公開日
2018/09/23

初心者でも出来る!犬の歯磨きの方法

ここ数年で犬の健康を気遣う飼い主さんが増え、それと同時に歯磨きについても興味を持つ飼い主さんが多くなってきました。犬も人と同じで、歯の汚れをそのままにしておくと歯周病の原因になってしまいますので、自宅で出来る歯磨きの方法を紹介していきます。

歯磨きを始める前に準備するもの

犬に歯磨きをする場合に、準備するものを紹介していきます。

  • 犬用の歯ブラシまたはガーゼ
  • 犬用の歯磨きジェルやペースト
  • 水(コップなどに入れて用意する)
  • ウェットティッシュまたはティッシュ

犬の歯磨きを行う時に準備するものはこれだけです。
歯ブラシは当然必要になるのですが、何回か試しても歯ブラシを嫌がってしまう犬もいますので、その場合には歯ブラシの代わりにガーゼを指に巻いて代用します。
ホームセンターやペットショップには、ゴム製で指にはめるタイプの歯ブラシもありますので、犬の好みに合わせて使用してください。

歯磨き用のジェルやペーストは、絶対になくてはいけないものではありません。歯ブラシだけで歯を磨いてあげるだけでも、充分綺麗になるのですが、歯磨き用のジェルやペーストは犬が好むような味が付いていますので、歯磨き自体に慣れるまではそれらを上手に利用して、歯磨き好きにする方法もあります。
コップに入れた水は、歯ブラシを濡らしたり途中で歯ブラシをすすいだりする為に使用します。歯ブラシは乾いたまま使用してしまうと、犬の歯茎を傷付けてしまう恐れがありますので、きちんと濡らしてから使用するようにしてください。
歯磨きが終了したら、口の周りをウェットティッシュなどで拭いてあげます。

犬の歯の構造

犬の歯は乳歯の時代は合計28本となりますが、成長と共に乳歯が永久歯に抜け代わり最終的には42本となります。
生えている歯の種類は左右対象で、それぞれ上顎は「切歯3本・犬歯1本・前臼歯4本・後臼歯2本」下顎は「切歯3本・犬歯1本・前臼歯4本・後臼歯3本」となっています。
歯は次のような素材で成り立っています。

  • エナメル質:歯の表面を覆っていて骨よりも硬い組織ですが、一度欠けてしまうと再生は出来ません。
  • 象牙質:エナメル質のすぐ下にあり歯髄を覆っています。目に見えない程の細かい穴が無数にありますので、エナメル質が欠けてしまうとその穴から細菌などは入りこんでしまいます。
  • 歯髄:歯の中心部分で、神経・血管・リンパ管が入りこんでいる組織です。
  • 歯頸部:歯と歯肉の間の部分。
  • 歯肉溝:歯肉は歯茎のことで、歯肉溝は歯と歯肉の境目にある溝のことを指します。
  • セメント質:歯の根を覆う骨のような硬い組織です。
  • 歯槽骨:上顎と下顎の骨で歯を支えている部分を歯槽骨と言います。
  • 歯根膜(歯周靭帯):非常に強い線維でできていて、セメント質と歯槽骨の間で歯と骨を繋ぐ働きをしています。
  • 歯根膜腔:歯根と歯槽骨の間にある空隙のこと。
  • 根突:歯の根元のこと。
  • 口腔粘膜上皮:口腔内の一番上の皮の部分のこと。

犬の歯磨きをするときに気を付けること

犬の歯磨きを行う際に、最も注意して欲しい点として「人間用の歯磨き粉は使用NG」ということです。
人間用の歯磨き粉には、キシリトールが使われている可能性が高く、犬がこのキシリトールを摂取すると、低血糖やけいれんを引き起こし最悪の場合は死亡してしまう場合があります。
歯磨き粉を使用する場合には、必ず犬用の物を使用するようにしてください。

歯ブラシを使用して行う場合、嫌がって犬が暴れてしまうこともあります。無理に抑え付けて続けようとすると、歯ブラシで口の中を傷付けてしまうこともありますし、犬が歯磨き自体を嫌がるようになってしまいますので、無理強いはしないようにしてください。

犬の歯磨きの方法

犬の歯磨きは、いきなり歯ブラシを口の中に入れて磨こうとしてもうまくいきません。次のような手順で進めていくようにしてください。

1.口の周りを触ることに慣れさせる

犬は口の周りを触られることに対して、とても敏感に反応し嫌がる犬も多くいます。
まずは、口の周りをいつでも素直に触らせてくれるように慣らしていくことが大切です。

2.口の中に手を入れる

口の周りを触ることに対して抵抗がなくなったら、次の段階は口の中に手を入れることです。
犬の口の中に指を入れて、歯肉や歯を優しく触ります。この時犬の口の中を傷付けないように、爪は短く切っておくようにしてください。
また、口の中を触る時には短時間で済ませるようにします。

3.ガーゼなどで歯をこする

上記の2点がクリア出来たら、次はガーゼなどを指に巻きつけて犬の歯をこすっていきます。
こする順番は、前の歯から順番に徐々に奥へ移動していきます。歯の表面だけでなく、歯茎なども軽くこすってあげると、マッサージ効果になり歯茎の血行がよくなります。

4.歯ブラシを使う

歯をこすること自体に慣れたら、いよいよ歯ブラシを使用していきます。
犬が歯ブラシを警戒しないように、口の中に入れる前には犬に歯ブラシをよく見せておきます。最初は口の中に歯ブラシを数回出し入れする程度でやめておき、嫌がらないようであればガーゼでこすった時のように歯ブラシで歯を磨いていきます。
磨く時のコツとしては、あまり力を入れないということです。歯垢を落とそうと力任せに行っては、歯茎を傷付けてしまいますので、優しく左右に細かく動かす感じで行うのがおすすめです。
1度の歯磨きで全部の歯を行えないようであれば、磨く順番を決めておいて日にち分けて行うようにすれば、1回が短時間で済み、犬にかかるストレスも軽減されます。

餌の食べカスなど犬の歯に付いてしまった歯垢は、約3日~5日で歯石に変わってしまいます。歯石になってしまうと通常の歯磨きで落とすことは難しくなってしまいますので、歯石に変わる前に歯磨きで綺麗に落としてあげるのが理想です。
その為、犬の歯磨きは可能であれば2日~3日おき程度の間隔で行ってあげてください。

まとめ

犬に歯磨きを行う方法を紹介してきました。手順を追って慣らしていっても、歯磨きがなかなか好きになれない犬も中にはいます。
そのような場合には、トリマーや獣医などプロにお願いする方法もあります。
歯石が溜まってしまうとそこが歯周病に発展してしまい、それがきっかけで様々な病気になってしまう恐れもありますので、小さいうちから歯磨きをする習慣を付けておくのがおすすめです。