【愛犬家インタビュー 第2回】竹村愼治さん/国際ロータリー ロータリーアクト委員会委員長(ペットメディカル株式会社 前社長)

雑学

金融・保険の分野で経営者として長く活躍してこられた竹村愼治さん。パイオニアとしてペット保険の普及に努めながら、動物愛護の活動にも取り組んできました。

竹村さんの愛犬は8歳になるダックスフントのミント君。なんとこのミント君、一般財団法人国際セラピードッグ協会の正規の講習を修了し、セラピードッグの資格を持ったスグレ犬。人と犬との共存を願って活動を続ける竹村さんとミント君のお宅にお邪魔しました。

ペット保険会社を立ち上げたきっかけは

ミント君の前に猫を飼っていた竹村さん。病弱なその猫ちゃんが獣医さんにかかるたびに10万、20万と高額のお金がかかっていました。まだ保険会社の社員だった当時の竹村さんの給料ではそうたびたび治療を受けさせてあげられませんでした。ときとして獣医さんのところに行くのが遅れがちになることもありました。
そうこうしているうちに猫ちゃんは、寿命もあったのですが、亡くなってしまいました。そのとき、ネコちゃんに申し訳ない気持ちと「ペットの良い保険があればたくさんの動物の命が救えるのに」と思ったのです。
そして勤めていた保険会社を辞め、2008年に当時はまだまだ普及していなかったペットのための保険会社を立ち上げました。

現在は国際ロータリーで若者を指導

竹村さんは現在、保険のコンサルタントをしながら国際ロータリーという社会奉仕をする世界的な組織に所属しています。そこでは18~30歳までの若者を対象に社会人としての専門知識とリーダーシップを身につける指導をしています。

「社会奉仕活動を通して若い人たちに人間教育や社会人としての知識教育を行っています。実際に自分でボランティア活動に参加すると、社会貢献の大切さが実感として理解できるようになります。その他にも『NPO不幸な犬を助ける会』の活動にも携わり、殺処分される動物を救う運動を行っています」(竹村さん)

竹村さんが社会貢献活動に目覚めたのは保険のお仕事に携わるようになったからだそうです。保険は困ったときに人の役に立ち、お互いに支え合う仕事です。この仕事を通じて自分自身の社会的な役割を強く自覚するようになったそうです。

普通の犬をセラピードッグに

一般財団法人国際セラピードッグ協会の大木トオル代表の活動も支援している竹村さん。自らの愛犬ミント君をセラピードッグしようと決意しました。その理由は。

「私の実家は四国でウナギの養殖をしていました。養鰻場にはいつも番犬のドーベルマンが2匹いて、子どもの頃から動物には親しんできました。そして私は東京に出てきて生活するようになりました。その後父が亡くなり、母が実家で一人になりました。帰省した折りにミントをつれていくとさみしそうにしていた表情がなごみます。同居するために東京に呼び寄せていっしょに暮らし始めたのですが、友達もおらず、次第にウツ状態になってきました。家の中で過ごす時間も多くなり、それならミントをセラピードッグにしていっしょに過ごせば、母の状態も良くなるのではと思い、訓練を受けることにしました」と当時を振り返ってくれました。

そんな竹村さんも、最初は「小型犬ではセラピードッグはむりなのかな」と思ったそうです。でもベッドに乗ってのケアなどは寝ている人に負担がかからず、むしろ小型犬のほうが向いているようです。そして竹村さんの努力と、なによりもミント君のがんばりで、見事セラピードッグの講習修了試験に合格。3年かかったそうです。

「家ではとっても甘えん坊ですが、講習会に行くとしっかりものの一面を見せてくれるんですよ」とうれしそうに話してくれました。そして「一般の方が愛犬をセラピードッグにする場合、訓練に長い時間がかかるので、体力のある若いうちに始めると良いでしょう」とアドバイスしていただきました。

ペット保険への加入は欧米では30%、日本ではまだ5%、これから普及

ペット保険が日本でスタートしてからやっと約10年が経ちました。私たちの間ではまだまだペット保険があることや保険の中身は知られていません。これから便利さや大切さが愛犬家のみなさんに理解されるにしたがい、ペット保険の普及が進むでしょう。

これからは人も犬も高齢化が進みます。お互いが支え合ってくらしていく仕組みを作ることが大切です。老犬介護施設や老犬介護保険、動物病院のサービスの拡大など、動物に関するさまざまなビジネスが伸びていくようです。

犬と人とは支え合って生きていく

奥さま、お母さまとくらす竹村さんのご家庭には、ミント君が家族の一員としていっしょに生活しています。ワンちゃんがいる生活についてうかがってみました。
「10年前、殺処分される犬が年間8万頭いました。4,5年前までは動物愛護の精神に欠ける人もいましたが、今ではだいぶ変わってきました。東京都などの地方自治体も殺処分ゼロに取り組むようになり、あと一歩のところまできています。飼い主の意識をさらに高めて、東京オリンピックが開かれる年までには殺処分ゼロを実現したいですね」と話してくれました。

一般の人たちがふつうに動物と共存できる社会が一日でも早く実現するように、竹村さんはビジネスに社会貢献活動に、ミント君といっしょに取り組んでいます。

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Bowwow父さん

父親の立場から、犬の気持ちになって、犬の食と健康に役立つ情報を取材するライター。我が子のために日夜ドックフードを食べ続け、ベストなフードを探しています。

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