公開日
2018/10/04

【10月4日は里親デー】犬の里親とは?なる方法は?

犬の里親になる方法をご存知ですか?ペットショップで子犬を迎える人もいますが、保健所や動物愛護相談センター、保護団体から犬を迎え入れる人もいます。
10月4日は「里親デー」です。
本来里親デーは人の里親制度のことを指しますが、ドッグパッドでは犬の里親制度について考えていきたいと思います。

犬の里親とは?

人間の場合里親とは、家庭生活に恵まれない子供を、里子として養う親代わりとなる人のことをいいます。犬の里親とは、保健所や動物愛護相談センターに収容された犬や保護活動をしている団体にレスキューされた犬を引き取って、その犬の新しい飼い主さんになることをいいます。

犬の里親は、聞こえは良いかもしれませんが、保健所や動物愛護相談センター、保護犬シェルターには、野生で育った犬、飼い主によって保健所に持ち込まれた犬、捨てられた犬、多頭崩壊現場で発見された犬、虐待や飼育放棄された犬、人間を極度に怖がる犬、攻撃性のある犬、病気を抱える犬、脱走する可能性のある犬といった、人間に裏切られ心に大きなトラウマを抱えた犬達もいます。犬と暮らすには、食事代や医療費、飼育費にも大きなお金がかかります。

犬の里親になるには法律で決められた条件はありません。しかし、飼い主さんが犬の心に抱えたトラウマや傷を理解し、たくさん愛情を注いで、一生愛犬と一緒に暮らしていくという気持ちが、犬の里親になるためには必要不可欠なのです。

里親になるメリットとデメリット

犬の里親になるにはメリットもありますが、デメリットも多いです。これらをきちんと理解して里親にならなければ、また犬が辛く悲しい思いをしてしまうかもしれません。一生暮らすということをどうか忘れないでください。

メリット

  • 犬と一緒に暮らすことができる、家族が増える
  • 行くあてのない犬とその命を救うことができる
  • 日本全国に里親が増えれば、殺処分される犬を減らすことができる
  • 子犬を購入するよりもお金がかからない
  • 一緒に暮らす犬が成犬の場合は、からだの大きさがすでにわかっている
  • 場合によってはしつけがきちんとされている犬もいる
  • 保護施設から犬を引き取った場合は、団体の活動に参加するなど、飼い主さんのコミュニケーションの場が広がる

デメリット

  • しつけを全くされていない犬は、人間とのコミュニケーションが取れず、ゼロからしつけを行わなければならない
  • 他の人や他の犬とトラブルになるような問題行動を引き起こす可能性もある
  • 人間に慣れていない場合は、犬が慣れるまでに時間がかかる(脱走、攻撃性、吠え、失禁など)
  • ケガや病気を抱えている場合は医療費がかかる(大きなトラウマを抱えているケース、皮膚病やガン、末期のフィラリアなど全身さまざまな病気にかかっているケース、病状が深刻なケースもあります。)
  • 里親になってから大きな病気が見つかるかもしれない
  • 年齢不詳の高齢犬の場合、想定よりも早く介護をするようになるかもしれない
  • 子犬から飼育するよりも短い時間しか過ごすことができない
  • 突発的な行動をするなど、犬と暮らしたことのない飼い主さんは扱いが難しい

犬の里親になる3つの方法

犬の里親になるには3種類の方法があります。どの方法が良いというのはありませんが、自治体は譲渡後も飼育相談を受け付けてくれます。細かいアフターフォローを行ってくれたり、保護犬のネットワークが広がるのは、保護シェルターを持っている保護団体であることが多いです。ただ、信頼のおける保護団体かの見極めは希望者がしっかり確認しなければなりません。

譲渡会から引き取る場合

犬の譲渡会は、自治体の保健所や動物愛護センターで行われているものと、NPO団体が主催しているものがあります。

自治体で行われている譲渡会については、環境省の自然環境局のホームページで日本全国の譲渡会情報と一部条件などを公開しているので、チェックしてみるとよいでしょう。

<環境省:収容動物検索情報サイト 譲渡会等のお知らせ>

NPO団体やイベントとして譲渡会が開かれている場合もあるので、インターネットを検索したホームページから情報を得るか、各団体の発信する情報を参考に譲渡会に参加する形となります。

自治体の譲渡会から引き取る場合

自治体によって流れは異なる場合がありますが、譲渡会に参加希望を出し、事前講習会や譲渡会に参加後、希望の犬が見つかったら「お試し」「マッチング」「トライアル」などと呼ばれるお試し期間を得て、犬と希望者の相性や、飼育が可能かどうかの判断が行われます。マッチングが認められて、晴れて犬の里親となり、正式に犬の譲渡が決まったら、譲渡後のしつけ教室に参加したり、譲渡後の飼育相談をすることができます。

保護施設(ペットシェルター)から引き取る場合

保護施設(ペットシェルター)から犬を引き取る場合は、活動している団体の譲渡会に参加することや、一時預かりボランティアさんが預かっている犬を紹介してもらうことで、犬の里親となることができます。

犬の里親になる流れは同じで、トライアル期間を経て、正式に犬の譲渡となりますが、団体によっては、かかった医療費や飼育費を譲渡金または寄付金として一部請求されることもあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

信頼のおける保護団体の場合、保護施設(ペットシェルター)を運営しているスタッフは、保護犬の扱いに慣れているので、困った時には相談に乗ってくれるでしょう。逆を言えば、譲渡後に相談しても知らんぷりされるような団体は、信頼がおけないということになります。

里親募集のホームページを見て引き取る場合

自治体の保健所や愛護センター、保護施設以外にも、個人同士がインターネットを通じてホームページや掲示板、SNSを見て応募することもできます。

活動実績のある保護施設(ペットシェルター)が情報を公開している場合もありますが、団体のように名乗っていても実際は活動実態のない個人だったという可能性もあります。個人同士の保護犬の引き渡しについては、医療費などを高額に請求された人もいます。契約書がなく口約束で犬を引き取り後で大きな病気や感染症を抱えていてトラブルになる可能性もあります。

反対に、事情があり犬を飼ってくれる人をどうしても探していて、情報拡散のために純粋に里親募集のホームページや掲示板を利用している場合もあります。里親募集のホームページを見て引き取る場合は、怪しい情報に惑わされないように、しっかりと見極めることが大切です。

犬の里親になるためのポイント

子犬をペットショップで購入することを検討していても、保護犬の里親になることを検討していても、犬に一生愛情をかけてあげる気持ちがない人は、犬を飼う資格はないでしょう。

保護団体によっても条件はそれぞれ異なりますが、犬の性格やからだの状態を考え、譲渡する犬によって条件を変えている団体もあります。以下犬の里親になるための条件の一例をご紹介します。

<犬の里親の条件の一例>

  • 犬を生涯大切にし、一緒に暮らすこと
  • 家族全員が同意していること
  • お留守番が少ないこと
  • 日々の散歩に行き、健康管理を行い犬がストレスなく過ごせること
  • 犬と暮らしてよい家または部屋に住んでいること
  • 犬の医療費や食事代などを払える経済的余裕があること
  • 予防接種やマイクロチップ挿入、フィラリア、ダニノミ予防を行えること
  • 必要であれば避妊去勢手術を行えること
  • 譲渡後の近況を伝えること
  • 譲渡後の家庭訪問を受け入れること

<犬の里親のその他の条件の一例>

  • 一人暮らしでないこと
  • 場合によっては多頭飼育でないこと
  • 高齢でないこと
  • 乳幼児がいないこと

里親になることが決まってから迎え入れるまでに準備しておくこと

里親になることが決まったら、犬と暮らすために必要な物品を準備して、犬を迎え入れましょう。

  • 犬の食事(フードやおやつ、食器)を用意する(犬に与えるドッグフードは現在犬と暮らしている人に聞いてみる)
  • ケージやサークル、トイレ、ペットシーツ、ブラッシング用品を用意する
  • 首輪やリードを用意する(脱走癖のある犬はダブルリードをしている場合があるので、確認が必要です。)
  • 必要であれば侵入して欲しくない部屋にゲートを設置する
  • 犬の寝床を作ってあげる
  • かかりつけになる動物病院を探しておく
  • 保護犬の特徴や犬の基本的なしつけについて学んでおく
  • 家族になった犬に精一杯愛情を注ぎ、可愛がる心の準備をしておく

まとめ

犬の里親になることは、簡単なことではありません。すでにしつけされた経験があり、人間に慣れているワンちゃんであれば楽かもしれませんが、しつけを全く受けていない成犬とゼロから暮らすのは大変です。保護される犬や捨てられる犬、殺処分される犬が少しでも少なくなるために何かお手伝いがしたい、そういった気持ちのある飼い主さんに出会った犬は、新しい生活が幸せなものになるでしょう。

10月4日は里親デーです。犬も人間と同じ家族として受け入れる飼い主さんが広がるように願いを込めて、今回は犬の里親についてご紹介しました。