公開日
2018/05/13
更新日
2018/05/25

【小型犬の介護】愛犬の老後にできること

愛犬にはいつまでも若く元気にいて欲しいですよね。
しかし、愛犬も人間と同じように歳をとり、だんだん歩いたりご飯を食べたりする事が飼い主からの助け無しでは難しくなってきます。
実際に、介護が必要になってから勉強するのでは大変です。
そこで今回は、小型犬の介護についてご紹介します。

小型犬の老化はいつから始まる?

老犬と呼ばれるようになるのはだいたい9歳を過ぎたあたりからです。
そして、歩くスピードが遅くなったり、寝る時間が増えたりと目に見える老化が始まるのは、個体差はありますが小型犬の場合、11~13歳を過ぎたころから多くの犬で見られるようになります。

歳をとるスピードは意外と速い

愛犬の年齢を人に換算してみるとわかる通り、歳をとるスピードはすごく早いです。
ですので、老化のスピードも想像以上に早く感じます。
昨日までは普通に歩けていても、次の日には歩けなくなってしまっていたり、前日まではもりもり食べていたのに急に食べなくなってしまったりということがあります。
万が一に備えて介護について勉強しておくことはとても大切なことです。

小型犬(抱っこができるサイズの犬)の介護方法

ここでは、抱っこできるサイズの犬の介護方法についてご紹介していきます。

床ずれ(褥瘡)対策の方法

床ずれとは、長時間同じ体制でいることで、床と接している部分が圧迫され血流が滞ってしまい、血行不良が起きてしまいます。
これによって、皮膚表面の組織が壊死してしまうことを「床ずれ」と言います。

まずは、床ずれ予防で何よりも大切なことは犬の体を清潔に保ってあげることです。
寝たきりの場合は、排泄物や食べこぼしたものが体に付着したままにならないように、ボディタオルなどを使って優しくふき取ってあげるか、汚れてしまったところを軽くシャワーで流してあげてください。

次に、体圧分散マットを使ってあげてください。
このマットを使用することで体圧が分散し、床ずれができにくくなります。
また、床ずれしやすいほほ骨、肩、膝、骨盤、脚の関節などには、部分的なパットやタオルを当ててあげてください。
寝たきりの場合のみならず、寝る時間が増えてきた犬にも使ってあげると予防になります。

また、寝返りを打たせ、体位を変えてあげることも大切です。
約2時間おきに体を綺麗に拭いた後、抱っこして向きを変えてあげてください。
体位を変えるときは、皮膚に負担がかからないように引きずったり、ずったりせず、そっと抱き起してあげましょう。

段差の上り下りの方法

スロープを付けてあげる

ソファや車など、犬にとって少し高く感じる段差にはスロープをつけてあげましょう。
上りだけではなく、下りでもちゃんとスロープを利用できていれば大丈夫です。

抱っこしてあげる

段差があるところはそっと抱っこしてあげましょう。
上りはスロープをうまく使える子でも、下りは飛び降りてしまう子がいます。
何かあってからでは大変なので、抱っこしてあげましょう。
また、降ろすときに飛び降りないよう注意しましょう。

お散歩の方法

自力で歩ける場合

足を前に運びづらそうな場合は、歩行補助ハーネスを使用し、補助してあげましょう。

歩行補助ハーネスは、持ち手が長いものを選ぶか、持ち手にタオルなどを通し飼い主さんが持ちやすくなる工夫をしましょう。
歩くときは愛犬のペースでゆっくりと、暑さ・寒さ対策はしっかりしてあげてください。
老犬になるとより暑さ・寒さに弱くなってきます。

歩けない場合

抱っこもしくはペットカートでお散歩してあげましょう。
寝たきりになってしまっても、お散歩して匂いや音、風などを感じることはとても大切です。
痴呆症予防にもなります。

お風呂の方法

お風呂は老犬にとって、とても負担が大きいものです。
お風呂の時間を短くしたり、滑らないようにしたりなど工夫する必要があります。

寝たきりの場合は、顔に水がかからないように頭を少し高くした状態で抱っこし、洗ってあげましょう。

無理は禁物です。
具合の悪い時にはお風呂に入れず、ボディタオルやウェットティッシュ、ドライシャンプーなどで綺麗にしてあげましょう。

トイレの方法

まず、犬の様子を観察し、ベストなタイミングを待ちます。
犬が自力で排泄の体勢を維持できない場合は、後ろから腰のあたりを持ち、身体を支えてあげます。

このように介助してあげる場合は、飼い主さんは汚れても良い服装で、ペットシーツを広めに敷いておきましょう。

お漏らしをしてしまう場合は、おむつを利用しましょう。

高齢の小型犬がかかりやすい病気

ここでは、高齢の小型犬がかかりやすい病気を2つご紹介します。
症状があったら、すぐにかかりつけの動物病院に受診してください。

椎間板ヘルニア

症状

椎間板ヘルニアは、ヘルニアの場所と進行状態によって様々です。
首(頸部)のヘルニアの場合は、首に鋭い痛みが走ったり、足を引きずったりする仕草が見られます。
重症になってくると、四本の脚が完全に麻痺してしまい、自力で立ち上がれず、排泄なども難しくなってきます。
胸や腰のヘルニアは、腰から背中にかけて鋭い痛みが走るので、背中を触るのを嫌がったり、痛がったりする仕草が見られます。

こちらも重症になってくると、後足が麻痺してしまい、排泄などが難しくなってきます。

原因

加齢による骨の老化や激しい運動、肥満などが原因で起こります。

イラストのように正常では、髄核は飛び出していませんが、
椎間板を損傷すると椎間板の中にある髄核が飛び出して脊髄や脊髄から出る神経を圧迫するようになってしまい、麻痺や痛みの原因となります。

歳をとってくると犬種に関係なく多く見られます。

治療

椎間板ヘルニアの治療には内科的治療と外科的治療があります。
比較的軽症であれば、薬や痛みを抑える治療を行い、安静にさせ運動を控えるようにします。
内科的治療であまり効果が見られなかったり、重度だったりする場合は外科的治療になります。
手術後はリハビリを行います。

予防

椎間板ヘルニアを発症しやすい、ダックス系、シーズーなどは、激しい運動をしないよう注意しましょう。
つるつる滑るフローリングの床は腰に負担をかけてしまいます。
カーペットを敷いたり、ペット向けのワックスを塗ったりなど滑らない工夫をしましょう。
段差の上り下りも負担になります。抱っこしてあげたりスロープをつけてあげたりしましょう。
また、肥満も負担が大きいです。太らせないように食事管理をしっかりしましょう。

僧帽弁閉鎖症

症状

咳、疲れやすい、運動を嫌がるなどの症状が見られます。
また、悪化すると肺に水が溜まり、呼吸困難になることもあります。
高齢の小型犬に多く見られます。

原因

イラストのように心臓の中にある僧帽弁と呼ばれる弁が変性によって肥厚し、弁がしっかり閉じなくなることで発症します。
この病気は原因不明です。

治療

現在、完治させる治療はありません。
ですので、症状の緩和や病態が進行しないようにすることが治療の目的です。
療法食や体重管理、運動制限、血管拡張剤などの投薬が治療として行われます。

予防

この病気の予防は、早期発見、早期治療が大切です。
高齢の小型犬に多い病気です。
動物病院での定期検診をお勧めします。

まとめ

老犬になっても、快適に充実した生活が送れるよう、事前に介護の知識を持っておくことはとても大切です。
また、老犬になってくると病気にもなりやすくなります。
事前に回避できるものは予防してあげましょう。