公開日
2020/04/29

【国際盲導犬の日】盲導犬について理解を深めよう

4月29日は「国際盲導犬の日」です。国際盲導犬の日をきっかけに、私たちができることを考えてみませんか?盲導犬を街で見かけたときの注意点や、盲導犬にまつわるボランティアなどをご紹介します。

盲導犬とは

盲導犬とは、目の不自由な方の歩行をサポートできるように、訓練された犬のことをいいます。

目の不自由な方と盲導犬が歩いているところを見ると、盲導犬が目的地までナビゲーションをしているように見えます。ですが、実際は目の不自由な方が頭の中に描いた地図をもとに、盲導犬へ行きたい道順の指示を出ます。

盲導犬はその指示に従い歩き、角や段差、危険な場所などを知らせ、目の不自由な方を安全に目的地まで誘導をします。

盲導犬と盲導犬ユーザーは固い絆で結ばれ、お互いを信じ合い協力をしながら目的を果たしています。目の不自由な方のもうひとつの目になることが、盲導犬のお仕事なのです。

盲導犬を街でみかけたら守って欲しいこと

街で盲導犬をみかけたとき、盲導犬ユーザーと盲導犬の安全のために守っていただきたいことをまとめました。

声をかけたり触ったりしない

盲導犬に声をかけたり触ったりすることは、盲導犬の集中力を低下させ、仕事の邪魔をしてしまいます。私たちも集中して何かをしているときに、声をかけたれたり肩をたたかれたりすると集中力が途切れますよね。盲導犬も同じです。

口笛をふいて盲導犬を呼ぶこと、声をかけることなどは決してしないでください。

また目の不自由な方は、盲導犬がつけているハーネスのちいさな動きなどを敏感に受け取り、状況判断をされています。盲導犬に触ったりハーネスに触ったりすることもやめましょう。

お菓子をあたえない

盲導犬が専用のハーネスをつけているときは、仕事中のサインです。

どんな厳しい訓練を受けた犬でも、食べたいという欲求が目の前にあると負けてしまうことがあります。その欲求に負けなかったとしても、必死に我慢する盲導犬を考えると不憫でなりません。

盲導犬を見かけて、偉いと思いおやつなどをあげたくなっても絶対に与えないでください。

自分が連れている犬を近づけない

いくら訓練をされている盲導犬でも、知らない犬が近づいてきて不安などを感じると予期しない行動をとる可能性があります。

何かをきっかけに、盲導犬と自分が連れている犬が吠え合ったりした場合、目の不自由な方を危険な目にあわせてしまいます。お仕事中の盲導犬には、万が一のことを考え、絶対に愛犬を近づけることはやめましょう。

盲導犬のために私たちができること

私たちは盲導犬や目が不自由な方のために何ができるのでしょうか。私たちができるお手伝いをまとめてみました。

繁殖犬飼育ボランティア

繁殖犬飼育ボランティアとは、盲導犬としての資質があるラブラドールレトリーバーもしくは、ゴールデンレトリーバーと繁殖犬を引退するまで一緒に生活をするボランティアです。

繁殖は盲導犬協会が行うため、経験がなくてもボランティアの登録ができます。

繁殖飼育犬ボランティアに登録をするためには、いくつかの条件があります。詳しくは公益財団法人日本盲導犬協会公式サイトをご覧ください。

繁殖犬ボランティアについて

パピーウォーカー

パピーウォーカーとは盲導犬候補の子犬を10カ月間、家族の一員として迎えるボランティアです。人や人が暮らす環境に慣れる「社会化」をし、子犬の性格の基盤ができる大切な時期を一緒に暮らします。

預かる犬種は主にラブラドールレトリーバー、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーのミックスブリードです。

パピーウォーカーに登録をするためには、いくつかの条件があります。詳しくは公益財団法人日本盲導犬協会公式サイトをご覧ください。

パピーウォーカーについて

引退犬飼育ボランティア

引退犬飼育ボランティアとは、盲導犬を引退したワンちゃんを家族の一員に迎えるボランティアです。8年間盲導犬として活躍をしたのちに盲導犬を引退するため、10歳前後のワンちゃんを迎えます。

8年近く一緒に生活をしていた方と離れて暮らすことになるため、メンタル的なケアなども必要になります。

引退犬飼育ボランティアに登録をするためには、いくつかの条件があります。詳しくは公益財団法人日本盲導犬協会公式サイトをご覧ください。

引退犬飼育ボランティアについて

街でみかけたらまずは見守ること

街で盲導犬をみかけたら、すぐに声をかけず見守りましょう。歩行中や、電車の中など、どのようなシチュエーションでも盲導犬と目の不自由な方の独自のペースがあります。見守ることも私たちにできる大切なことです。

困っている様子なら声をかけよう

様子を見ていて、目の不自由な方が困っているようなら、そっと声をかけましょう。

私たちも複雑な構造の駅では、どこへ行ったら目的の電車に乗れるかわからなくなることがあります。例えば、目の不自由な方が駅で立ち止まって困っていたら、どの電車に乗りたいか聞いてみましょう。困っているときはお互いさまです。

目の不自由な方が困っている様子なら、声をかけて手助けをすることも私たちができる大切なことです。

最後に

目が不自由だということは、私たちの予想をはるかに超える不安があると思います。

盲導犬は私たち人間のために働いてくれています。目の不自由な方の目となり、心を支える盲導犬。国際盲導犬の日をきっかけに盲導犬の存在を見直し、盲導犬のために私たちができることを一緒に考えてみませんか。