストレスを溜めていってしまいます。
ストレスが溜まったことが原因で食事を食べなくなってしまう子犬も多く、抵抗力の弱い子犬はそれが原因であっという間に取り返しのつかないレベルにまで体調を崩してしまうこともあります。
新しい環境での生活に慣れてしまえば、一緒に遊んだり出掛けたりすることはいくらでも出来ますので、まずは安心して眠ることの出来る場所を用意してあげて、静かに優しく見守ってあげるようにしてください。
構いすぎたり騒ぎすぎたりしないように注意しましょう
愛犬を迎えいれたあとは、嬉しくてついつい構いたくなってしまいますが、そこをぐっと我慢するようにしてください。
先に紹介したように、最低でも1週間は食事や水の交換、トイレのお世話だけをして、その他の時間はゆっくりと休ませてあげるようにします。
2~3日経過した後には少し遊ぶ時間を設けても構いませんが、時間は5分程度で切り上げるようにし、遊ぶ内容もあまり激し過ぎず少し構う程度にしておきます。
おもちゃなどを使用して遊ぶと子犬は喜ぶかもしれませんが、自分の体力をコントロール出来ない子犬は限界まで遊んでしまいます。疲れ過ぎてしまうと食事も出来なくなってしまう子犬もいますので、楽しそうに遊んでいるからといって長時間にならないように気を付けてください。
特にお子さんの居るご家庭では、お子さんが子犬と遊びたがったり、お友達を招いて子犬を見せたがったりすることが多いようです。ただでさえ慣れてない場所で、更に知らない人に周りを囲まれて騒がれてしまっては、犬は恐怖しか感じません。
繰り返しになってしまいますが、子犬が環境に慣れることを何よりも優先させるように、迎え入れる前に家族間でよく話し合っておくようにしましょう。
ワクチンが完了するまではお散歩は我慢しましょう(怖い感染症)
子犬は母犬の母乳を飲んで育つことで「移行抗体」を得て、一定期間はその抗体によって感染症などから身体を守ることが出来ます。
その抗体は、生後8週目を迎える辺りから徐々に少なくなり、16週目を迎える頃には完全に消失してしまいます。その為、感染症に対する免疫力を付けるためにワクチンの接種を行います。
ワクチンは合計で3回接種をするのですが、1回目は抗体がなくなる頃の8週目に接種をしますので、家に迎え入れる時には1回目のワクチン接種が済んでいるのが通常です。
1回目接種の1ヶ月後に2回目、更にその1ヶ月後に3回目の摂取を行います。3回目のワクチン接種が完了すれば待ちに待ったお散歩デビューになるのですが、ワクチンの効果が充分に身体に行き渡るまでには約2週間かかりますので、お散歩はそれまで我慢するようにしてください。
外の世界には、様々な細菌や病原菌が潜んでいます。感染をしてしまうと、あっという間に死に至るような感染症も実際に存在しますので、特に抵抗力の弱い子犬を守る為にワクチン接種は必要となります。
獣医師によっては、2回目のワクチンを接種して2週間経てばお散歩を許可している場合もあります。また、お散歩はいいけれど、他の犬との接触は避けるようにと指導される獣医師もいます。
最終的には飼い主さんの判断になりますので、獣医んとよく相談をして決めるようにしてください。
いずれにしても、2回目のワクチン接種が完了するまでは、お散歩は我慢するようにしてください。
いろいろな人や犬、音、ものに慣れさせましょう
子犬の生後3週~12週頃までの間を「子犬の社会化期」と呼びます。
母犬や兄弟犬と過ごす社会化期の間に犬の社会でのルールを身に付け、その後飼い主さんと過ごす社会化期に様々な人や物に触れ経験させてもらうことで、人と共に生きていく為の適応力を身に付けていきます。
この社会化期を適切に過ごすことが出来ないと、初めて出会う人や初めて聞く音などに過剰に反応したり、犬同士の付き合いがうまくいかなかったり、吠え癖や噛み癖などの問題行動を引き起こしてしまうようになる確率が高くなってしまう場合があるとされています。
子犬の頃は怖いもの知らずで好奇心旺盛ですので、それを上手に利用して色々なことを経験させてあげると、初めての物にも過剰に反応したりせず犬自身も気持ちにゆとりを持って生活をしていかれるようになります。
子犬のうちになるべくしつけやトレーニングをしておきましょう
犬は学習能力が高いですが、一度学習したことをやり直すのは苦手としています。子犬の頃は可愛いし小さいから許していたことを、成犬になってからNGとするようなしつけの方法では、犬は混乱してしまいます。
子犬は好奇心旺盛に加えて吸収力も素晴らしいので、各家庭のルールやトイレのしつけなどは子犬の頃からトレーニングをしておくのがおすすめです。
子犬のうちからしつけをするなんて可哀想と思われる方もいるようですが、一度覚えたものをやり直しさせられる方が犬にとっては苦痛です。また、家族間でルールへの対応が違う場合も犬は混乱して覚えるどころではなくなってしまいますので、各家庭のルールやしつけ方法については、犬を迎え入れる前に家族間でしっかりと話し合いを行い統一するようにしておきましょう。
まとめ
実際に愛犬を家に迎え入れてから、気を付けて欲しいことを5つ紹介してきました。
子犬が新しい環境に慣れるまでの間、あまり構い過ぎずにそっとしておくことは、飼い主さんにとっては辛いことかもしれません。
でも、最初のわずか1週間程度のことですので、その後の生活を犬も人も快適に過ごすためにも、最初は我慢をするようにして、最低限のお世話をして時々優しく名前を呼ぶ程度にしておきましょう。
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