ペットの供養の方法は様々 墓地への納骨や納骨堂の利用方法などを解説

介護・終活

供養には様々な方法があります。いつか一緒のお墓に入りたいなどという理由から自宅供養の方法を取っている方も多いようですが、この方法以外にもペット霊園に納骨したり、散骨したりと方法は様々です。
そこで今回は、供養の方法についてご紹介します。愛犬や飼い主さんに合ったものを見つけましょう。

供養方法は大きく分けると2つ

人と同じようにペット霊園へ納骨する方法と、自宅などで供養するその他の方法があります。 納骨するメリットは忙しくてお参りになかなか行けなくても、年中綺麗な環境を提供してもらえます。 一方で自宅などの場合は、自分で好きな仏具を選んだり、好きなおやつなどをお供えしてあげたりと制限なく供養してあげられることや管理費用が掛からないことがメリットとして挙げられます。 では、実際にその違いとコストを比較してみましょう。

ペット霊園へ納骨する方法

ペット霊園への納骨方法は上の表のように大きく分けて納骨堂への納骨と墓地への納骨の2種類あります。 さらにそこから、納骨堂は合同、棚型、コインロッカー型、個室型などに分かれ、墓地は共同墓地と個人墓地の2つに分かれます。

納骨堂

屋内にあるため、天候を気にせず、お参りすることができます。 しかし、お参りする時間や供養するものなどに制限がある場合があるので、よく確認しましょう。 年間費用ですが、ペット霊園により異なるので一概には言えませんが、合同型の場合ですと数千円くらい、棚型ですと1~2万円くらい、コインロッカー型ですと2~4万円くらい、個室型ですと4~10万円くらいになります。 また、このほかにも毎年、数千円から数万円の管理費がかかります。 豪華な霊座式のものですと数十万かかるものもあれば、火葬後2年間は無料のものもあるので、予算に合わせたものを選びましょう。 ※費用はペット霊園によって大きく異なる場合がございます。 一つの目安としてお考え下さい。

墓地

人間と同じように墓石を立ててペットの遺骨を納骨する方法です。 個人墓地では、墓石に好きなメッセージを掘ることもできる場合があります。 新しくペット用に墓地を作ってもいいですし、もし今ある人用のお墓に一緒に入れるようであれば一緒に納骨するのも良いでしょう。 ペット霊園によって、墓地の値段や墓地管理費用などは異なってきますが、合同墓地で約2000円~1万円、個人墓地ですとピンキリになりますが、20~80万円くらいになります。 また、このほかにも毎年、数千円から数万円の管理費がかかります。

その他の供養方法

ペット霊園への納骨以外の供養方法ですと、自宅に置いておく自宅供養(手元供養)や、樹木葬や海・山などへの散骨などの自然葬、この2つに大きく分けられます。

自宅供養(手元供養)

亡くなって火葬をして小さな遺骨になってしまっても、可愛いペットであることには変わりませんよね。 そんなペットと離れたくない、近くに安心して納骨できるペット霊園がない、いずれ一緒のお墓に入りたいなどといった理由から増えているのが自宅で供養する自宅(手元)供養です。
この方法のメリットは、自分の好きな仏具をそろえ自分の好きなように供養してあげられるので、一番飼い主さんが手をかけてあげられる方法だと思います。 ペットの小さな骨壺をリビングなどに置き、いつでもお供え物やお線香をあげたり、声をかけてあげたりすることができます。

我が家の自宅供養例

我が家の自宅供養の方法をご紹介します。

必要な物(2頭分)

  • 3段もしくは2段のカラーボックス・・・2つ
  • 板(カラーボックスの天井のサイズに合わせたもの)・・・1枚
  • 仏具一式(供養皿(ごはん入れ)、水入れ、ろうそく立て、花瓶、線香立て(線香皿)、おりん)
  • お位牌代わりの写真
  • トンカチ
  • ペンキ(白)

など

作り方

1.板を白のペンキで塗ります。 2.カラーボックスを2つ組み立てます。 3.カラーボックスと板を釘でくっつけます。 4.カラーボックスに骨壺を入れます。 5.板の上に仏具やお花、写真を並べて完成です。
我が家の自宅供養では、カラーボックスを使用しました。 おやつやご飯は一人一つずつ置きたかったので、カラーボックスを2つ使いました。 毎日、ご飯とお水はもちろん、それぞれの好みに合わせたおやつをあげています。 費用が掛かったものは、カラーボックスとペンキ、仏具くらいで、全部で1万5000円~2万円くらいで作ることができました。百円ショップをうまく使うとコストを抑えることができます。
仏具は通販サイトでいろいろな種類の可愛いものが販売されています。 値段は2000円~数万円くらいです。 我が家は屋内の自宅供養の方法を取りましたが、お庭などにお墓を作ってあげる屋外の自宅供養の方法もあります。
自宅供養のお墓も通販サイトで販売されています。 値段は1~20万円程度で販売されています。 自宅供養の費用の面での特徴としては、年月が経てば、多少のメンテナンスが必要となり、費用もかかってきますが、ペット霊園への納骨のように毎年の管理費用は掛かりません。

自然葬

自然葬とは、遺骨を自然に還してあげる供養方法です。 樹木葬や散骨などがあります。

樹木葬について

樹木葬とは、墓石ではなく、樹木をお墓の代わりにすることを言います。

樹木葬の流れ

樹木葬では、火葬後に骨壺のままもしくは、遺骨を粉骨してから、埋葬します。 埋葬の方法は大きく分けて3種類あります。

合祀タイプ

シンボルツリーの下に他のペットたちと一緒に遺骨を埋葬します。

個別タイプ

樹木葬専用の区画に、骨壺のまま個別で埋葬します。

飼い主さんと一緒に入る

飼い主さんと一緒の区画に骨壺ごと埋葬します。 樹木葬は自然に還すという意味で、遺骨を裸のまま埋葬するケースも多いようです。 この他にも、麻布に遺骨を包んで埋葬したり、樹木の周りに散骨したりする方法があるようです。 埋葬後は、樹木の周りでお線香やお花を添えることができ、いつでも参拝できるところが多いようです。 樹木葬の費用は、約50万円~と、少し高額になります。

散骨について

散骨には、海洋葬や山林葬、空中葬・宇宙葬、また自宅の庭などの種類があります。 散骨に関しては、規制する法律はないので基本的に自由ではありますが、権利保有者がいる土地や自治体などで禁止されている場所に散骨することはできません。 散骨するための費用が掛かり数千円~数万円になります。 散骨の費用の特徴は、その後管理費がかからないというところです。

【豆知識】日本唯一の公式な散骨場「カズラ島」

カズラ島は、島根県隠岐郡にある国立公園の中にあります。 日本で唯一の公式散骨場です。 費用は、予約するタイミングで変わってきますが、16~26万円くらいです。

公式URLはこちらから http://www.kazurajima.jp

まとめ

供養に決められたルールはありません。 供養の方法にはご紹介した通り、様々な方法があります。 飼い主さんと亡くなったペットが納得する方法で供養してあげましょう。

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ちゃちゃ

ちゃちゃ

ボーダー・コリーと暮らしています。動物看護士とペット栄養管理士の資格を保有しています。趣味は、愛犬と遊べる編みぐるみを作ることです。

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