大きな体で人なつっこいロデム君。一般社団法人リファイン就労支援センター代表理事の井田高志さんの大切な相棒です。
仕事でトラブルを抱えたり、人間関係に疲れてメンタルヘルス不全に苦しむ人。そんな人たちの回復・改善から就職までお手伝いするのが井田さんのお仕事。そして何事にも全力投球する井田さんを癒してくれるのが、このロデム君。
ときにはヤンチャが過ぎて叱られたり、井田さんの相談を聞いたり、家族の一員としてなくてはならない存在のロデム君。今回は井田さんのご自宅に訪ねました。
ロデム弁護士登場
「ロデム弁護士」として地元ではちょっとした有名犬のロデム君
現在6歳のロデム君。レトリバー種ですが、日本では珍しいフラット・コーテッド・レトリバーという毛の長いタイプのワンちゃん。
タキシードを身にまとった弁護士、あるいは名医のような雰囲気をただよわせるロデム君。
それもそのはず、ご主人である井田さん家族のケンカが勃発すれば、その仲裁はいつもロデム君の役割。 そればかりではなく、近所のドッグランでもワンちゃん同士のケンカをなだめるのもロデム君。ドッグランでは「ロデム弁護士」としてちょっとだけ有名なんです。
メンタルヘルス不全を乗り越え、だれもが幸せに
これまでになかったメンタルヘルス不全の方の社会復帰事業に取り組む井田さん
井田さんが代表理事を務める一般社団法人リファイン就労支援センターは、メンタルヘルス不全の方の再就職支援を中心に、メンタルヘルスに関するコンサルティングを行う会社です。 社会復帰のプログラムを独自に開発し、精神科医とタイアップして、主にうつ病などを発症した人たちに実務を通したリハビリを行なっています。
専門家による様々なカリキュラムやカウンセリングを行うことで再発を防ぎ、働くことに喜びを感じてもらい、企業との橋渡しを担っているのです。
メンタルヘルス不全に苦しむ人の役に立ちたいと起業
ときには井田さんの相談に耳を傾けてくれるロデム君
株式会社リクルートに入社後、株式会社リクルートスタッフィングの立上げから23年間、人材派遣・人材紹介に携わり、30,000人以上の派遣・紹介の実績を持つ井田さん。 2009年から3年間、慈恵医大と連携した株式会社メディカルサーバント代表取締役社長として医療に関わり、うつ病やメンタルヘルス不全者の回復・改善には欠かせない医師・看護師をはじめとした多くの人脈を築きました。
自らが27歳の時にパニック障害とメンタルヘルス不全を経験。それを乗り越え、うつ病をはじめとしたメンタルヘルス不全に苦しむ人たちの役に立ちたいという想いと使命感から、社会起業家として2013年10月、一般社団法人リファイン就労支援センターを設立しました。
社会復帰は個人にも社会にも大きな意味が
朝、昼、夜と1日3回の散歩も好きだけど、いっしょにいるのが一番の幸せだよ
現在、約100万人といわれているうつ病患者。なんらかの精神面でのトラブルを抱えている人を含めると、その数は増え続け、大きな社会問題となっています。
「社会や企業にはもう復帰できないと諦めかけている人や不安を持っている人。病気を正しく理解し回復・改善し、自分らしく社会に復帰して幸せを掴んでほしい。」と語る井田さん。一人でも多くの人に手を差し伸べたいと考えているのです。
ビジネスで発生した問題はビジネスを通じて解決
どちらがヤンチャなのがわからなくなっている井田さんとロデム君
現在、個人を対象に行なっているリファインの支援サービス(個人負担は1割)。 「ビジネスで発生した問題はビジネスを通じて解決するのが一番有効」と考える井田さんは、今後、企業や法人へと対象を拡げ、より多くの人を支援しようと計画しています。
お気に入りは夏の水泳と冬の雪遊び
プールで相棒ロデム君と泳ぐ井田さん
立派な体格のロデム君。現在、体重は50キロと人間並み。長毛種なので暑いのが大の苦手。 夏になると食欲が落ち、ドッグフードはあまり食べなくなります。そんなときは栄養のバランスを考えた手作りメニューを。でも、この体格だけになかなか大変そうです。
夏になると、人とワンちゃんが一緒に遊べる海やプールで一緒にスイミング。 冬は大好きな雪を求めて軽井沢にまで足を延ばします。 井田さんが取り組む、社会復帰を支援するお仕事は当事者、医師、そして井田さんたちの厚い信頼関係が無ければ成立しません。何事にも熱い想いでぶつかる井田さん。ロデム君との関係も、熱い男同士の絆で結ばれているようです。
取材にご協力いただいた会社
一般社団法人リファイン就労支援センター
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