公開日
2018/07/17
更新日
2018/07/18

【犬種別かかりやすい病気】パグ

パグはその独特な雰囲気のある顔が癖になる可愛らしさだとして、大変人気のある犬種です。そんなパグには、その犬種特有のかかりやすい病気がいくつかあります。
ここではその病気について5つ程紹介していきますので、病気の早期発見に役立ててください。

パグの特徴

パグが日本で飼育されるようになったのは、1900年代の前半の頃とされています。中国では紀元前400年頃からペットとして飼育されていたという文献も残されていることから、大変歴史の古い犬種といえるでしょう。

何とも表現しがたい特徴的な顔付きが人気のパグですが、性格的にも明るいタイプの子が多く、更に攻撃性も少ないので小さなお子さまのいるご家庭でも安心して飼育することができます。
一生懸命走っている姿は、コミカルの効果音がきこえてくるよう感じで、今にもつまずいてしまいそうな少し鈍臭そうなところも大きな魅力のひとつです。

角膜外傷

症状

角膜潰瘍を起こすと、目をしょぼしょぼさせ、常に涙目になっていたり目ヤニも増えてきたりします。
犬はそんな目の様子を気にして、前足で触ろうとしたり床にこすりつけたりしようとしますので、症状が悪化しやすい傾向にあります。

原因

パグの目は少し前に飛び出ているような形状になっていますので、枝や小石に軽くぶつかっただけでも角膜に傷がつきやすいです。この傷が原因で、角膜潰瘍を起こしてしまいます。
角膜潰瘍は進行が早い場合がありますので、目の様子の異常に気が付いたらすぐに獣医師の診察を受けるようにしてください。うっかり放置してしまうと、最悪の場合角膜に穴が開いてしまうこともあります。

治療方法

軽症の場合には、目薬と抗炎症剤の処方で経過観察をします。通常であれば、数週間程度で完治することが多いようです。
ただし、その間にまた目をこすってしまっては何にもなりませんので、エリザベスカラーは必須となります。
重症化してしまっている場合には、早急に手術を行って処置をする必要があります。

関節炎

症状

関節炎になると、関節を動かす度に痛みを感じてしまいますので、次のような症状が出るようになります。

  • 歩くのを嫌がる
  • 背中を丸めてうずくまるような体制をとる
  • 歩き方がぎこちない
  • 足をひきずる
  • 関節部分に振れると嫌がる仕草を見せる

原因

関節炎は比較的冬場に起こりやすいといわれています。
これは、気温の低下により血管が縮むことで、血液の流れが悪くなることが原因です。
血液の流れが悪くなることで筋肉も固くなっていきますので、硬くなった筋肉の周辺の血流が更に悪くなるという悪循環に陥ってしまいます。

治療方法

関節炎には実は様々な種類があるのですが、予防に勝る治療は無いともいわれます。
年齢を重ねていくと関節炎にもなりやすくなりますので、まずは日頃から関節付近の様子や歩き方に気を配ったり、軽くマッサージをしてあげたりするのがおすすめです。
また、肥満体型にしないように気を付けるのも重要で、軽症の関節炎が疑われる犬に対しては痛み止めや抗炎症剤を処方したうえで、ダイエットを兼ねた体重管理をしていきます。
それでも改善がみられないようであれば、外科的手術を考慮していきます。

皮膚炎

症状

皮膚炎になると、パグの特徴のひとつでもある皮膚のシワのたるんだ箇所に、かゆみや赤い湿疹ができてきます。
かゆみが慢性化してくると、犬はそこを気にして引っかいたりしますので、その箇所は皮膚がどんどん黒ずんでいくこともあり、そのうちに皮膚の表面がベタベタして異様な臭いを放つようになることもあります。

原因

パグの皮膚はたるんで密着している箇所が多くありますので、通気性の悪いそこに細菌が繁殖していくことで皮膚炎を引き起こします。
花粉や食物などの何らかの物にアレルギーを起こした場合や、体調不良などが原因で皮脂が過剰に分泌されたりしたことが原因で、皮膚炎になることもあります。
皮脂が原因である場合には、マラセチア菌が皮膚の上で異常繁殖している場合もあります。

治療方法

細菌感染が原因の皮膚炎の場合には、内服薬と薬用シャンプーでだいぶ改善されることが多いです。
ただし、パグはその身体つきから皮膚への細菌感染が起きやすいので、定期的なシャンプーを行い皮膚を清潔に保ったり、食事内容を配慮したりする必要性があります。

膝蓋骨の脱臼

症状

膝蓋骨脱臼とは、膝にある皿のような形状の骨がずれてしまうことをいうのですが、痛みと違和感を伴いますのでまず症状として表れてくるのが不自然な歩き方です。
後ろ脚を軸にスキップをするような、おかしな歩き方をするようになります。ぎこちない様子でも歩くことができるのであればそれはまだ軽症の段階で、重症化してしまうと歩くことも出来なくなってしまいます。

原因

パグは膝関節に先天的な異常があることが多く、膝蓋骨脱臼についても特に起こしやすい犬種とされています。
ただし、やたらにジャンプをさせたり、フローリングのような滑る床材の上で常に生活をしていたりすると、知らず知らずのうちに関節に無理な力がかかり、先天的な原因が無い場合でも膝蓋骨脱臼を起こすことがあります。

治療方法

遺伝的な物が原因で膝蓋骨脱臼を起こす場合は、年齢と共に症状が悪化していくことがよくあります。その為、もしも若いうちから症状が出ているようであれば、その先も症状がどんどん悪化する可能性が大変高いので、早めに外科的手術をすすめられることがあります。
軽症の場合には、足腰を動かすようなリハビリを行いながら、経過観察をすることが多いです。

尿路結石

症状

次のような症状がある場合には、尿路結石を疑ってみてください。

  • トイレの回数が増えた
  • トイレにいる時間が長い
  • オシッコがなかなか出ない
  • オシッコの量が少ない

人間でもかかる病気の一種ですが、犬の場合には初期段階では飼い主さんはほとんど気が付かないようです。
トイレの様子がおかしいな?と感じる頃には、既に石が大きくなり始めていることが多いです。
また、もしもオシッコに血が混じっている様子が見られましたら、結石はかなり大きくなってしまっている可能性があります。すぐに獣医師の診察を受けるようにしましょう。

原因

結石は食事の中に含まれる、ミネラルやマグネシウムが結晶化することで作られます。その為、ミネラルバランスの悪い食事や、タンパク質の摂取量が多過ぎると尿路結石になりやすくなってしまいます。
その他には、水の摂取量が少ない場合にも、結石が作られやすい身体になってしまうといわれています。

治療方法

軽症の場合には、食事療法で改善を図るのが通常の方法です。体内で結石ができにくいような身体作りをするために、タンパク質やマグネシウムの摂取を制限します。
また、水を多く摂取してもらうために、短期間に限りいつもより塩分が多く含まれた食事を与え、意識的に水を飲むようにしていきます。
重症化してしまった場合には、外科的手術を行って結石を取り出す場合もあります。

まとめ

パグのかかりやすい病気について紹介してきました。
先天性のものが原因である骨の異常などは、飼い主さんの力ではどうすることもできませんが、その他の病気については日頃のチェックなどで症状が軽症のうちに対処をすることが可能です。

ここにあげたもの以外でも、病気は早期発見・早期治療が大切ですので、コミュニケーションを兼ねて犬の体調チェックを習慣にしてあげてください。