公開日
2018/08/20

エリザベスカラー装着時の生活で気をつけたい5つのこと

エリザベスカラーはワンちゃんが怪我や病気、手術をしたときに装着しますが、犬の性格によっては嫌がったり、ストレスを抱える原因となることもあります。犬はいつもの感覚で過ごしていても、床や壁などの障害物に当たってしまって、急に飛び上がるようにびっくりしてしまうこともあるでしょう。
今回は、ワンちゃんにエリザベスカラーの装着する時に、日常の生活で気をつける5つのことをご紹介します。

エリザベスカラーとは

エリザベスカラーはワンちゃんの首に装着させて、患部を舐めたり噛んだりしないようにするアイテムです。

どんな時に使うの?

エリザベスカラーは主に怪我や病気、手術後のワンちゃんに装着させます。犬は痒いところがあれば足を使って掻いたり、手術後の傷を噛んだり、抜歯前の縫った糸を取ろうとしたり、怪我をした部位を舐めて綺麗にしようとします。しかし、この行為によって、バイ菌が傷口に入る、炎症を悪化させる、皮膚炎が長い期間治りにくくなるといった問題に繋がってしまうのです。

このように患部を舐めたり、噛んだり、刺激を与えないようにするため、早期に回復させるためにもエリザベスカラーが必要な場合があるのです。

エリザベスカラーはワンちゃんにとってストレス?

一般的にエリザベスカラーは、犬にストレスがかかるといわれています。
エリザベスカラーを装着しているワンちゃんは、行動に制限がかかるので、見た目から「かわいそう」「どこか病気なのかしら?」と思われることがあります。

犬にどのくらいのストレスがかかるかどうかは、犬の性格にもよります。繊細で神経質なワンちゃんの場合は、装着した瞬間から魔法にかかったように歩けなくなる、排泄ができなくなる、お水を飲まなくなる、ご飯を食べなくなる、ため息ばかりつく、音を拾いやすいタイプのエリザベスカラーではどこかにぶつかるたびにびっくりして飛び上がる、常にオドオドするといった行動を取るワンちゃんもいます。

反対に、どんな状況でも過ごせるワンちゃんでは、エリザベスカラーを装着したままぐっすりとお腹を出して寝てしまう子もいます。

多くのワンちゃんが、最初は戸惑い、嫌がりますが、1〜2日経つと徐々に慣れてくるケースが多いです。しかし、エリザベスカラーによるストレスを強く受けるワンちゃんもいます。

もし飼い主さんがワンちゃんにストレスがかかっているなと感じたら、できるだけストレスを溜めないように、ストレスを軽減するよう気にしてあげることも必要です。

ストレス軽減方法

エリザベスカラーによるストレスの解消方法の例をご紹介します。

  • 飼い主さんが見ているときは、外してあげる
  • お散歩や触れ合いの時間を多くする
  • ストレスを発散できる噛むおもちゃなど新しいおもちゃを与える
  • ストレスのかからないタイプのエリザベスカラーを選ぶ
  • エリザベスウェアやお洋服を着用させる

こういった対応で、できるだけ犬にストレスがかからないように対処を行います。しかし、ストレス解消方法を実践する際には気をつけることがあります。

犬はとても賢い動物です。一度エリザベスカラーを外してもらえたことに対して大きな満足を得て、自由になることで、再び装着しようとすると逃げ回ったり、エリザベスカラーを着けている時により強くストレス行動が現れることもあるので、甘えやわがままなのか、本当にストレスを感じているのかを飼い主さんが見極めることが大切です。

エリザベスカラーを装着する指示が獣医師から出ている場合はきちんと指示に従いましょう。原因となった患部の状態に関わらず、ワンちゃんがかわいそうだからと、飼い主さんの判断で外してしまい、目を離した隙に患部の状態を悪化させてしまう可能性もあります。

ワンちゃんに少々ストレスがかかったとしても、優先すべきは患部の状態を早く回復させることで、状態が悪化してしまったら何の意味もありません。回復が遅れるほど、長くエリザベスカラーを装着することとなり、結果的にワンちゃんに大きなストレスを与えることとなってしまうのです。

エリザベスカラーには様々なタイプがある

昔は、メガホン型(アンテナ型、ベル型、ラッパ型)の硬い素材のものが主流でしたが、最近では、メガホン型でも周囲が見えやすい透明タイプ、首元が擦れにくく柔らかい生地で覆われているタイプがあります。

そのほかにも、素材が軽くて横になった際に寝返りがしやすいドーナツ型、空気を入れて膨らませるタイプ、カラーの径が大きいけれど動作がスムーズに行える不織布やスポンジタイプなどは比較的自由度の高いエリザベスカラーになります。

最近では、エリザベスカラーに代わるアイテムとして「エリザベスウェア」というお洋服タイプが普及しはじめています。犬の首にエリザベスカラーを着けるのではなく、患部を覆ってしまうという発想で、術後ウェアとも呼ばれています。

多くの犬が、メガホン型のエリザベスカラーの脱着時のボタンやマジックテープの大きな音や、障害物にぶつかった際の大きな音を嫌がります。自由度の高いエリザベスカラーは、患部にマズルが届きやすいので気をつける必要がありますが、自由度が高いのでストレスの軽減ができます。

エリザベスカラー装着時の生活で気をつけたい5つのこと

ここからはエリザベスカラーの装着時に気をつけることをご紹介していきます。

サイズ選びを適切に

エリザベスカラーには、いくつかのサイズがあり、メガホン型のほとんどが、ボタンやマジックテープで止める仕様となっています。ワンちゃんの正しいサイズでない場合は、前足を使ってバタバタと動かしているうちに、装着する位置がずれて、気がついたら患部を舐めていたということにもなりますので、サイズ選びは気をつける必要があります。

プラスチック素材のエリザベスカラーの場合は、もしサイズが合わない場合はテープで止めることで応急処置ができますが、サイズ選びはきちんと行いましょう。

エリザベスカラーに慣れさせる

首に大きなものをつけられて、周りはよく見えず、ぶつかると大きな音がするエリザベスカラーは、多くのワンちゃんが嫌がります。怖がるワンちゃんに無理にエリザベスカラーを付けようとすると、もしかしたら恐怖からパニックになって暴れ、引っかかれたり噛まれてしまう可能性もあるので気をつける必要があります。

まずエリザベスカラーを部屋に置いてにおいを嗅がせてみる、おやつを使ったゲームをしながらエリザベスカラーを装着する練習をする、エリザベスカラーを装着した際に床におやつをばら撒いて、一時的に意識をおやつに集中させるなど、エリザベスカラーを着けた環境に慣らすことも大切です。

ぶつからないように室内のレイアウトを少し変えてあげる

ワンちゃんがいつもの調子で室内を動き回ると、壁、床の他にもちょっとした障害物に引っかかってワンちゃんが驚いてしまいます。ぶつかりそうな家具などのレイアウトを変えてあげると良いでしょう。

ごはんやお水を飲食しやすいように工夫してあげる

首輪周りに装着されたエリザベスカラーは、ワンちゃんが食器の中にマズルを入れにくくなり、ごはんが食べにくくなったり、お水が飲みにくくなるので気をつけましょう。
特に暑い季節の長いお留守番では、お水が上手に飲めなかった、エリザベスカラーが引っかかって食器をひっくり返してしまい全くお水を飲めていなかったという状況で、脱水症状にもなりかねないので、注意が必要です。

対策としては、ごはんやお水を与える食器の高さを、食器台を利用して高くすることで、ワンちゃんに負担がかからないようにする方法や、お水を飲もうとする時にエリザベスカラーが当たって食器がどんどん前に移動しないように、食器の下に滑り止めを敷く方法があります。

ワンちゃんとコミュニケーションを多くとるようにする

エリザベスカラーの装着はワンちゃんにストレスを与えるので、飼い主さんがたくさん触れ合い、遊んであげて、いつもより多くコミュニケーションをとることをおすすめします。

病状によって異なりますが、お散歩に行けるワンちゃんの場合は、いつもよりも距離を短くして、回数を多くするなど、気持ちをワクワクさせてあげることで気を紛らわせることができます。エリザベスカラーを装着したワンちゃんは、お散歩時も周りが見にくいので、障害物にぶつからないようにすること、急に犬と接触して驚かせないようにすること、に気をつけながら、飼い主さんがしっかりリードしてあげましょう。

まとめ

エリザベスカラーを装着する時に気をつけることをご紹介しましたが、もしワンちゃんがエリザベスカラーを極度に嫌がったとしたら、素材やタイプを変えてみる、エリザベスウェアやお洋服で患部をカバーするのも、ストレスを軽減させる方法の1つです。
常に飼い主さんがワンちゃんの様子を見ていられる状況であれば、患部を舐めさせないように気をつけながら、エリザベスカラーを外してあげるのも良いでしょう。

エリザベスカラーはタイプがたくさんあるので、是非チェックしてみてください。