最も台風が日本に上陸しやすい9月がやってきました。愛犬と台風に備えて準備しておきたいこと【前編】では、台風が来ることを想定して、愛犬のために事前に準備しておきたいことをご紹介します。
台風が上陸しやすい9月に備えたいこと
1年中台風は各地で発生しているのですが、8月~9月は最も台風が日本に上陸しやすい季節です。
記憶に新しいものだと2019年9月の台風15号は関東を直撃し、千葉県を中心に大きな被害をもたらしました。台風15号は、関東地方に上陸した台風では観測史上最強クラスの台風だったといわれています。
2019年9月の台風19号は関東地方や甲信地方、東北地方などに大雨を降らし、停電や川の氾濫など多くの被害をもたらした台風でした。
近年の災害は被害がとても深刻で、改めて備えの大切さに気づかされた方も多いのではないでしょうか。
台風が上陸しやすい季節がやってきました。愛犬と一緒に、台風に備えるための準備をしましょう。
愛犬と台風が来る前に備えておきたいこと
台風に備えて準備しておきたいこと【前編】では、主に台風が来る前にできる準備をお伝えします。
愛犬用の避難グッズを準備しよう!
台風は停電や断水など予期せぬ事態を招きます。また、自宅から避難所などに行かなければならないこともあります。
そのようなときに必要なものが「愛犬用の避難グッズ」です。
愛犬用の避難グッズで準備しておきたいものをまとめました。
【愛犬用避難グッズ】
- フードや水(5日分ほど用意しておきましょう)
- 食器(簡易的なものでも可)
- 薬(動物病院から処方されているものは必須です)
- ペットシーツ
- 排泄物を入れるビニール袋など
- タオル(愛犬を拭く用、クレートの中に敷く用など何枚か用意しましょう)
- ハーネスやリード
- 愛犬の写真(万が一愛犬とはぐれたときのための備えです)
- ワクチン証明書・動物病院で処方されている薬のメモ・持病など体に関するメモ
- 愛犬用の靴など足を保護する物(歩いて避難する場合に使用)
ビニール袋やタオル、飲料水は飼い主さんと共有できるため、多めに用意しておきましょう。どのアイテムも5日~1週間分、使用できる量を目安に用意しておくと安心ができます。
愛犬用避難グッズを用意したら、定期的にフードや飲料水の賞味期限をチェックして、新しいものと交換をしておきましょう。
避難経路や避難所の確認をしよう!
自宅から避難所へ避難するときの避難経路を調べておきましょう。また、自宅から避難する場合は、早めに移動することをおすすめします。
車で避難する場合は、いくつかのルートを確保しておく必要があります。
川の氾濫や大雨を考え、橋のない場所や高地のルート。がけ崩れが起きにくい場所を想定したルートなど、安全な道を選んで避難しましょう。
また、車で避難する場合、車を乗り捨てなければならない状況になることも想定する必要があります。
歩いて避難する場合も、安全なルートをいくつか用意しておきましょう。
避難する避難所も調べておきましょう。
避難所によって「犬同伴可」と書かれていても、外につなぐ避難所や、飼い主さんと離れた場所で避難生活をする避難所もあります。
【防災】愛犬との『同行避難』と『同伴避難』の違い知っていますか?
避難してから犬の同伴が不可だった、ということがないように、必ず自宅に近い避難所の概要を調べておきましょう。
クレートトレーニングをしておこう!
避難所によっては、愛犬をクレートに入れ、飼い主さんと離れた場所で生活する場合があります。また、人間と犬が同じ場所に避難できたとしても、クレートは必須です。
避難している方の中には、犬が苦手な人や動物アレルギーがある方もいます。
愛犬がクレートの中で、安心して生活ができるように、事前にクレートトレーニングをしておきましょう。
クレートは人が多く集まる場所では、愛犬をトラブルから守る役割もします。愛犬を守るためにも、クレートトレーニングを事前にしておきましょう。
マイクロチップや迷子札の準備をしよう!
2019年6月に改正動物愛護法で、犬や猫へのマイクロチップの装着が義務化されました。
災害時、不安や恐怖にあおられて逃げ出してしまい、行方不明になった場合、マイクロチップや迷子札、鑑札は愛犬が家族のもとに帰る「道しるべ」になります。
愛犬が迷子になったとしても、家族のもとに戻れるようにマイクロチップや迷子札の装着をしておきましょう。
最後に
台風などの災害は「想定外」なことがおきやすく、落ち着いて行動や判断をすることがとても大切です。
いざというとき、慌てなくてもすむように事前に準備できることはしておきましょう。 次回の台風に備えて準備しておきたいこと【後編】では、台風が上陸したとき、愛犬のためにできることをご紹介します。
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