ドッグフード成分表示の見方【前編】

雑学

近頃は、様々な種類のドッグフードがお店に並んでいますよね。
たくさん種類がありすぎて「どれを買えばいいの?」と悩む方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、ドッグフードの成分表示の見方を分かりやすく解説します!

ドッグフードに必要な表示項目

日本で販売されているドッグフードには、ペットフード安全法により表示が義務付けられた5項目と、自主基準で定められた4項目、合計で9項目の情報が表示されています。

法律で定められた表示義務のある5項目

◯名称(犬用または猫用であることがわかる商品名)
◯賞味期限
◯原材料名
◯原産国名
◯事業者の名称と住所

自主基準で定められた4項目

◯目的(『総合栄養食』『間食(おやつまたはスナック)』『その他の目的食』の3つの目的のいずれか)
※〈総合栄養食〉…簡単に言うと主食のことです。新鮮な水と一緒に与えるだけで、それぞれの成長段階における栄養が維持できるよう栄養バランスが調整されています。
※〈その他の目的食〉…特別療法食(食事療法の時に使用されるフード)などです。
◯内容量
◯給与方法
◯成分

この9項目の中でも、特に注意して見たい項目は「成分」「原材料名」です。

成分ではフードの中に各栄養素がどの程度あるのかということ、原材料名ではワンちゃんにとって危険な材料が入っていないか、ということが確認できるのです。

では、成分の見方からご紹介しましょう。

成分の見方

成分の項目では、「祖タンパク質・祖脂肪・祖灰分・祖繊維・水分」の重量比を%(パーセント)で表示されています。

それぞれの成分について、ワンちゃんの身体への働きと併せて、どの程度与えればいいのかを見ていきましょう。

祖タンパク質

ワンちゃんの血液・骨・皮膚・臓器などを作る重要な栄養源になるため、フードの中で最も大切な成分です。
祖タンパク質が少ないフードを与えていると、アミノ酸が不足し毛がパサついたり、筋肉が衰えたり、免疫が落ち病気にかかりやすくなる恐れがあります。

不足しないよう、祖タンパク質は「25%以上」のものを選ぶといいとでしょう。

祖脂肪

脂肪はタンパク質や炭水化物の2.5倍のエネルギーを供給します。また、皮膚から失われる水分をコントロールする役割もあります。
そのため、祖脂肪が少ないフードを与えていると、毛がパサついたり、皮膚炎を発症してしまいます。

また、逆に摂りすぎてしまうと肥満の原因になるため、祖脂肪は「10%前後」のものを選ぶといいでしょう。

しかし、妊娠中・授乳中のワンちゃんや子犬の場合は、通常より多くのエネルギーを必要とするため、祖脂肪の多いフードを選びましょう。

祖灰分

祖灰分とはミネラルのことです。祖灰分は「5~10%」のものを選びましょう。

ミネラルには、リンやカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどがあります。
リンやカルシウムは骨や歯の構成成分となり、ミネラルは体の調子を整える役割があります。

祖繊維

繊維は便通を良くし、老廃物や余分な水分を排出する役割があります。
しかし、摂りすぎてしまうと下痢の原因となるので、祖繊維は「4%以下」のものを選ぶといいでしょう。

水分

水分はとても重要な成分ですが、フード以外でも摂ることができるので、ここではあまり気にする必要はありません。

最後に

こちらが目安の量をまとめたものです。

ドッグフードを選ぶ際、ぜひ参考にしてみてくださいね。

原材料と原産国については後編でご紹介!

ドッグフード成分表示の見方【後編】

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ちゃちゃ

ちゃちゃ

ボーダー・コリーと暮らしています。動物看護士とペット栄養管理士の資格を保有しています。趣味は、愛犬と遊べる編みぐるみを作ることです。

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