「プニプニ」とした愛らしい肉球を持つ愛犬。しかし、夏場の照りつける日差しで熱せられたアスファルトは、そんなデリケートな肉球にとって火傷の危険がいっぱいです。
「今日は良い天気!」と安易に日中お散歩に出かけるのはちょっと待って!人も辛い夏の暑さは、地面に近い愛犬にとってはさらに過酷なもの。今回は、夏場に愛犬と安全にお散歩を楽しむために、飼い主さんが知っておくべき大切な注意点をご紹介します。
驚きの高温!夏のアスファルトは触れないほど熱くなる
晴れた日のアスファルトは信じられないほど高温になります。黒いアスファルトは太陽光を吸収しやすく、環境省のデータ「まちなかの暑さ対策ガイドライン(https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/city_gline/city_guideline_full.pdf)」によると、日陰のない場所ではなんと60度を超えることもある!と記されています。
想像してみてください。60度のお湯には、私たち人間でも数秒しか触っていられません。この熱さは、肉球が直接触れる愛犬にとっては、まさに火傷のリスクそのものです。
さらに、地面に近い位置を歩く愛犬は、アスファルトからの照り返しによって熱中症になる危険性も高まります。
愛犬の肉球を守るために!お散歩前にチェックすべきこと
大切な愛犬を危険から守るために、夏場のお散歩前には以下の点を必ず確認しましょう。
時間帯の見極めが重要:
夏から秋にかけては、日中の暑い時間帯のお散歩は極力控えましょう。 早朝や夕方以降の涼しい時間帯を選ぶことが大切です。
地面の温度を必ず確認:
外が涼しく感じられても、路面の温度が高い場合があります。お散歩前に必ず手でアスファルトを触ってみて、熱くないか確認してください。少しでも熱を感じたら、その時間のお散歩は見送りましょう。
無理は禁物!愛犬の命を守るために:
暑い日の日中のお散歩は、肉球の火傷だけでなく、熱中症を引き起こし、最悪の場合、愛犬の命を奪う可能性もあることを忘れないでください。
日中しかお散歩に行けない場合は?
仕事などの都合で、どうしても日中にしかお散歩の時間を取れない飼い主さんもいるかもしれません。そのような場合は、以下の点に注意して、愛犬への負担をできる限り減らしましょう。
涼しい場所を選ぼう:
アスファルトの照り返しが少ない公園の土の上や、日陰の多いコースを選ぶなど、お散歩ルートを工夫しましょう。
短時間で済ませる:
気温が高い日の日中のお散歩は、時間を短くすることが重要です。
暑さ対策を万全に:
犬用のクールウェアを着用させたり、こまめに水分補給をしたりするなど、熱中症対策をしっかりと行いましょう。
もし愛犬が肉球を火傷してしまったらすぐに流水や冷水で冷やす
すぐに流水や冷水などで冷やしてください。その後は速やかに動物病院へ連絡し、獣医師の指示を仰いでください。火傷を放置すると、細菌感染などを引き起こす可能性があります。
犬用の靴は万能ではない
人間がビーチサンダルで熱いアスファルトを歩くと、熱さを感じて歩けなくなることがあります。犬用の靴も同様で、アスファルトの熱を完全に遮断することはできません。靴を履かせているからと油断せず、暑い日の日中のお散歩は控えましょう。
大切な家族のために
夏の暑い時期のアスファルトは、大切な愛犬にとって大きな危険が潜んでいます。今回ご紹介した注意点を参考に、お散歩の時間帯や場所を選び、愛犬の安全を第一に考えたお散歩を心がけてください。涼しい時間帯に、愛犬との快適な時間を楽しんでくださいね。
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