【愛犬家インタビュー第11回】山本りつこさん/一般社団法人アニマルハートレスキュー代表〜後編〜

雑学

横浜市の郊外にあるAnimal Therapy House。
そこに併設されているアニマル・ハート・レスキューにお邪魔しました。
20年以上にわたって犬と猫の命を守り続けているアニマル・ハート・レスキュー。
病院からペットホテル、ペットグッズの販売まで、1ヵ所でワンちゃんの事なら何でも相談できる環境にあります。
代表の山本律子さんに保護と里親探しの様子を前編、後編にわたっておうかがいしました。

【犬や猫との暮らしから生き甲斐を見出して】

Q.動物の保護活動を通じて日頃感じていることを教えてください。

A.それぞれの家庭の事情はあると思いますが、動物との関わりは楽しみながらできるものです。 もし小さなお子さんがいらっしゃるなら、動物と暮らすことで命の尊さに触れたり、家族としての人間関係のレッスンにもなります。 不登校のお子さんやご高齢の方が犬や猫を家族に迎えて、心のケアに役立つこともあります。 一人暮らしの方も、ご自分で稼いできたお金で養える、自分を待っていてくれる、喜んでくれるなど、自分が生きていることを実感させてくれる存在が動物です。その犬や猫たちと関われるチャンスを是非活かして欲しいと思います。 そうすることによって、いじめや虐待なども減るのではないかと私は思っています。

【今できることを分ければ誰でもボランティアに参加できる】

Q.今後の活動の予定を教えてください。

A.日本の場合、まだ保護団体同士の横のつながりが薄く、みすみす救える命を落としてしまうこともあります。 これから連携を広げることによって助かる命も多くなると思います。 シェルターを運営するのは大変ですが、保護活動の場所を維持し続けることが重要だと思っています。 そうすることでみなさんにお手伝いいただくことがたくさんでてきます。1週間の預かりでも結構です。 手軽に立ち寄ってワンちゃん、猫ちゃんの顔を見てあげてください。 首輪やリードから飼育に必要なものは一式、私たちが用意します。 畳1畳のスペースがあれば、世話することができます。 今は飼えないが、預かりだけでもしたいという方も大歓迎です。できることを分けてやれば誰にでもできることが出てきます。 できることから始めるのがボランティアのいいところです。 いきなり里親は無理な方は、1週間の預かりから始めてみてはいかがですか? その一歩を踏み出してくださることによって多くの命が救えるのですから。

正確な情報を知っていただければ、一人ひとりがやれることはいっぱいあります。ワンちゃんや猫ちゃんの好きな方はもちろん、一人暮らしのさみしさを感じていらっしゃる方、編み物や手芸が得意な方、それぞれの事情がおありでも、家族として新しい命を迎え入れたり、ふれ合ったり、手助けできることはたくさんあります。ボランティアを始めてみたいと思う方はご連絡いただければと思います。

新しい家族との出会いを求めるワンちゃん

命の大切さを教えてくれるワンちゃん

【取材を終えて】

「初めてのときはペットショップで買ったけれど、次のワンちゃんを探しに譲渡会に来る」、そういう人も多いようです。でも、「ペットショップだと高いけど、譲渡会なら安く手に入る」という安易な気持ちで参加する人もまだまだいるとか。

家族として受け入れ、責任をもって育ててくれる方でなければ、ワンちゃんも不幸になります。譲渡の際には、治療にかかった費用をはじめ検査代や薬代もかかります。その費用を負担していただくことで、次に保護された子の治療やワクチンの投与ができるのだそうです。命はつながっているのですね。

ワンちゃんも家族として長く一緒に暮らす以上、住む環境や飼い主さんとの相性などもしっかり確かめることが大切だと感じました。

卒業生も定期健診に訪れます

里親のもとで新しい生活に踏み出したワンちゃん

取材にご協力いただいた団体

アニマル・ハート・レスキュー
〒224-0032 横浜市都筑区茅ケ崎中央28-8 Animal Therapy House内
045-530-4771
http://www.animal-heart-rescue.net
https://twitter.com/AHRstaff

Bowwow父さん

Bowwow父さん

父親の立場から、犬の気持ちになって、犬の食と健康に役立つ情報を取材するライター。我が子のために日夜ドックフードを食べ続け、ベストなフードを探しています。

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