公開日
2020/11/02

犬の去勢手術はした方がいいの?去勢のメリット・デメリット、費用や効果

オス犬を家族に迎えて悩むことのひとつ「愛犬の去勢手術」。去勢手術をするとどのようなことがおきるのでしょうか?去勢手術のメリットやデメリット、手術にかかる費用など、犬の去勢手術についてご紹介します。

去勢しない?する?悩む飼い主さんが多い去勢手術

去勢しない?する?悩む飼い主さんが多い去勢手術

オス犬を家族に迎えたときの悩み「去勢手術」。

ドッグトレーニングをしていて、ご相談を受けた経験上、メス犬の避妊手術を悩む飼い主さんよりも、去勢手術をするかしないか悩む飼い主さんの方が多いように感じました。

男の子らしい気質が去勢手術によりなくなってしまうのでは?と悩む例や、見た目が変わるために思い迷う例など、飼い主さんの悩みもさまざま。

愛犬の生涯を左右する去勢手術のメリットやデメリットを知っていただき、後悔しない選択をしていただけたらと思います。

去勢手術が推奨される時期

愛犬の個体差にもよりますが、一般的に生後6カ月くらいに手術をするケースが多いようです。成犬になっても去勢手術はできますが、行動改善や病気のリスクなどを考えて、去勢手術をするのならばできるだけ早い方がよいとされています。

犬の去勢手術、メリットとデメリット

犬の去勢手術、メリットとデメリット

知っておきたい去勢手術のメリットとデメリットをご紹介します。

去勢手術をするメリット

去勢手術のメリット、ひとつ目は「問題行動が減る」です。

オス犬の場合、性ホルモンが活発になると、マーキングをしたり他の犬に対して攻撃的になったりします。

去勢手術をすると、性ホルモンの分泌がなくなるため、このような問題行動を起こしにくくなります。

2つ目のメリットは「精神的に安定する」です。

性ホルモンが活発になると、メス犬を探すために落ち着きがなくなったり脱走してしまったりする事例もあります。

また遠吠えをするなど、性的欲求が満たされないためのストレスがかかってしまいます。去勢手術をすれば、性ホルモンの分泌がなくなるため、このようなストレスから解放されるのです。

3つ目のメリットは「病気のリスクを下げる」です。

去勢手術をすると、前立せん肥大や精巣腫瘍、肛門周囲腺腫など、性ホルモンに関係する病気にかかるリスクが低くなります。

【去勢手術をするメリットのまとめ】

  • マーキングなどの問題行動が減る
  • 性的欲求が抑制され精神的に安定する
  • 性ホルモンに関係する病気にかかるリスクが低くなる

去勢手術をするデメリット

去勢手術のデメリット、ひとつ目は「ホルモンバランスが崩れる」です。

ホルモンバランスが崩れることにより、肥満になりやすくなります。

このデメリットに関しては、愛犬に与える食事を改善することで解決ができます。

2つ目のデメリットは「性格が変わるコがいる」です。

ただこれに関しては性格がかわる傾向があるという程度で、確立されたものではありません。

性ホルモンの分泌がなくなり活動量が減るコもいるため、「元気がなくなった=女の子のような性格になった」と感じてしまうのかもしれません。

3つ目のデメリットは「全身麻酔の影響」です。

去勢手術をするためにかける全身麻酔に、リスクがまったくないとはいえません。

全身麻酔の説明や術前検査の結果など、愛犬に全身麻酔をしても問題がないか獣医師さんの説明をしっかりと聞いておきましょう。

【去勢手術をするデメリットのまとめ】

  • ホルモンバランスが崩れ肥満になりやすくなる
  • 性格が変化する可能性がある
  • 全身麻酔の影響

どうしたらいい?犬の去勢手術後のお散歩や食事

どうしたらいい?犬の去勢手術後のお散歩や食事

デメリットであげた肥満や術後のお散歩など、去勢手術をした後のお悩みについてご紹介します。

肥満に注意!去勢手術後の食事

ホルモンバランスが崩れ、去勢手術後は太りやすくなる傾向があります。

また、去勢手術後は1日の必要カロリーも手術前に比べて少なくなります。

肥満は万病のもとです。愛犬に与える食事の量を減らすことや、フードを変えることで肥満は回避できます。

獣医師さんに相談をして、適正なフードを選んでもらうこともおすすめです。

いつから行っていい?去勢手術後のお散歩

術後すぐは、傷口をなめさせないようにエリザベスカラーや術後服を着せ、激しい運動をさせないようにします。

獣医師さんの判断で許可が出れば、2~3日後からお散歩に行けることもありますが、感染症などを防ぐため傷口は常に清潔にしておく必要があります。

抜糸は一般的に1週間後におこなうことが多く、抜糸をしたら通常通りお散歩に行けるようになります。

術後のメンタルケア

ホルモンバランスの崩れや傷口の違和感、痛みなどから、メンタル的にデリケートになることがあります。

術後はできるだけ構わずに、そっと見守ってあげましょう。

また、愛犬に怖がるものができた場合は無理に克服しようとせず、ゆっくりと愛犬の負担にならないように怖がる対象に慣れさせる練習をしましょう。

助成金が出る地域も!犬の去勢手術にかかる費用

助成金が出る地域も!犬の去勢手術にかかる費用

愛犬の去勢手術をするときの費用や助成金などをご紹介します。

犬の去勢手術にかかる費用

平成27年度の日本獣医師会の調査では、犬の去勢手術で最も多い価格帯は15,000~20,000円未満です。(アニコム損害保険株式会社調べ)

犬の去勢手術に関しては、ペット保険が適用されないケースが多いため、ペット保険に加入している飼い主さんは事前に調べておくことをおすすめします。

知っておきたい去勢手術の助成金

各自治体や獣医師会によって、犬の去勢手術に助成金が出る場合があります。

いくつかの例を記載しておきますので参考にしていただけたらと思います。

名古屋市:名古屋市から1,600円、公益社団法人名古屋市獣医師会から3,200円

いわき市:予算額226万円に対し先着順で支給。オスの去勢手術は3,000円が支給

京都市:2,500円+京都市獣医師会からの補助:2,500円=補助金合計5,000円

このような感じで助成金を受けられる場合があります。詳しくはお住いの市町村やかかりつけの動物病院にお問い合わせください。

愛犬の将来を考えた選択を!

愛犬の将来を考えた選択を!

犬の去勢手術は、犬本来の生活の中にはないものです。そのため、ためらってしてしまう飼い主さんが多いのだと思います。

ですが、去勢手術をすると犬の問題行動が減り、愛犬との生活がスムーズになるケースもあります。

愛犬の健康やメンタル的な問題なども考え、後悔をしない選択をしていただけたらと思います。

参考資料
アニコム損害補償株式会社
名古屋市ホームページ
いわき市ホームページ
京都市情報館