老犬の怪我や事故を防ぐために犬を落ち着かせる方法とは?元気すぎるときに気をつけたいことを解説

介護・終活

愛犬は年を重ねて老犬になっても、いつまでも元気でいて欲しいものですよね。でもやはり身体は若い頃と比べると、どうしても衰えていきます。
何かに興奮したかのように元気過ぎてしまうと、思わぬ怪我や体調不良を引き起こしてしまう恐れがあります。
今回は、そうならない為にも、老犬が元気過ぎる時に気をつけて欲しいことと、落ち着かせる方法をいくつか紹介していきます。

老犬が元気すぎるときに気をつけたいこと

老犬が元気すぎる時に、最も気を付けなければいけないのは思わぬ怪我です。怪我のきっかけはいくつか種類がありますので、その状況ごとに紹介していきます。

ちょっとした段差

これは元気すぎてしまう時に限らないのですが、家の中にある段差につまずいて怪我をすることは非常に多いです。
段差と言うと階段などをまず思い浮かべるかもしれません。勿論階段も含まれますが、完全バリアフリーの自宅でない限り、家の中には多くの段差があるはずです。

例えば部屋と部屋の間、玄関、ソファ、トイレトレーを使用していればそこにも小さいながら段差は存在します。
普段は問題なく通過している場所でも、あまりにも元気すぎて周りが見えないような状態の時には思わぬところでつまずき、足や関節を痛めてしまうことがあります。

犬の足元に注意

元気すぎる時には、やたらにジャンプをすることもよくあります。この時に、室内であれば何か固い物・屋外であれば石など、普段その上を歩いた程度では何ともないような物で肉球を傷付けてしまうことがあります。
興奮している時には犬もその痛みには気が付かないことが多く、しばらくしてから様子がおかしいことに気が付いて肉球を確認したら、既に化膿し始めていたという話も聞きます。
とにかく老犬の足元には注意をしてあげる必要があります。

飛び掛かり時の転倒

ジャンプと同様に、飼い主さんに飛び掛かってきてしまうこともあるでしょう。その時にうまくキャッチしてあげられれば何も問題はないのですが、なんと言っても老犬です。思うように飛び掛かれるとも限りません。
自分では飛び掛かるつもりでジャンプをしても、力が足りなくて飼い主さんまで届かずに転倒してしまう恐れもあります。
転倒した時に、腰や関節を痛めてしまうことも少なくありませんので、飛び掛かりそうになったらその前に制止させるほうがいいでしょう。

また、飛び掛かってきた犬を受け止める時には手の先だけを掴んだりはせずに、なるべく身体に近い位置に手を当てて支えるようにしてください。

翌日の体調に響くことも

その時いくら元気そうにしていても、気が付かないところで老犬の身体は悲鳴を上げている場合もあります。
元気だからといって、いつも以上に遊ぶ時間を増やしたり走らせていたりすると、翌日になってどっと疲れが出てしまうこともあります。

食欲がなくなってしまう程に疲れてしまうと、それがきっかけで体調不良に陥ってしまうこともありますし、翌日になって足腰に痛みが出てくることもあります。
老犬の健康を守る為にも、飼い主さんの判断で適度に休ませるのはとても大切なことです。

犬を落ち着かせる方法

元気すぎてしまう老犬は後々のことを考えると何かと心配ですので、適度なところで飼い主さんが制止をして落ち着かせてあげることが必要です。
その方法をいくつか紹介しておきます。

おすわりや伏せをさせる

飼い主さんの指示にきちんと従える犬であれば、おすわりや伏せの指示を出すのが一番簡単な方法です。
但し、普段は1回の指示できちんと対応できる犬でも、興奮してしまっているとなかなかうまくいかないことがあります。
その場合には、何度も指示を出し続けるのではなく、素早く他の方法をとるようにしてください。

背中を優しく撫でる

次の方法としては、静かに優しく声を掛けながら撫でてあげることです。
この時に、犬がなかなか言う事を聞いてくれないからといって、大きな声を出すのは逆効果となってしまいますので、あくまでも静かに声を掛け優しく撫でていきます。

撫でる場所は、頭から背中、そしてお尻の辺りまで落ち着かせるように身体全体をゆっくりと撫でてあげます。
背中の辺りで軽くポンポンと叩いてあげるのも効果的です。

抱っこをしてしまう

小型犬で容易に抱きかかえられる大きさであれば、抱っこをしてしまうのも一つの方法です。
抱っこをして、背中を軽く叩きながら気持ちを落ち着かせてあげます。
元気に興奮している状態で抱きかかえた時には、犬がもしかしたら興奮冷めやらずに暴れてしまうかもしれませんので、お尻の辺りをしっかりと支えて落とさないように注意してください。

他の物に興味をそらす

何か別のおもちゃや、大好きなおやつを見せて気をそらせる方法もあります。
但し、新しく見せた物に対して興味を示したとしても、すぐには渡さないようにしてください。まずはおすわりなどをさせて、少し落ち着かせて気持ちをリセットさせます。

おすわりや伏せの指示だけでは見向きをしなかった場合でも、お気に入りの物を出されればそちらに興味が移り気持ちが落ち着いてくる可能性があります。
一度落ち着くきっかけがあれば、その後は優しく撫でるなどしてそのまま落ち着くように促します。

一旦その場を離れる

他の犬と一緒に遊ぶなどしていた場合には、その犬たちが側にいてはいつまでも落ち着くことはありません。
楽しく遊んでいる時にその場から離れるのは、少し心苦しく感じてしまうかもしれませんが、後々の体調のことを考えたら適度なところで一度その場から離れ、落ち着かせることはとても大切です。

犬はその時楽しく遊んでいれば、当然自分の体調など考えずに限界まで動き続けてしまいます。成犬であればそれでも構いませんが、老犬になると回復力も弱くなってきていますので、そこは飼い主さんが様子を見て調整をしてあげてください。

まとめ

老犬が元気すぎるときに気をつけたいことや、その時に落ち着かせる方法を紹介してきました。
老犬は元気そうにみえても、足腰の筋力などは確実に衰えてきています。何でもないような動きで、思わぬ怪我をしてしまうこともあります。

たった一つの怪我がきっかけで歩くことがままならなくなってしまうと、更に筋力低下に繋がり健康維持にも支障をきたすことがありますので、充分に気を配るようにしてあげてください。

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kai-k

愛玩動物管理飼養士・ドッグライフカウンセラー・動物介護などの資格を所有し、20年以上に渡る飼育経験とブリーダー経験を活かした、実体験に基づく記事作成を行っています。

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