オス犬とメス犬、飼うならどっちがいい?
家族に愛犬を迎えるとき、オス犬とメス犬どちらを迎えるか悩んだことはありませんか?
どの子もかわいい!そう思うからこそ迷ってしまう、オス犬とメス犬。
オス犬とメス犬では何が違うのでしょうか?オス犬とメス犬の特徴についてご紹介します。
オス犬の性格や特徴について
最初にオス犬の性格や特徴をみていきましょう!
同じ犬種だと体が大きくなる傾向がある
同じ犬種なら、一般的にオス犬の方が体は大きく体重も重くなる傾向があります。
ただ、体の大きな親同士から生まれる子犬は、体の大きなコが生まれやすくなります。
そのため、どのオス犬もメス犬より大きくなると、一概にはいえません。
兄弟姉妹犬なら、オス犬の体の方が大きくなると考えていいでしょう。
オス犬はケンカをしやすい?
オス犬は6カ月を過ぎた頃から、男性ホルモンのひとつテストステロンが分泌され始めます。テストステロンの分泌量はだいただい生後10カ月(青年期)でピークになり、その後少しずつ減少し成犬になります。
2~3歳くらいまでのオス犬同士のケンカが多く見られるのは、このテストステロンに関係があるのです。10カ月ごろの犬はテストステロンのにおいが激しく、それに対して成犬たちが反応をし、ケンカ相手の対象になりやすいからなのです。
また、テストステロンなどの男性ホルモンとは関係なく、思春期を迎えたオス犬は、他の犬に挑戦したくなる衝動が高まります。
この衝動により、間違えた相手に挑戦をしかけてしまうとケンカになってしまうのです。
オス犬は寂しがりの性格?
家族を守る立場のオス犬は「まとめたい」という意識の傾向があります。
家族が出かける前に、吠えたり足にまとわりついたりする行動がその一例で、家族の誰かが外出することを嫌がるなど、自分と同じ空間から「家族」がいなくなることを嫌うことがあります。
そのため、寂しがりなのかな?と思ってしまうのですが、オス犬にしてみると、寂しいからではなく「家族を守るのは自分の仕事です、だから家族の行動を管理しています」という行動なのです。
メス犬の性格や特徴について
次にメス犬の性格や特徴をみていきましょう!
メス犬は穏やかな性格のコが多い?
一般的にメス犬の方がオス犬に比べて、穏やかな性格のコが多いといわれています。
逆を返すと、物怖じせず恐怖心を感じにくいといえるでしょう。
ですが、生まれたときにそのような気質を持っていても、性格が形成されるのは「飼い主さんとの生活」です。
もともと穏やかな性格のメス犬でも、安心して暮らせない環境で育てば、警戒心が強く恐怖心を感じやすい犬になります。
メンタル的に不安定になることも
避妊手術をしていないメス犬は、1年に2回「ヒート(生理)」がおとずれます。
ヒートは10日ほど続き、長い場合は2~3週間続くこともあります。
ヒート中のメス犬は、精神的に安定しないことが多く、神経質になったり他の犬を寄せ付けなくなったりします。
避妊手術をしていればこのようなことはありませんが、ヒートを経験してから避妊手術をした場合、ヒート中におきた経験を学習するケースがあります。
ヒート中にしつこく他の犬に、においをかがれて嫌な経験をしたら、においをかがれることを嫌がるコになってしまう可能性などもあります。
2面性の性格は女の子ならでは?
甘えていると思ったら、突然どこかへ行ってしまうなど、飼い主さんが愛犬にほんろうされることもしばしば。このように、2面性を持つコが多いといわれているメス犬。
ただメス犬の2面性に関しては、実証されていません。もちろんオス犬でも2面性を持つコはいます。
メス犬が2面性の性格を持っているという印象は、私たちのイメージで「女の子だから気まぐれなところがあるよね」と性格を定義づけているように感じます。
オス犬とメス犬、飼いやすいのはどっち?!
オス犬とメス犬の性格や特徴を前章でみてきました。
この章では、一般的なオス犬とメス犬の行動の違いをまとめてみました。
【オス犬】
- しつけや去勢をしないと、足をあげておしっこをするようになる
- アクティブなコが多く、遊び好き
- 甘え上手で、天真爛漫なコが多い
【メス犬】
- マイペースでおっとりとした性格のコが多い
- 賢いけれど、ときにわがまま
- 母性本能が強く、優しい一面がある
これは、あくまでも「傾向」です。オス犬とメス犬の性格が真逆だった、というケースもありますのでご了承ください。
オス犬?メス犬?君はどっち?~不思議な愛犬のお話~
一緒に暮らしている愛犬のお話をしたいと思います。
愛犬はチワワのメス犬です。生後7カ月頃に避妊手術をしています。
そんな愛犬ですが、しっかりとマーキングをします。マウンティングはもちろん、外でお散歩をしていたときは、足を上げておしっこをしていました。君はメス犬なのかな?と疑うこともありました。
(マウンティングに関しては、嬉しいときなどに興奮をして行っていると考えられます)
性格は嫌なことをはっきりと行動で表すタイプです。
ただ、いつもはおっとりとしており、甘えじょうずの愛犬。
そんな愛犬はオス犬と間違えられるほど、性別が判断しづらいタイプのコなのです。
このように、オス犬とメス犬の性格で絶対的な違いはありません。
一般的な傾向としていわれているという程度で、犬の性格は育ってみないとわからない楽しさがあるのです。
最後に
オス犬かメス犬、家族に迎えるのはどちらがいいのでしょうか。
スポーツを一緒にやってみたいなど、目的があって犬を迎えるならば、ドッグスポーツに特化した犬のブリーダーさんから、運動能力が高いオス犬を引き取るなどの選択肢もあります。
もうひとつは、愛犬に子犬を生ませるか否かです。子犬を生ませるならメス犬の方がよいでしょう。
また、お部屋の中で足をあげておしっこをしてほしくないのなら、メス犬の方が足を上げておしっこをする確率は少なくなります。
家族になる犬はフィーリングです。オス犬を迎えようと思っていても、フィーリングがあう犬がメス犬だった、なんてこともよくあります。
オス犬とメス犬の正しい知識を参考にして、すてきな家族の一員を迎えていただけたらと思います。
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