公開日
2018/07/09
更新日
2018/07/23

動物介護士ってどんなお仕事?

皆さん、動物介護士という仕事はご存知でしょうか?
近年、犬は高齢化してきています。
寝たきりや痴ほう症などになってしまった愛犬を毎日介護するのはとても大変ですよね。
そんな時に手助けをしてくれるのが動物介護士です。
では、動物介護士とはいったいどういう職業なのか詳しく見ていきましょう。

動物介護士とは

動物介護士とは、資格の名称で、介護が必要になった高齢犬のお世話をするスペシャリストのことです。
人でいうヘルパーさんのような感じです。
飼い主さんの代わりに高齢犬のお世話をします。
資格を取るためには、通信講座で老犬についての基礎知識や介護、健康管理などについての知識を学びます。

動物介護士が必要とされる時代

犬と共に人も高齢化している日本の社会では、高齢の飼い主さんも多くなってきています。
老人が老人の介護をする老老介護という言葉は最近よく耳にしますが、そこに、犬の介護も加わってしまうことが近年増えてきています。
そのような状態で飼い主さんが愛犬の老後のお世話を全部するのは難しい時代になってきているのかもしれません。
もちろん、最期まで自分で介護してあげたいと思う気持ちはとても大切ですが、大変な時は動物介護士の方に頼ることも大切だと思います。

動物介護士の資格の種類

動物介護士は民間資格のため、いくつかの種類が存在します。
ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。

ドッグヘルパー

一般社団法人 日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)が認定している資格です。
この協会の通信講座の「ドッグヘルパー講座」を修了し、添削課題で知識と技能が合格点をクリアすれば取得することができます。
包帯や投薬の方法、クレートトレーンイング、車への慣らし方、基礎栄養学、健康管理と予防、病気の予防、応急処置(止血、熱中症、低体温症、誤飲、感電、ショック、心肺蘇生法)などを学ぶことができます。

ペット介護士

群馬県にあるドッグコミュニティパーク「世界の名犬牧場」と通信講座「がくぶん」が認定している資格です。
がくぶんの「ペット介護士養成講座」を修了することで資格を取得することができます。
資格取得まで平均で約6ヶ月かかりますが、早い方ですと2~3ヶ月で資格を取得することができます。
1ヶ月目にペット介護士としての基礎知識を学びます。
そして、2ヶ月目にペットの健康管理や病気のケアについて学びます。
3ヶ月目はペットの飼い方やしつけについて学びます。
4ヶ月目はペットのグルーミングについて学びます。
全講座を修了するとペット介護士に認定されます。

小動物介護士

一般社団法人日本ペット技能検定協会が認定している資格です。
協会の通信講座の指定カリキュラムを修了し、筆記試験に合格すると資格を取得することができます。

老犬介護士

一般社団法人 日本キャリア教育技能検定協会 (JCSA)が認定している資格です。
この協会の通信講座「老犬介護士養成専門講座」を修了し、認定課題で知識と技能が合格点をクリアすればJCSA認定マスターライセンス「老犬介護士」の資格を取得することができます。
また、JCSA認定マスターライセンス「老犬介護士」取得後に、実技スクーリングに参加することができ、参加するとJCSA認定インストラクターライセンス「老犬介護士A級・B級・C級」の資格を取得することもできます。

動物介護ホーム施設責任者資格

一般社団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定している資格です。
キャリアカレッジジャパンの通信講座「動物介護士&動物介護ホーム施設責任者W資格取得講座」というカリキュラムを修了し、資格試験に合格すれば取得することができます。
資格試験も在宅で受けることができます。
カリキュラムの期間は約4か月かかります。
犬・猫の老化のサインの見分け方や老犬・老猫介護の心得、フードの選び方、薬の飲ませ方、グルーミング、介護方法などをテキストとDVDで段階的に学ぶことができます。
また、カリキュラム中は4回の添削指導を受けることもでき、LINEで講師の方から学習サポートをしてもらうこともできます。

仕事内容

動物介護士には高齢犬などの介護や健康管理をするといった役割があります。
犬は言葉を話せません。仕草などの行動から犬の心理状態を見て健康管理をしてあげるのが動物介護士の仕事です。

細かく見ていくと、仕事量が多いことが良く分かります。

  • 食事の管理
  • 排泄の世話(おむつ交換など)
  • 栄養管理(病気などに合わせた食事メニューなど)
  • しつけ(吠えや噛みつきなどの防止など)
  • リハビリの補助
  • 足腰のトレーニング
  • お散歩などの運動管理
  • グルーミング(シャンプーや爪切り、ブラッシングなど)
  • マッサージ(褥瘡(床ずれ)予防のためにも大切です)
  • 寝たきりの犬の体位変え
  • 痴呆症の症状への対応
  • 飼い主さんのカウンセリングやアドバイス

など多くの業務があります。

仕事内容は勤務先の犬の年齢や介護の必要性の割合などによっても変わってきます。
自分で起き上がって食事することができる子には、栄養管理のみを行いますが、起き上がれず自分で食事できない子には、食べやすい姿勢まで体を持ち上げてあげるなど食事をサポートしてあげる必要があります。
また、勤務先によっても変わってきます。
動物病院に勤めている場合は、上記の仕事内容の他に獣医師の補助や入院している動物達の健康記録をつけるなどといった業務が加わりますし、ペットシッターの場合は、訪問介護などといった業務が加わります。

動物介護士が活躍する場所

動物介護士の仕事内容が多岐にわたるため、活躍している場所も様々です。

  • 老犬ホーム
  • 動物病院
  • ペットシッター
  • ペットホテル
  • ペットサロン
  • ドッグカフェ
  • 民間の犬の保護施設

などが挙げられます。
働く場所によって仕事内容は変わってきます。

動物介護士になるには

動物介護士の資格の多くは通信講座を受講し、最後に認定試験を受けることで取得することができます。
先にご紹介した通り、動物介護士の資格にはいくつか種類があります。
どの資格を取得したいのかよく調べてから、通信講座を受講する必要があります。

どこの講座を受けようか迷ったときは、メジャーな名前だからといって決めてしまうのはあまりよくありません。
以下のことを意識して選んでみると良いでしょう。

  • 自分が得たい知識を学べるか
  • 学びたいことの他にどんなことが学べるのか
  • 受講料と内容は見合っているか
  • サポートは充実しているのか

など
このようなポイントをよく確認してから申し込むと良いでしょう。
また、資料請求をいくつかして、よく見比べてから申し込みましょう。

また、通信講座だけではなく、専門学校などへ通学して資格を取得することができます。
その際は、就職サポートもついているのか確認しておくと良いでしょう。

まとめ

犬と共に人も高齢化している今の日本では、動物介護士の方が活躍する場も増えてきています。
動物介護士は犬についてたくさんのことを学び資格を取得しています。
そのため、仕事内容も多岐にわたり犬に対して、治療以外のほとんどのことをお世話することができます。
特に老犬のお世話に関しての知識は豊富です。
私たち飼い主が愛犬を介護する際、一人で全部抱え込もうとはせず、周りの方や介護のスペシャリストである動物介護士の方に頼るというのも一つの選択として考えてみてはいかがでしょうか。