2月も中旬に入り、だいぶ暖かいく感じる日が増えてきましたが、まだまだ冷え込む朝と夜。愛犬のお散歩のときに気を付けたい、足を舐める原因にもなる疾病「趾間皮膚炎」についてお伝えします。
寒い季節の道路や雪の日の散歩道、愛犬の足元に潜む危険
日中はだいぶ暖かくなってきましたが、まだまだ寒さを感じる日はあります。
特に朝や夜、愛犬のお散歩をする時間帯は気温が低く、路面が冷え切っている状態になっています。
愛犬の足の裏は、健康ですか?寒い季節が続き、冷えや寒さで酷使されている愛犬の足。今回は、愛犬の足を守るためにしてあげたいことをまとめました。
愛犬の足のトラブル「趾間皮膚炎」について
寒い季節に起こりやすい、愛犬の足のトラブル「趾間皮膚炎(しかんひふえん)」についてお伝えします。
趾間皮膚炎とはどのような病気?
趾間皮膚炎とは、愛犬の足先や肉球の間の皮膚、肉球に炎症が起こり、それを舐めてしまうことで、発症する皮膚炎のことを指します。
腫れや脱毛、発赤や痛みなどの症状が現れます。
趾間皮膚炎の原因
愛犬が、足の裏を舐めることで起きる炎症、趾間皮膚炎。足の裏を舐める原因は数多く、物理的な刺激の他にもアレルギーや細菌などの感染、ストレスや免疫力の低下など様々です。
愛犬が足を舐め始める前に、どのようなことが起きていたか?何を食べさせたかなど、思い出してみると原因を判断するカギになります。
思い出せる範囲で、メモなどをして獣医師さんにその旨を伝えましょう。
愛犬の足を守ろう!冬のお散歩で注意したいこと
寒い季節、路面の冷えや雪などにより、愛犬の足は「趾間皮膚炎」の原因をつくりやすくなっています。寒い季節のお散歩で注意したいことをまとめました。
雪に隠れた「物」に注意!
雪が降ると、喜んで雪の中を走るワンちゃんがいます。ですが、雪の下には何が落ちているかわかりません。
また、降雪が多い地域では、雪の下に凍結した硬い雪があるケースが多く、それが愛犬の足を傷つけることもあります。
雪を解かすために使用される「塩化カルシウム」は、人間の皮膚に炎症を起こすことがあると、注意喚起されています。
もちろん愛犬の肉球や足の裏にも「塩化カルシウム」は影響がないとはいえず、それが原因で炎症を起こす可能性も考えられるため注意が必要です。
雪道やアスファルトの低温化
冷たい路面は、愛犬の足先を冷やします。それが原因で血行が悪くなり、炎症を起こすケースもあります。
痒みが強い「しもやけ」が発症すると、愛犬はどうしても足の裏を舐めてしまいます。特に体温調節が難しい子犬やシニア犬は、日常のお散歩でも、足が冷えすぎないように工夫をすることが大切です。
乾燥する季節、肉球のケアを
冬は空気が乾燥します。そのため、愛犬の肉球や、足の間の皮膚が乾燥をしてしまい、それが原因で舐めることもあります。
肉球ケアのアイテムなどを利用し、寒い季節は特に、愛犬の肉球をしっかりとケアしましょう。
肉球ケアをしながら、足先全体をマッサージすることで、血流が良くなり、冷え症の予防にもなります。
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2月の雪に要注意!東京でも雪の可能性が?
暖かくなってくると忘れがちなのですが、大学の2次試験の頃になると、なぜか東京は雪が降ります。
今年は、例年に比べ気温が高くなると、気象庁は発表しています。
このまま、愛犬たちの足のためにも、受験生のためにも、暖かくなるといいですね。
参考資料:気象庁 季節予報 : 関東甲信地方(令和3年2月4日発表)
最後に
愛犬が「趾間皮膚炎」を起こす原因は、寒さや冷えが大きく関係します。
趾間皮膚炎が悪化すると、舐め怖しによる酷い炎症が長期化するなど、愛犬もつらい思いをします。
暖かい時間にお散歩をすることや、冷えた愛犬の足の裏を温めてマッサージするなどの工夫が、愛犬の足を趾間皮膚炎から守ります。
寒い季節だからこそ、愛犬の大切な足の裏を守ってあげてください。
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