公開日
2018/10/01

【10月1日は補助犬の日】補助犬ってどんな犬?種類と仕事内容とは?

5月22日と10月1日は補助犬の日!補助犬には、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」の全部で3種類の犬達がいます。3種類の補助犬はそれぞれどのような仕事を行っているのか、街で補助犬に出会ったらどうしたら良いのか、身体障害者補助犬法ってどんな法律なのか、こういった疑問から、今回は補助犬について考えます。

補助犬とは?

補助犬は目や耳、手足に障害のある人の生活を手伝う「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」の3種類の犬達の事をいいます。補助犬は、身体障害者の自立と社会参加を助けるために、国の法律である「身体障害者補助犬法」に基づいて特別な訓練を受け、認定された犬達であるため、ペットではありません。

補助犬の種類と仕事内容

「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」の3種類の補助犬は、補助犬を使用する人のニーズに合わせて特別な訓練を行い、さまざまなサポートを行って補助犬の使用者の生活を支えています。

盲導犬

盲導犬は、目の見えない人、見えにくい人が街の中を安全に歩けるようにサポートをする犬です。ハーネス(胴輪)をつけて、障害物を避けたり、立ち止まって曲がり角を教えたりします。

勘違いしている人も多いですが、盲導犬はカーナビのように行き先を案内してくれることはありません。盲導犬ユーザーは、目的地まで自分で周囲の状況を判断しながら道順を進みますが、ルート上を安全に歩けるようにサポートしてくれるのが盲導犬になります。盲導犬ユーザーと盲導犬が安全に歩行するためにも、歩道や点字ブロックの上に自転車や荷物を置いたり、車で道を塞がないようにしましょう。

介助犬

介助犬は、手や足に障害のある人の日常生活動作をサポートする犬です。床に落としてしまった小銭、カード、鍵、携帯電話などを拾って渡したり、ペットボトル、携帯電話、車椅子、駐車券などの指示した物を持ってきたり、緊急連絡用のボタンを押すといった緊急連絡手段の確保、ドアの開閉、着脱の介助、車椅子の牽引作業、エレベーターや電気のスイッチボタンを押す、起立の補助、歩行介助などを行います。

聴導犬

聴導犬は、音が聞こえない人、聞こえにくい人に、生活の中の必要な音を知らせる犬です。玄関のインターホンの音、電話やFAXの着信音、火災報知器などの警報機の音、やかんの沸騰した際の音、目覚まし時計、キッチンタイマー、自転車のベル、車のクラクション、赤ちゃんの鳴き声などを聞き分けて、耳が聞こえにくい人にタッチしたり、音が出ている音源までユーザーを誘導するなどして、聴導犬ユーザーにとって必要な音を教えてくれます。

身体障害者補助犬法について

身体障害者補助犬法は、身体障害者の自立と社会参加のために定められた法律で、認定を受けた盲導犬、介助犬、聴導犬の3種類の総称です。身体障害者補助犬は、公共施設や公共交通機関を利用する時に、補助犬の同伴での受け入れを保障しています。

補助犬の同伴を受け入れる義務について

身体障害者補助犬法では、公共の場や不特定多数の人が利用する民間施設といった、人が立ち入ることのできる場所では、やむを得ない場合を除き、補助犬を受け入れる義務があります。補助犬の事を「犬だから」という理由で、同伴拒否や入店拒否をしてはいけませんし、民間企業や民間住宅でも、補助犬を受け入れる努力をしなければなりません。補助犬マークのシールを掲げているお店では、補助犬を快く受け入れていますという意志表示をしているところもあります。

補助犬というと、盲導犬、介助犬、聴導犬のそれぞれの役割についてのイメージが強い方もいると思いますが、身体障害者補助犬法の内容として大切なことは、身体が不自由な人と補助犬が同伴で公共施設や公共交通機関を使う時、商業施設などのお店に入る時、レストランで食事をする時に、補助犬ユーザーと補助犬を一緒に受け入れる義務があり、「受け入れ拒否をしてはいけませんよ。」「民間企業も受け入れる努力をしましょう。」という法律が身体障害者補助犬法の特徴です。

街中で補助犬に出会った時、どうしたら良いの?

補助犬はペットではありません。ハーネスや、補助犬の表示をつけている間はお仕事をしている最中です。犬が好きな方は、触りたい!話を聞いてみたい!子供に触らせたい!と思うかもしれませんが、お仕事中の犬に刺激を与えて興奮させることは、補助犬を使用している方の身の危険を招く恐れもあるので、お仕事中の補助犬には触ったり目を合わせたり、口笛を吹くなどという犬の気を引く行動はしないようにしましょう。餌や食べ物を与えようとすることは絶対にしてはいけません。

お仕事中の犬に対しては、優しい無視をして、遠くから温かく見守るのも補助犬を応援することの1つです。

5月22日と10月1日は補助犬の日

国会で身体障害者補助犬法が成立した日と施行された日の両方の日付が「ほじょ犬の日」として定められています。

5月22日は「身体障害者補助犬法」が国会で成立した日(ほじょ犬の日)

2002年(平成14年)5月22日は、3種類の補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)を同伴する補助犬ユーザーの受け入れ拒否を禁じ、質の高い補助犬を育成し、身体障害者の自立と社会参加のために定められた「身体障害者補助犬法」が国会で成立した日です。このことから、補助犬の普及啓発のために、5月22日が「ほじょ犬の日」と定められました。

10月1日は「身体障害者補助犬法」が施行された日(ほじょ犬の日)

2002年(平成14年)10月1日は、身体障害者補助犬法が施行された日です。さらに翌年の2003年(平成15年))10月1日は公共機関以外でのスーパーマーケットやデパート、ホテル、レストラン、宿泊施設といった不特定多数が利用する民間施設においても、3種類の補助犬の同伴を拒んではいけないことが定められた日を記念して10月1日は「ほじょ犬の日」となっています。

まとめ

補助犬は、身体の不自由な人を助ける特別な訓練をした犬です。盲導犬、介助犬、聴導犬の3種類の犬達は、ハーネスやケープ、補助犬の表示をつけて補助犬使用者と共に行動している時は、お仕事の最中です。訓練をされている犬達ですが、犬を混乱させないためだけでなく、補助犬使用者に身の危険を与えないためにも、優しい無視をして遠くから温かく見守ることも、補助犬を応援することの1つです。

<参考文献>
厚生労働省 身体障害者補助犬法 ほじょ犬