犬とアイコンタクトをしてコミュニケーションをとることは、愛犬と日常生活をより楽しく過ごすためにもしつけを行うためにもとても重要です。
今回は、アイコンタクトの他にも、ブラッシングやマッサージをしてあげる、優しく話しかける、撫でるといった日常生活の中で簡単にできる犬とコミュニケーションをとる方法をご紹介します。
愛犬とコミュニケーションをとる大切さ
犬は吠えることはしても、人間のように言葉で何か伝えることができません。本来、犬同士は日常生活で、からだを使ったボディー・ランゲージや目線を合わせるアイコンタクト、吠える、仲間同士のにおいを嗅ぐといった行動で、コミュニケーションを行なっています。人間と犬の間では、言葉を使ってしつけを行うこともありますが、お互いに言葉を交わさなくても愛犬とコミュニケーションをとることで、信頼関係を築くことができます。しつけを行うためにも、犬が問題行動を起こさないためにも、愛犬とコミュニケーションをとることは非常に重要です。
愛犬とコミュニケーションをとるときに気を付けること
主従関係を保つ
愛犬と日常生活を楽しく過ごすには、主従関係が大切になります。例えば「犬にバカにされない」「自分よりも下だと思わせない」、つまり愛犬が「自分は飼い主よりも上の立場だぞ!強いぞ!」と思わせないことです。
- 愛犬が吠えて、うるさいからごはんやおやつをあげる
- おもちゃや室内のものを奪って守ろうとする
- 飼い主さんが噛まれる
普段の日常生活で、こんなことがあったら、主従関係が保てているかを考えてみましょう。犬の思い通りにさせない、飼い主さん主導のコミュニケーションをとることが必要です。
犬に触れるときは、声をかけてから
愛犬に限らず、犬に触れるときは、急に触ったり撫でたりするのはやめましょう。犬が驚いて吠えたり、逃げたり、歯を当てたりすることもあります。繊細な犬や怖がりの犬は、こういった行動だけでびっくりしてしまいます。
犬が人間の場所を把握している状態で、できれば名前を呼んで、声をかけながら優しく撫でてあげましょう。
犬が良い行動をしたら褒めてあげる
犬は嬉しい時にはしっぽをふり、怖い時にはしっぽが下がります。日常生活で家族と愛犬が楽しく過ごすには、しっぽをプリプリと振っている犬の姿を見る方が楽しいと思いませんか?いつも愛犬を叱ってばかりの生活は、人間に犬にもストレスがかかります。
犬が楽しい気持ちになるように、良いことをしたら声で「いいこ」「Good!」と伝え、からだを優しく撫でて褒めてあげましょう。
その他にも、おもちゃで遊んであげる、おやつをあげる、お散歩に行くといった様々なコミュニケーションをとる方法が犬にとってご褒美となります。
家族内の犬と接するルールを統一する
家族の内で、犬の行動に対して、お母さんはだめというのに、お父さんには叱られない、といった対応が、犬の頭を混乱させてしまい、しつけが思うようにできないことがあります。犬にとっては何で怒られているのかわからない状態になってしまうからです。
こうならないためにも、日常生活で犬がして良い行動としてはいけない行動をはっきりさせて犬とコミュニケーションをとることをおすすめします。
喋れない愛犬の気持ちは行動から読み取ろう
日常生活で愛犬の動きをよくみていると、おもちゃを持ってきて前足を伸ばしたり、耳を後ろに倒してからだを低くして震えていたり、首の動きや目線で何かの合図を送っていることはありませんか?愛犬が、ボディ・ランゲージを使って、飼い主さんに何かを伝えようとしているかもしれませんよ。
喋れない愛犬の気持ちを行動から読み取ってあげる「思いやり」もコミュニケーションの一つです。
日常生活の中で愛犬とコミュニケーションをとろう
日常生活の中で当たり前のようにやっていることも、人間と犬とのコミュニケーションをとることのできる大切な時間です。犬が嬉しい、楽しい、気持ちいい、心地良いと感じることをしてあげましょう。
お散歩をしながら
犬とお散歩をする時に、無言で歩くだけのお散歩や、飼い主さんが犬を引っ張ってグイグイ連れまわすだけの単なる作業のようなお散歩は、犬にとって楽しいでしょうか?飼い主さんの中には、トイレをしてくれさえすればいいと思う方もいますが、犬にとっては嫌なこと、つまらないお散歩になってしまいます。
お散歩の途中に話しかけたり、犬の顔を見てアイコンタクトをとったり、時には芝生の上で遊んであげると犬にとって楽しいお散歩となるでしょう。
ブラッシングをしながら
ブラッシングは、犬とコミュニケーションをとる絶好のチャンスです。からだを触らせてくれなければブラッシングはできません。ブラッシングは、毛を整えて皮膚に刺激をあげる効果がありますが、ブラッシングしながらからだを優しく撫でて、マッサージしてあげることでリラックス効果も高まります。
遊びやしつけをしながら
犬とコミュニケーションをとる一番簡単な方法は、飼い主さんと犬が一緒に遊びやしつけを行うことです。遊びやしつけを行うことで、飼い主さんと犬の関係性はより深いものになります。まずは、簡単な「おすわり」から、次に「伏せ」と徐々にレベルをあげていきます。もっとレベルをあげて技を覚えていき、愛犬が芸達者な犬になったら、家族みんなが笑顔になれますね!
アイコンタクトをとる
犬と過ごす日常生活の中で最も大切なことはアイコンタクトをとることです。アイコンタクトがとれるということは「飼い主さんの行動や言葉に犬が注目をしている」ということになります。
名前を呼ぶとしっかりこちらを見る、お散歩中に飼い主さんの顔をこまめに見上げていたら褒めてあげましょう。コミュニケーションをとる手段としてはもちろん、しつけのためにもとても大切なので、できれば子犬のうちからできるようにしたいものです。
話しかける
アイコンタクトにも通じますが、犬は無視されることを嫌います。犬は幼児程度の言葉の理解力を持つといわれていますが、同じ空間で毎日を共に過ごす家族の行動や日常生活の会話は、おおむね理解できていると思って下さい。
「ボール持ってきて」「ここで伏せして」といった言葉を理解できるのですから、愛犬にたくさん話しかけてあげると、犬はボディー・ランゲージを使って飼い主さんに何かを伝えようとしたり、甘えてくることでしょう。話すことができませんが、わかっているのです。
最後に
日常生活においては「犬とコミュニケーションをとる」ということは、ごく普通のことかもしれませんが、とても大切なことです。そしてその最初のきっかけとなるのが「アイコンタクト」となります。愛犬が、飼い主さんに注目して、「次は何をするのかな」「何をして遊んでくれるのかな」という反応をするということは、犬との信頼関係ができている証しです。
ブラッシングをしたり、愛犬のからだを撫でてマッサージを行ったり、たくさん話しかけてコミュニケーションをとることで、今よりももっと愛犬と仲良くなれるでしょう。
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