犬種別で毛の色の種類を知ろう!【ポメラニアン】

雑学

日本国内に限らず海外でも人気の高いポメラニアンは、可愛らしい姿はもちろんですが、カラーバリエーションの多さも人気の秘密ではないでしょうか。
家族として迎え入れる時には、どのカラーにするのか悩まれる方も多いでしょう。
今回は、このポメラニアンのカラーについて詳しく紹介していきたいと思います。

ポメラニアンの認定毛色は13色

ふわふわとした毛が魅力のポメラニアンの毛色は、現在JKC(ジャパンケンネルクラブ)に認定されているだけでも13色あります。認定されていない物を含めると、15色以上になるのではないかと言われているほどです。
認定カラーはオレンジやブラックなどの単色の物と、セーブルなどのように2色以上の色からなる物が存在します。

コンテストに出場する場合には、単色の物の方が受賞に有利とされています。
毛の色の違いによって性格などには大きな違いは表れず、それは生活環境によるものが大きいようです。
純血種を正しく保存し繁殖していこうという考えのなかには、カラーバリエーションを増やすことに否定的な意見もあったようですが、多くの人が安全な改良を重ねて努力をしてきたことが、現在の認定色の多さに繋がっているのでしょう。

代表的なポメラニアンの毛の色

多くの公認カラーがあるポメラニアンですが、それぞれのカラーごとに違った魅力がありますので、家族に迎える際にはカラー選びの時点で楽しい気持ちにさせてくれます。
ここでは、認定カラーのなかでも代表的な色について詳しく紹介していきましょう。

オレンジ

犬種本来の色であるオレンジは、ポメラニアンの被毛を最も美しく見せるとコンテストでも称賛されることがよくあります。オレンジとはいいますが、明るい茶色と表現するほうが分かりやすいのではないかと思います。

様々なカラーが年々増えてきてはいますが、やはりポメラニアンを飼うならこのオレンジと考える方は多く、ポメラニアンが日本に入ってきてから何年も経った今でも根強い人気があります。日本国内でも一番見掛けるカラーではないでしょうか。
太陽の下では更にこのオレンジが大変美しく光り輝きますので、二代目三代目と同じカラーを選ぶ方も少なくありません。

ホワイト

全身が雪のように真っ白なホワイトは、密かに人気はあるのですが日本国内では登録数はそれほど多くありません。
ホワイトはポメラニアンの中では歴史のあるカラーで、本来ポメラニアンは祖先のサモエドと同様にホワイトのみだったのではないかとさえ言われています。

最近では、全身真っ白のカラーはなかなかお目にかかることはなく、身体の一部に色が入っていたり、成長するに連れて色が出てきてしまったりすることがあります。

クリーム

ベージュのような優しいカラーのクリームは、ちょこちょこと活発に動き回るポメラニアンを上品な雰囲気にしてくれます。

一見すると元々オレンジだった子が、年齢と共に色が薄くなったのかと思われがちですが、クリームもオレンジと同様に古くから人気があり落ち着いた印象を与えてくれるカラーです。

レッド

オレンジよりも赤みが深く濃いカラーとなります。クリームを上品と表現するのであれば、このレッドは気高いような印象を与えます。

ブラック

海外では昔から人気のあったブラックですが、日本で人気が出始めてよく見掛けるようになったのはここ数年です。
黒い被毛がかもし出す艶は大変美しく、最もブラッシングのしがいがあるカラーだと言われています。

ブラウン

まさに茶色というカラーです。オレンジよりも濃く少し暗い印象を与えます。短めのカットに仕上げると、まるで熊の子のような可愛らしさです。

レアカラーのチョコレートと混同されることが多く、悪質なブリーダーになるとブラウンと分かっていながら、チョコレートだと登録をして高額で販売しようとする場合があります。

珍しい毛の色は?

代表的なカラーを紹介した後には、珍しいカラーなどを紹介していきましょう。

チョコレート

希少価値が高くまさにレアカラーといえるでしょう。販売価格もかなり高額になることが多く、後々実は違うカラーだったなどのトラブルも発生する程です。
本当にチョコレートカラーを望むのであれば、信頼できるブリーダーに相談をするのが一番ですが、あまり作出されるカラーではありません。

ブラック&タン

日本ではまだあまり見掛けませんが、海外ではじわじわと人気が出てきています。
黒ベースに淡い茶色のタンが部分的に入っているカラーで、このタンの入る場所がお腹の辺りであったり、目の上であったりとバリエーションは無限です。
ポメラニアンが日本で飼育された頃にはこのカラーは存在していませんでしたので、作出の過程でこのカラーが出た時にはミスカラーとされていました。
ポメラニアンの人気がどんどん出てくるに連れて、様々なカラーを希望される方も増え、あえてこのカラーを繁殖するブリーダーが出てきました。後に安定的にブラック&タンが作出するような環境が認められ、認定カラーとして認められるようになりました。

ウルフセーブル

最近急に人気が出始めたカラーではありますが、まだまだ登録数は少ないようです。
ベースカラーはベージュで、そこに黒の差し毛が入ることによりワイルドな雰囲気を出しています。
差し毛の量や場所によって印象が大きく変わるのも特徴です。

マールカラー

まるで大理石のようなまだら模様が大変美しいレアカラーです。かなりの高額で市場に出回ることがありますが、実はこのカラーは認定カラーではありません。
なぜなら、マールカラーを作出させる為に毛色に変化をもたらす遺伝子は、毛色だけでなく身体を作る遺伝子に異常な働きかけをしてしまうことが高く、奇形や先天異常を持って産まれてしまう確率が大変高くなっているからです。
マールカラーを安定させようとしてこのカラー同士で掛け合わせを行うと、視覚や聴覚に異常を持った犬が産まれてくる確率もかなり高いです。
その辺の事情を知らずに、珍しいカラーだけを求める人相手のブリーダーも存在しますので、希少価値を求め過ぎないことも大切です。

まとめ

ポメラニアンの代表的なカラーと珍しいカラーについて紹介してきました。
オレンジやクリームなどの単色の場合でも、それぞれの犬によって少しずつ違いがありますし、2色以上のカラーが入った場合ではその模様の入り方によって、全く違う表情を見せてくれます。

成長と共にカラーが微妙に変化していくのも、また違った楽しみが感じられますので、是非自分のお気に入りの色を探してみてください。

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kai-k

愛玩動物管理飼養士・ドッグライフカウンセラー・動物介護などの資格を所有し、20年以上に渡る飼育経験とブリーダー経験を活かした、実体験に基づく記事作成を行っています。

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