災害に備えて愛犬との同行避難について確認しよう!準備と防災対策

救急・防災

日本は災害の多い国といわれています。もし、避難を伴う災害が発生した時、私たち飼い主は自分の身を守るだけでなくペットの安全も確保してあげなくてはいけません。では、実際に避難をする時にはどうしたらいいのか、何を持って行けばよいのかなど考えたことはありますか?
今回は、ペットとの同行避難について紹介します。いつ災害が起きても慌てないように、事前にしっかり確認をしておきましょう。

ペットと一緒に「同行避難」するために準備しておくこと

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大きな災害が発生したとき、ペットと一緒に同行避難をしなければならない状況も考えられます。万一の災害に備えて、事前にさまざまなことを想定して準備をしておくことが大切です。

【防災】愛犬との『同行避難』と『同伴避難』の違い知っていますか?

同行避難のために準備しておくグッズ

同行避難の際に必ず準備しておくべきものが下記になります。

  • サイズの合ったケージやキャリーケース
  • 普段食べ慣れている餌やおやつ
  • 服用している薬
  • 犬用の飲料水
  • 犬用の皿
  • 排泄物を入れるビニール袋
  • ケージを目隠しする為の大きめの布やタオル
  • 鑑札
  • ワクチンと狂犬病の接種証明書

次に、必須のアイテムではありませんが、なるべく準備しておくとよいものをピックアップしました。

  • ティッシュペーパーやウェットティッシュ
  • トイレシーツ
  • ウェットフード(缶詰やパウチで日持ちのするもの)
  • 救急セット(包帯・ガーゼ・消毒液など)
  • 予備のリードやハーネス

災害時には、ペット用の救援物資への対応は残念ながら遅れがちになることが多いです。犬のための避難グッズは、基本的には救援物資には頼らずに飼い主さん自身で賄えるように準備をしておくことをおすすめします。

災害に備えペットの防災対策!愛犬の避難用セットに必要なグッズとは?

同行避難のために準備しておくこと

災害はいつ何時やってくるのか、誰にも分からないものです。だからこそ、事前にやっておけることはしっかり準備をしておくようにしましょう。

  • 犬の首輪に迷子札を付けておく
  • ケージやキャリーケースに入ることに慣れさせておく
  • 見知らぬ人が大勢居る場所でも興奮しないように、家族以外の人ともなるべく接触を持たせておく
  • お座り・待て」などの基本的なしつけはしておく
  • 災害発生時に、誰がペット用のグッズを持つのか、誰がペットを連れ出すのか家族間で話し合っておく など

地域の避難場所や避難ルートを確認する

ペットとの同行避難を行う場合には、避難場所についても確認しておく必要があります。
最近では、ペットの同行避難が可能な避難場所は増えてきているものの、それぞれの避難場所において同行避難についてのルールが決められています。
ご自分のお住まいの地域で避難する予定の避難所が、ペットの同行避難についてどのようなルールを設けているのかは、必ず確認をしておくようにしましょう。

もし、近隣の避難所がペットの同行避難ができないのであれば、対応している避難所はどこなのか、現実的にペットを連れて避難は可能なのかを考えておく必要があります。
また、地域外の避難所へ行く場合には、避難場所までのルートの確認をしておくと同時に、地域外からでも避難可能なのかを必ず事前に確認しておくようにしてください。

【ペット災害危機管理士 監修】ペットとの避難に必要なものや食料は?

愛犬とともに同行避難する方法

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愛犬と一緒に同行避難をする場合は、基本的にはそれぞれの避難所のルールに従うようにします。
避難所まで犬が自分で歩くことが可能な状況であれば、歩かせても構いませんが、避難所近辺になったらケージやキャリーケースの中に入れるようにしましょう。
これは、普段と様子が明らかに違う環境に加え、多くの人や他の犬が同時に一箇所に集まるため、普段大人しい犬でも興奮して暴れたりやたらに吠えてしまったりする可能性があるからです。
1匹が興奮し出してしまうと、他の犬も共鳴してしまうことがあるので、同じ避難所の人々に迷惑をかけることがないようにしてください。

ペット受け入れ可の避難所や仮設住宅での生活

ペットの受け入れ可能な避難所や仮設住宅には、それぞれにルールが決められていますので、それを守ることは飼い主として当然のことです。

避難所や仮設住宅では、ルールで決められていないことであっても最低限のマナーは守るようにしてください。

避難所では、さまざまな理由で犬と接することができない人もいれば、犬が嫌いな人もいます。このことをしっかり認識して、飼い主としてのマナーを守る行動をすることを心がけましょう。

飼い主としてののマナーをしっかり守ること

飼い主からみるとペットは大切な家族でも、それ以外の人からみればペットはあくまでもペットにしか過ぎません。
特に避難しているような状況では、不安や恐怖で気持ちに余裕のない方も多くなることが想定され、ちょっとしたマナーの欠如が、避難所を利用する人々との大きな揉め事に発展することも考えられます。

  • 絶対にリードを離したり、離し飼いにしない
  • 排泄は決められた場所で行い、排泄物は必ず飼い主自身で速やかに片付ける
  • 無駄吠えをしてしまう時には、その場から連れ出して落ち着かせる

ここに挙げたのは最低限のマナーになります。

頭では分かっていながらも、「うちの子は大人しいから大丈夫」「うちの子は誰とでもすぐ仲良くなれるから平気」という考えから、避難所内でペットを自由にさせてしまう人がいまだに居るという話しも耳にすることがあります。

普段どんなに大人しくて友好的な犬でも、災害時のストレスがかかっている状況では、いつもと同じような行動をするとは限りません。
自分の犬は特別という考えは捨てて、ルールに従い、犬を連れていない人に不快な思いをさせないようにしましょう。

ペットと人の健康管理をしっかり行うこと

避難所では、ルールやマナーを守りつつ、犬の健康にも気を配る必要があります。
普段とは全く違う生活環境での生活では、犬にもさまざまな症状が出てくる可能性があります。

  • 食欲がなくなる
  • 睡眠がゆっくりとれない
  • 排泄がうまく出来ない

避難生活でストレスが溜まってしまうのは人も犬も同じです。慣れない環境でゆっくり眠ることができずに、飼い主さんに対して気が立ったような仕草をみせることもあるかもしれません。
飼い主さんが不安な気持ちのまま犬に接していれば、犬にもその不安は伝わってしまいます。犬だけではなく飼い主さん自身も心身ともに健康管理に気を配り、犬を安心させてあげるようにしてください。

【防災対策】災害発生時にペットを守る方法

過去の災害でみる、ペットとの避難の実態

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避難生活を強いられる災害はここ数年内でも日本各地で起きています。
阪神淡路大震災や新潟中越地震の際には、ペット同行避難のガイドラインが制定されておらず、ペット連れとそうでない人の避難スペースを自主的に分けて対応している自治体もあったようです。
残念ながらペットの同行避難への理解がなされなかった地域では、車の中でペットと共に生活を送る人が大変多くいて、なかにはエコノミー症候群を発症し命を落としてしまった方もいました。

【9月1日は防災の日】過去の災害とその教訓、ペットとの同行避難の変遷を知ろう

現在でもペットの同行避難については、各自治体レベルでの制定となっているので、各地域において対応に差があるのが実情です。
災害時のペットへの対応は行政へ任せきりにするのではなく、それぞれが自分で出来ることは何かを考え準備しておくことが大切です。

【ペット災害危機管理士レポート】箱根町のペット同行避難の現状〜事例を踏まえて〜

まとめ

今回は、災害時のペットとの同行避難について紹介しました。
ペットは大切な家族ではあるものの、災害時には家族として同列での扱いを受けることが難しい面があります。

しかし、そのような状況でも、飼い主さんの対応や事前の準備によって犬のストレスを軽減してあげることは可能ですので、いつ災害がきても慌てないように準備をしておくようにしてください。

台風19号体験談~避難するか自宅に残るかの選択~

ドッグパッド編集部

ドッグパッド編集部

ワンちゃんとの楽しい生活に役立つ独自の情報を取材し、配信するエディター集団です。皆さまが普段「あるといいな」と感じていること「こんな工夫は楽しいよ」と知らせたいこと、疑問、質問、困りごとなど、どしどしお寄せください。

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