【愛犬家インタビュー第11回】山本りつこさん/一般社団法人アニマルハートレスキュー代表〜前編〜

雑学

横浜市の郊外にあるAnimal Therapy House。そこに併設されているアニマル・ハート・レスキューにお邪魔しました。
20年以上にわたって犬と猫の命を守り続けているアニマル・ハート・レスキュー。
病院からペットホテル、ペットグッズの販売まで、1ヵ所でワンちゃんの事なら何でも相談できる環境にあります。
代表の山本律子さんに保護と里親探しの様子を前編、後編にわたっておうかがいしました。

【保護された犬猫を治療し、里親を探して20年】

Q.アニマル・ハート・レスキューはどんな団体なのですか?

A.アニマル・ハート・レスキューは1996年に設立しました。当時、横浜の関内駅や大企業の社宅、県営住宅の周辺には野良猫が何十匹といました。 周辺の方々と協力して引き取ったり、餌やりなどして面倒をみていました。しかし、厳しい冬の寒さのなかで死んでいく猫もいて、とても悲惨でした。避妊手術に協力してくれる病院もなく、資金的な裏付けもない状況でした。 そこでそれらの問題を解決するためアニマル・ハート・レスキューを立ち上げ、病院を開設し、ペットホテルやグッズのショップを運営することになりました。

里親会は1999年から開催するようになり、保護活動は20年になります。 現在では、動物愛護センターや飼育できなくなったブリーダーさんから犬と猫を保護し、治療して毎週土曜日に里親会を開いて新しい飼い主さんを探しています。 また、里親さんたちとの定期的な報告会を開催(キャンプ・クリスマス会など)し、近県ボランティア団体との連携も行ってネットワークを広げています。

現在里親を探しているワンちゃん

家族の一員に迎えられることを願って

【一頭でも多くの命を救いたい】

Q.どんな思いで運営されているのですか?

A.保護活動は20年、里親会は17年になりますが、継続することは難しいと感じます。命を救うことは美辞麗句ではすまないのです。保護される犬や猫はたいていどこか具合の悪い所を持っています。その治療をしなくてはなりません。また避妊手術などもしていないケースが多いですから、手術を受けさせなくてはなりません。里親が決まるまでの間の薬や食事、ケアの費用もかかります。高いハードルを設定して完全に守れないと里親に出さない保護団体もあるようですが、やはり一匹でも多くの命を救おうとすると、現実をみながら柔軟な運営をしていくことが大切かと思います。

針治療は副作用も少なく安心

レーザー治療で健康を取り戻します

【幸せな家庭を築いていただくよう納得のもと譲渡】

Q.譲渡はどのように行われるのですか?

A.毎週土曜日に新たな里親探しをしています。里親さんへの飼育指導も行いながら、健康・環境管理ができるかを確認し、平均で月間20頭ほどの譲渡先を決定しています。
病院も併設されているので、保護された犬・猫の状況がすぐに把握でき、治療の必要な場合はすぐに対応ができます。病気の状態などがわかって里親になっていただけるので、からだの様子や持病のある子でもその後のケアも安心です。そのため、里親さんとは長くお付き合いいただいています。

譲渡にあたっては2~3日、あるいは1~2週間の顔合わせからトライアル期間を経て、お互いに納得がいくようになれば誓約書を交わしてお渡しします。面接・家庭訪問後、決定した子は里親さんのお宅で必ず現場引渡しとしています。手術終了前の子に関しては生後半年の時点で、手術終了後に引き渡しています。

歯もきれいになって里親探しの準備もバッチリ♪

取材にご協力いただいた団体

アニマル・ハート・レスキュー

〒224-0032 横浜市都筑区茅ケ崎中央28-8 Animal Therapy House内
045-530-4771
http://www.animal-heart-rescue.net
https://twitter.com/AHRstaff

Bowwow父さん

Bowwow父さん

父親の立場から、犬の気持ちになって、犬の食と健康に役立つ情報を取材するライター。我が子のために日夜ドックフードを食べ続け、ベストなフードを探しています。

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