犬の正しいブラッシングの方法とは?ブラシの種類ごとに解説!

健康

犬のブラッシングは正しい方法や頻度で行っていますか?犬種や毛質によってはブラシの種類を変えることも必要です。今回は家庭で毎日簡単に行うことのできる愛犬のブラッシングの方法と、5つのブラシの種類についてご紹介します。愛犬がブラッシングを嫌いにならないように、日々のお手入れを行いましょう。

なぜ犬にはブラッシングが必要なの?頻度は?

犬にブラッシングをする目的

犬のブラッシングは、汚れを落とすなどからだを清潔にするために欠かせないお手入れです。ブラッシングには皮膚の血行をよくするマッサージ効果や毛艶をよくする効果があります。ブラッシングを行う事で、飼い主さんと愛犬が触れ合う時間ができるため、コミュニケーションや信頼関係を築くためにも大切なお手入れです。 また、日頃から犬のからだに触れる事で、病気や皮膚の異常に早く気がつくきっかけとなるため、愛犬のからだと心を健康な状態に保つためにもブラッシングは必要なケアです。

ブラッシングの頻度

ブラッシングは被毛のほこりを落とすだけでなく、皮膚の血行をよくして新陳代謝を促すので、できれば毎日行ってあげたいものですが、週に2〜3回、2日に1回でも問題ありません。ダブルコートの犬の場合、換毛期にははたくさんの被毛が抜け落ちますので、ムダ毛を取るためにも毎日ブラッシングをするようにしましょう。

ブラッシングを始める前に準備するもの

  • ブラシ(コーム、スリッカーブラシ、ピンブラシ、ラバーブラシ、獣毛ブラシ、ノミ取りコームなど)
  • ハサミ
  • すきバサミ

【犬のブラッシングの方法】ブラシの種類ごとに解説

愛犬のブラッシングは自己流で行っている方も多いと思いますが、犬のブラッシングに使うブラシの種類と正しいブラッシングの方法を知っておきましょう。

基本的なブラッシング方法

犬は長く同じ状態で待たされると飽きてしまうので、犬の毛並みに沿って、前から後ろ、上から下に向かって、テキパキとブラッシングを行いましょう。ブラッシングの際に入れる力加減は、自分の手のひらや腕にブラシをかけてみて痛くない強さで行い、無理な力を入れないようにしましょう。冬場は皮膚も乾燥して静電気が発生しやすいので、ブラッシングミストやスプレーを使うと被毛を保護できます。

犬の正しいブラッシングの方法とは?ブラシの種類ごとに解説! DOGPAD ドッグパッド

ピンブラシ

ピンブラシはほぼ全ての犬種で使用できるオールマイティなブラシです。

  • 普段のお手入れや、お散歩から帰った際にササっとほこりを落としたい場合や、ゆっくりブラッシングをする時間がなく、軽くブラシをかけたい時に便利
  • 引っ掛かりが少ないので、ブラッシングを嫌がる犬の練習にもおすすめ

スリッカーブラシ

スリッカーブラシは、中・長毛の犬種に最適です。長方形で、ゴムクッションの上に金属製のピンが植え込んであるタイプが一般的です。

  • 毛玉や抜け毛、ムダ毛、毛のもつれを取るのに効果的
  • 先が尖っているので、同じところばかりブラシをかけたり、力強くブラッシングすると皮膚を痛めてしまうため優しくブラッシングをする必要がある
  • ダブルコートの犬種の換毛期に便利
  • ダブルコートを持つ犬は、オーバーコートを持ち上げてアンダーコートに直接ブラッシングするイメージで行うとよい

コーム

コームは滑毛種以外の全ての犬種に使えます。金属製で2通りの目がある両面タイプが一般的です。

  • ムダ毛を取り、毛並みを揃え、ブラッシング後に毛の引っかかりがないかを確かめるためにも使用できる
  • ミニチュアシュナウザーやテリア系の剛毛な犬や下毛(アンダーコート)の豊富な犬、柴犬などで効果的

ラバーブラシ

ラバーブラシは滑毛や短毛種の犬種に最適です。大きな消しゴムのような形状やグローブタイプなどがあります。

  • 抜け毛やムダ毛をごっそり取るので換毛期に便利で、マッサージ効果もある
  • 力強くブラッシングし過ぎると毛が痛むので、他のブラシと使い分ける必要がある
  • 地肌をマッサージするようにブラッシングを行う

獣毛ブラシ

獣毛ブラシは豚や馬、イノシシなどの獣毛を使用したブラシで、犬種に限らず、ほぼ全ての犬種に使用可能です。

  • 日常にお手入れとしてムダ毛やほこりを取るだけでなく、毛艶が良くなる効果がある
  • 地肌をマッサージするようにブラッシングを行う

ノミ取りコーム

ノミ取りコームは、目の周りの目ヤニ、体についたノミや細かいゴミ、種子などを取るのに最適です。ノミ取りコームはブラシの目が細かいので、通常のブラシのように使用すると皮膚が引っ張られて犬が強い痛みを感じるため、優しく毛をとかしましょう。

犬の毛の構造

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犬の被毛は外の刺激や紫外線から皮膚を守り、皮膚を保湿する役割があります。多くの犬が皮膚を守る硬い一次毛(トップコート)と保湿をする軟らかい二次毛(アンダーコート)の2種類の被毛を持っています。 犬が緊張や興奮した時に毛が逆立つことがありますが、これは硬い毛の下にある立毛筋が自律神経の働きによって収縮して毛を直立させて、自分自身を大きく見せて相手を威嚇するためのものです。 また犬には2種類の汗腺があり、1つは肉球や鼻などにあるエクリン腺と呼ばれるものですが、もう1つは全身にある毛穴に直結したアポクリン腺です。このアポクリン汗腺は汗にたんぱく質や脂質、アンモニアを含んでいて雑菌と混ざる事で獣臭や犬臭さを感じるため、古い皮膚や被毛、雑菌を増やさないためにもブラッシングが必要です。 同じく、毛包と毛穴に直結している皮脂腺は、脂肪分である皮脂を常に毛穴から分泌しており、アポクリン腺同様に獣臭や犬臭さの原因となります。

犬のブラッシングをする際の注意点

毛玉は引っ張らないこと

毛玉ができてしまっている場合は、皮膚が引っ張られて犬がすでに痛みや違和感を感じているかもしれないので、毛玉の部分をブラシで無理に引っ張らないようにしましょう。皮膚や被毛を傷つけないように、少しずつ慎重にほどいていき、どうしても絡まった毛玉が取れない場合は諦めてハサミでカットします。口の周り、耳の後ろ、わきの下、内股、お尻、尻尾、足先は毛玉のできやすい部分です。

強くブラッシングしない

ブラシは種類によっては先が尖っているものがあり、毛が絡まっている状態でグッと強く引っ張られると、犬にとっては痛いだけでリラックスできるものであリません。力を入れずにブラッシングすることがポイントです。

ブラッシングで出た見えないほこりを拭き取る

他には、愛犬のからだの汚れや被毛の油を落とすために、固く絞ったタオルで時々からだを拭いてあげると、被毛を清潔に保つことができます。アポクリン腺や皮脂腺から分泌された脂肪分を含む汗の汚れを拭き取ることも犬臭さを軽減する方法です。

まとめ

犬のブラッシングを自己流で行っている飼い主さんも多いですが、ブラシの使い分けと基本的な扱い方を知っていれば、愛犬の犬種に適したブラシを選ぶことができ、より効果的なブラッシングを行うことができます。愛犬のからだと心の健康維持のために、できるだけブラッシングの頻度を増やしてケアしてあげましょう。

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ドッグパッド編集部

ドッグパッド編集部

ワンちゃんとの楽しい生活に役立つ独自の情報を取材し、配信するエディター集団です。皆さまが普段「あるといいな」と感じていること「こんな工夫は楽しいよ」と知らせたいこと、疑問、質問、困りごとなど、どしどしお寄せください。

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