公開日
2018/09/03

犬の平均寿命は?大型犬と小型犬どちらが長生き?

大型犬と小型犬の寿命を比較すると、大型犬の方が寿命は短いという話をよく耳にします。
何故そのように言われているのか、実はそこには理由がありました。
そこで、大型犬の方が寿命は短い理由や、少しでも長生きさせてあげる工夫を紹介していきます。

犬の寿命ってどのくらい?

ここ数年で、生活環境や飼い主さんの意識向上により犬は長寿化傾向にあります。十数年前と比較すると、平均寿命は確実に伸びてきていて、平均すると12年~15年が犬の寿命と言われています。
但しこの寿命は、犬の大きさにより多少違いがあります。

小型犬

日本で人気犬種である、トイ・プードル、チワワ、ミニチュアダックスフンドなどの平均寿命は13年~15年とされています。特にミニチュアダックスフンドは平均すると最も寿命が長く、15年~17年長生きする場合もあります。

中型犬

柴犬やコーギーなどの中型犬の平均寿命は、11年~13年とされています。
元々日本の気候に合った体質を持っている柴犬に関しては、最近では小型犬と同じように15年程度長生きする場合も珍しくありません。
また、この位のサイズの雑種犬も15年程が平均寿命とされています。雑種犬は、純血種特有の病気にかかりにくい為、比較的長生きすると言われています。

大型犬

ゴールデンレトリバーやバーニースマウンテンドッグなどの大型犬の平均寿命は約10年、長くても13年程度とされています。
犬の場合には、身体が大きければ大きい程平均寿命は短くなり、グレート・デンなどの超大型犬の平均寿命は約8年程度となります。

なぜ大型犬より小型犬の方が長生きするの?

どうして小型犬の方が長生きなのか、その理由について詳しく紹介していきます。

大型犬の臓器は身体の大きさに対して小さい

大型犬と小型犬の身体の大きさは一目瞭然ですが、実は身体の中の臓器の大きさにはそれほど大きな違いがありません。
もちろん大型犬の臓器の方が大きいのですが、身体の大きさの比率を考えると臓器の大きさはそれに比例していません。
そのため、食事から得た栄養素や新鮮な酸素を身体中に行き渡らせるのに時間を要することとなり、慢性的にそれらが不足している状態になっています。その結果細胞の老化が早まり、小型犬よりも寿命が短くなってしまいます。

大型犬はがんなどの病気の発症率が小型犬よりも高い

大型犬は、その身体を大きく成長させる為に細胞がどんどん分裂をしていきます。実は、この細胞分裂のスピードが早いと、ガンなどの発生率が高くなる研究結果が出ています。
その為、何度も細胞分裂を繰り返す大型犬は、小型犬と比較するとガンの発症率が高くなっています。

遺伝子の違い

アメリカの国立衛生研究所では、「IGF-1遺伝子」が犬の身体の大きさを決定させているという研究がされています。
このIGF-1遺伝子のレベルが高いほど身体は大きくなり、それに伴って寿命も短くなるとされています。
つまり身体の大きい大型犬は、小型犬と比較すると遺伝子レベルが高いので寿命も短いという結果が出ているようです。

大型犬をできるだけ長生きさせるためには・・・

そもそもの寿命が短い傾向にある大型犬を、少しでも長生きさせるための方法をいくつか紹介していきましょう。

適度な運動をさせる

大型犬は若い頃からしっかりと運動をして、その大きな身体を支える筋肉を作っておく必要があります。
運動不足で筋肉が少ないと、年齢を重ねていった時に自分で歩くのもままならなくなってしまいます。
また、肥満体型になってしまうと、足腰や関節そのものにも負担がかかってしまいますので、肥満にならない為にも適度な運動を習慣づけるようにしてください。

食事管理をしっかりする

長生きをするには食事の内容にも気を付ける必要があります。
最近のドッグフードは十分な栄養素がしっかりと取れるように作られている物がたくさん販売されていますので、6歳を過ぎた頃からはそのなかでも高タンパク質で低カロリーの物を選んであげるようにしてください。
また、食後にすぐ運動をすると胃捻転などを起こしやすくなりますので、食後はゆっくりと過ごさせるようにしてください。

去勢や避妊手術を受けておく

繁殖をする予定がないのであれば、早い段階で去勢や避妊手術をしておくことは病気の予防に繋がります。
オスは前立腺、メスは子宮関係の病気を避けることが出来ますし、発情時期のストレスもなくなります。
犬はストレスを感じると免疫力が低下してしまいますので、その期間には感染症などにかかりやすくなってしまいます。
但し、去勢避妊手術を受ける際は麻酔によるリスクもありますので、獣医師とよく相談をするようにしてください。

定期健診を受ける

犬は信頼している飼い主さんに対しても、自分の体調不良を隠そうとする性質があります。その為、様子がおかしいからと病院に連れて行ったら、既に病気がかなり進行していたということもよくあります。
病気の治療は、早期発見・早期治療をすることで犬の身体にかかる負担を少なく済ませることが出来ますので、定期的に健康診断を受けてチェックをしておくことをおすすめします。
6歳までは年に1回、それ以降は半年に1回程度の健診が適切な回数となります。

かかりやすい病気を知っておく

犬は、その犬種ごとにかかりやすい病気がいくつかあります。
それぞれの病気ごとに初期症状がありますので、それらをきちんと知っておくことで犬の様子の変化に気が付きやすくなります。
また、病気ごとに予防方法がある場合もありますので、その辺もチェックしておくといいでしょう。

まとめ

大型犬は小型犬よりも寿命が短いという理由を紹介してきました。
なるべく長生きが出来るように様々なことに気を使ってあげたとしても、基本的に小型犬の方が長生きで大型犬の方が寿命が短いという事実は変えようにないようです。

それでも、以前と比較すると犬の寿命は確実に伸びてきていますので、日頃のケアや食事の管理、獣医学の進歩などで現在の平均と言われている年数よりも、また寿命は少し伸びるかもしれません。
愛犬がどのように寿命を迎えるのかは飼い主さん次第という側面もありますので、犬種によりかかりやすい病気などを理解しながら過ごしてあげてください。