愛犬の困った噛み癖!犬が噛む理由と行動心理

しつけ

愛犬の噛み癖。これは飼い主さんを悩ませる深刻な問題です。犬たちはなぜ噛むのでしょうか。今回は、人を噛むケースについて、愛犬が噛む理由とその行動心理をご紹介します。

愛犬の問題行動!上位に入る犬の噛み癖

愛犬の問題行動でとても多い「噛み癖」犬はなぜ噛むようになってしまうのでしょうか。愛犬が噛む行動、今回は犬が人を噛むケースについてご説明します。

愛犬はなぜ噛むのか?【人を噛むケース】

犬が人を噛むケースについて代表的な理由をご説明します。

子犬の頃の甘噛みを許してしまった・・・

子犬は口にものを入れて噛んで確かめる習性があります。そのため、私たちからみると手あたり次第に、なんでも甘噛みをしているように感じるのです。

また、歯の抜け変わりのときの違和感で噛む場合もあります。

どちらの甘噛みに対しても、許し続けてしまうと噛む癖がそのまま残ってしまうため、注意が必要です。

子犬の頃は噛む力が弱いので、甘噛みですみますが、成犬になると噛む力が増し、問題行動となってしまいます。

子犬の甘噛みは、早めに適切なトレーニングをして、やめさせるようにしましょう。

噛むことを学習してしまった

犬は学習能力が高い生き物です。では、犬はどのように噛むことを学習するのでしょうか。

一例として「飼い主さんがお散歩の前に、ハーネスをつけようとしたとき、噛んだらハーネスをつけられずに済んだ」についてご説明をします。

この一連の動作で、犬は噛めば嫌なことをされずに済むと学習をします。

嫌なことをされたときに、噛めば嫌なことをされないで済むんだ!という思想がうまれてしまうのです。

愛犬に苦手なことをさせるときは、できることから時間をかけて、ゆっくりと慣らしていくことをおすすめします。

この例を参照にするなら、ハーネスがだめなら、カラーで挑戦をしてみることや、体を覆うタイプのハーネスではなく、素早くつけられて、愛犬に負担が少ないものを選ぶなど見直してみましょう。

このように噛まれない工夫をし、徐々に苦手な対象に慣らしていくことが大切です。

優位性や所有欲が原因で噛む

優位性や所有欲が高い犬も、噛み癖がつきやすい傾向があります。

優位性の場合、ソファーの上で眠っている愛犬の横に座ろうとしたら噛む。このようなケースがあります。これは自分の(愛犬)スペースを邪魔しないでほしいというサインと考えてよいでしょう。

優位性が高いといわゆる「俺様」行動が増えてしまうため、子犬の頃から「リラックスポジション」などをして、優位性を抑える必要があります。

所有欲の場合は、ものに対しての執着が原因でおきます。

例えば家族の靴下を盗んで、それを回収しようとしたら噛まれた。このような感じです。

所有欲を抑える適切なトレーニングと、犬に物を盗まれない環境を整えるだけで、愛犬に物を盗まれることを回避できるケースもあります。

噛まれながら、盗んだものを愛犬と奪い合うことは、噛む行動を助長してしまうため、やめましょう。

犬は極度の恐怖で噛むことも・・・

犬の行動パターンとして「闘争逃避反応」というものがあります。

極度のストレスや恐怖、危険を感じたときに起きる現象です。

【闘争逃避反応とは】

1.逃げる
2.フリーズする(固まる)
3.攻撃をする

逃げてもだめなら、固まる、それでもだめなら攻撃(噛む)をする、というものが闘争逃避反応の簡単な説明です。

極端な例ですが、飼い主さんが愛犬の正面から近づき、顔を近づけます。

愛犬が後ずさりします(逃げる)それでもやめずに近づいたら犬が動かなくなった(フリーズ)さらに顔を近づけたら噛まれた(攻撃・噛む)このような感じです。

犬は極度のストレスや恐怖、不安を感じて逃げ場がないとき、最終的に攻撃(噛む)という選択をすることもあるのです。

これはおもちゃですか?おもちゃですね!

このお悩みは「うそでしょ?」と思う方も多いと思いますが、手を噛んでくるという飼い主さんのお悩みは実はとても多く「飼い主さんの手をおもちゃと勘違いしている」ということです。

飼い主さんの手がおもちゃだと勘違いするようになる理由は、遊び方に問題がある可能性が考えられます。

噛んでもいいものは「おもちゃ」人の手はおもちゃではない!それをしっかりと教えることが大切です。

噛み癖のある愛犬に、素手を動かし興味を持たせて遊ぶことは絶対にやめましょう!

体調不良が原因で噛む

愛犬が体調不良のときに、体をなぜたりさわったりすると噛むことがあります。

これは、どんなにおとなしく従順な愛犬でもありうることです。

痛みがある場所を触ってしまい驚いて噛む場合や、今は触ってほしくありません、という主張で噛むケースなどがあります。

愛犬の体調が悪そうなとき、なぜてあげたくなる気持ちはとてもよくわかりますが、そっとしておいてあげることも大切です。

最後に

愛犬の噛み癖は、飼い主さんを悩ませる問題行動です。

ですが、噛むことには何かしらの理由があることも覚えておいてあげましょう。

これは、愛犬の噛む行動を容認するという意味ではありません。

愛犬が噛む理由を知り、正しい行動習性をしてあげましょう。

飼い主さんと愛犬、お互いが心を許し合える関係になっていただきたいと願っています。

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只野 アキ

殺処分をなくしたい!という思いでドッグトレーナーになりました。犬が大好きで暇さえあれば犬のことを考えています。CPDT-KAを取得。アニマルコミュニケーション、Tタッチなどを学んできました。ワンちゃんとの生活が豊かになる楽しい情報をお届けします。

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