公開日
2018/05/19
更新日
2018/05/25

【中型・大型犬の介護】愛犬の老後にできること

愛犬にはいつまでも若く元気にいて欲しいですよね。
しかし、愛犬も人間と同じように歳をとり、だんだん歩いたりご飯を食べたりするのが助けなしでは難しくなってきます。
実際に、介護が必要になってから勉強するのでは大変です。
そこで今回は、中型・大型犬の介護についてご紹介します。

中型・大型犬の老化はいつから始まる?

老犬と呼ばれるようになるのはだいたい8歳を過ぎたあたりからです。
そして、歩くスピードが遅くなったり、寝る時間が増えたりと目に見える老化が始まるのは、個体差はありますが小型犬の場合、9~13歳を過ぎたころから多くの犬で見られるようになります。

歳をとるスピードは意外と速い

愛犬の年齢を人に換算してみるとわかる通り、歳をとるスピードはすごく早いです。
ですので、老化のスピードも想像以上に早く感じます。
昨日までは普通に歩けていても、次の日には歩けなくなってしまっていたり、前日まではもりもり食べていたのに急に食べなくなってしまったりということがあります。
万が一に備えて勉強しておくことはとても大切なことです。

中型・大型犬(抱っこができるサイズの犬)の介護方法

ここでは、抱っこが難しいサイズの犬の介護方法についてご紹介していきます。

床ずれ(褥瘡)対策の方法

床ずれとは、長時間同じ体制でいることで、床と接している部分が圧迫され血流が滞ってしまい、血行不良が起きてしまいます。
これによって、皮膚表面の組織が壊死してしまうことを「床ずれ」と言います。

まずは、床ずれ予防で何よりも大切なことは犬の体を清潔に保ってあげることです。
寝たきりの場合は、排泄物や食べこぼしたものが体に付着したままにならないように、ボディタオルなどを使って優しくふき取ってあげてください。

次に、体圧分散マットを使ってあげてください。
このマットを使用することで体圧が分散し、床ずれができにくくなります。
また、床ずれしやすいほほ骨、肩、膝、骨盤、脚の関節などには、部分的なパットやタオルを当ててあげてください。
寝たきりの場合のみならず、寝る時間が増えてきた犬にも使ってあげると予防になります。

また、寝返りを打たせ、体位を変えてあげることも大切です。
約2時間おきに体を綺麗に拭いた後、以下のような手順で向きを変えてあげましょう。

  1. 両方のわきの下に手を入れます。
  2. 上半身をゆっくり抱き起します。
  3. 右手を愛犬の体の下から入れ、後足を持ちます。
  4. グルンと向きを変えて軽く脚などをさすってマッサージしてあげれば完了です。

体位を変えるときは、皮膚に負担がかからないように引きずったり、ずったりせず、そっと変えてあげましょう。

段差の上り下りの方法

スロープを付けてあげる

ソファや車など、犬にとって少し高く感じる段差にはスロープをつけてあげましょう。
上りだけではなく、下りでもちゃんとスロープを利用できていれば大丈夫です。

お散歩の方法

自力で歩ける場合

足を前に運びづらそうな場合は、歩行補助ハーネスを使用し、補助してあげましょう。

歩行補助ハーネスは、持ち手がしっかりしているものを選びましょう。
歩くときは愛犬のペースでゆっくりと、暑さ・寒さ対策はしっかりしてあげてください。
老犬になると暑さ・寒さに弱くなってきます。

歩けない場合

ペットカートでお散歩してあげましょう。
寝たきりになってしまっても、お散歩して匂いや音、風などを感じることはとても大切です。
痴呆症予防にもなります。

お風呂の方法

お風呂は老犬にとって、とても負担が大きいものです。
お風呂の時間を短くしたり、滑らないようにしたりなど工夫する必要があります。

寝たきりの場合は、2人でお風呂に入れましょう。
顔に水がかからないように頭を少し高くした状態で持ち、もう一人が洗ってあげましょう。

無理は禁物です。
具合の悪い時にはお風呂に入れず、ボディタオルやウェットティッシュ、ドライシャンプーなどで綺麗にしてあげましょう。

トイレの方法

まず、犬の様子を観察し、ベストなタイミングを待ちます。
犬が自力で排泄の体勢を維持できない場合は、後ろから腰のあたりを持ち、身体を支えてあげます。

このように介助してあげる場合は、飼い主さんは汚れても良い服装で、ペットシーツを広めに敷いておきましょう。

お漏らしをしてしまう場合は、おむつを利用しましょう。

高齢の中型・大型犬がかかりやすい病気

ここでは、高齢の中型・大型犬がかかりやすい病気を2つご紹介します。
症状があったら、すぐにかかりつけの動物病院に受診してください。

胃捻転

症状

多くの場合、食後数時間以内に発症します。
お腹が膨れる、元気がなくなる、気持ち悪そう、げっぷが多い、嘔吐、吐こうとするのに吐けない、背中を丸める(腹痛)などの症状が見られます。
最初のうちは自力で歩くことができますが、だんだん立てなくなり、急激に悪化し、治療が遅れると命を落としてしまうこともあります。
ですので、早期発見がとても大切な病気です。

原因

原因は不明ですが、水や食べ物を食べた直後に胃が異常に動いてしまったり、食事と一緒に大量の空気を飲んでしまったりすることが原因と言われています。
特に老犬やストレスを多く感じている犬、胸が深い大型犬に多く見られます。
また、水や食べ物を食べた直後の運動や早食い、運動直後の水のがぶ飲み、小さすぎる粒の食事などがリスクを高めると言われています。

治療

点滴などでショック状態などの改善を行います。
そして、早急に外科手術をし、胃の固定や整復などを行います。
発見が遅くなってしまうと、手遅れとなり、死に至ることがあります。

予防

原因不明のため、完全に予防することはとても難しい病気です。
しかし、食事の直前・直後は運動しない、一回の食事量を少なくする、早食い防止の食器を利用するなどは、予防の助けとなると考えられています。

前十字靭帯断裂

症状

急性と慢性の場合で症状が異なります。
急性の場合は、後足をあげたまま歩いたり、少しだけ地面につけて歩いたりします。
慢性の場合は、後足を引きずったり、立つ座るのがつらそうに見えたりします。
この病気は、老化に伴って発症が多く見られます。

原因

激しい運動や事故など急激な力が加わることで、前十字靭帯を断裂してしまいます。
この他にも、老化によって靭帯が脆くなってくることや、肥満によって膝の関節への負担が増えることで発症する場合もあります。

治療

保存料法と外科的治療があります。
保存料法の場合は、安静にする、お薬を投与するなどの治療をし、炎症が治まるのを待ちます。

外科的治療の場合は、切れてしまった靭帯の代わりに膝の関節の動きを安定させるために、人体の再建手術などを行います。

予防

老犬に多い病気です。
老犬と言われる年齢になってきたら激しい運動は避けてあげましょう。
また、肥満も病気のリスクを高めます。
食事管理をしっかりしましょう。

まとめ

老犬になっても、快適に充実した生活が送れるよう、事前に介護の知識を持っておくことはとても大切です。
また、老犬になってくると病気にもなりやすくなります。
事前に回避できるものは予防してあげましょう。