公開日
2020/10/11
更新日
2020/10/19

チワワの特徴や性格、かかりやすい病気、飼い方のポイント

チワワは小さな体と大きな眼が特徴のチワワはとても愛らしく癒してくれる存在で、小型犬の中でも超小型犬として人気の犬種です。チワワの性格や特徴かかりやすい病気、飼い方をご紹介します。

チワワの特徴

チワワは世界最小の小型犬です

チワワの体重は、約1~2.7kg、体高が約15~23cm、数ある犬種の中でも体の小さな超小型犬で、その大きさは世界最小ともいわれています。チワワはコンパニオン犬として古い歴史を持つ犬で、大きな立ち耳・丸く大きな瞳・短めのマズル、丸い額のことをアップルドームが特徴的です。

チワワの毛質は、被毛が長くふわふわとしているロングコートと、短毛のスムースコートの2種類があります。日本ではロングコートの方が人気は高く、海外ではスムースコートの方がスタイリッシュだとされていてそれぞれ人気があります。

寒さに非常に弱いので、冬の温度管理は注意が必要です。また身体が小さいことから骨も細く骨折しやすいので、高いところからのジャンプをさせないようにするなど日常的に気をつける必要があります。

チワワの毛色

チワワの毛色

チワワは毛色の種類が多いことが有名で、JKC(ジャパンケンネルクラブ)では、基本的に全ての毛色について認定をしています。
これは、ホワイトやブラックなどの単色だけではなく、複数の色が混ざっている毛色についても同様で、原則全て色を認定すると定められています。このようなことは数ある犬種の中でも大変珍しいことです。

1色だけの毛色

1色だけの毛色のものを総称して「ソリッドカラー」と呼びます。ソリッドカラーは単色といってもそれぞれ色の濃淡などに違いがあり、同じ色でも違う色に見えることもあります。

ホワイト

全身真っ白の被毛で覆われています。耳の先だけにクリームが少しだけ入る場合もありますが、これもホワイトに区分されます。

クリーム

ホワイトよりも少し黄色みがかかったような毛色で、レッドと比較すると白っぽく見えます。優しい雰囲気をかもし出す毛色です。

ブラック

真っ黒の被毛に全身が覆われています。可愛らしさの中にシャープなイメージを持つので、男性に人気が高い毛色です。

フォーン(薄茶)

レッドよりは薄めの茶色で明るい金色に近い被毛となります。色味の幅がとても広く、同じフォーン同士でも違う色のように感じることもあります。小鹿のような黄色系の被毛が比較的多いようです。

子犬の頃に濃い色だったとしても成長すると共に若干色が薄くなっていく傾向があります。

チョコレート(濃茶)

濃い茶色や焦げ茶と表現される毛色です。光の加減で濃い赤褐色に見えることもあります。

ブルー

少し青みがかかったようなグレーの毛色です。ブルーも濃淡の幅が大変広く、単色に見えないこともあります。レッドクリームよりも更に濃い茶色で、少し赤みのかかった茶色い被毛になります。

2色以上の毛色

次に2色以上の毛色が入ったものについて紹介していきます。

パーティカラー

2色以上の被毛で構成されているものを「パーティカラー」と呼びます。
パーティとは英語で「部分的」という意味を持つ Parti からきていて、部分的に違う色が入っているということを表現しています。

特徴としては、ベースとなる色に対してはっきりと区別のできる違う色が斑に入っているところです。2色以上の被毛といっても、ほとんどの場合2色のみの構成であることが多いです。
パーティカラーの中でも人気のものは白が入っている毛色です。

1.ブラック&ホワイト:白毛の基調に黒の被毛が混ざっている

2.フォーン&ホワイト:白毛をベース色として淡い色のクリームが混ざっている

3.クリーム&ホワイト:白毛の基調に淡いクリーム被毛が混ざっている

上記以外にも、レッド&ホワイト、チョコ&クリームなど組み合わせは多数ありますが、同じ組み合わせのカラーでも、被毛の濃淡や混ざり具合で全く違う雰囲気が出るところもチワワの特徴となります。

トライカラー

3色の被毛から構成されているものを「トライカラー」と呼びます。
色の組み合わせに規定はありませんが、パーティカラーにタンが入るものが一般的で、人気のトライカラーは次の2つです。

  • ブラックタン&ホワイト:ブラック&ホワイトのパーティカラーにタンが入っている

  • 2.チョコレートタン&ホワイト:チョコ&ホワイトのパーティカラーにタンが入っています。

この他に「ブリンドル」というカラーがありますが、これは虎毛と表現するのが一番分かりやすく、全身にまだら模様が入っていて3色以上の被毛が複雑に絡み合っています。
但し、ブリンドルカラーは成長と共に虎毛はどんどん薄くなっていき、いずれはベース色だけが残る薄い色に変わってしまうことが多いとされています。

眉の位置に違う色が入る場合

両目の上に、眉毛のように違う毛色のタンが入っているカラーがあります。タンの色は黄土色系か赤茶色系となり、ベースになる毛色の違いによって呼び名が変わります。また、周囲の毛色と混ざらずにはっきりと眉のように見える部分をタンマークと呼びます。

このタンマークは、両目の上だけでなく、口の周りや足の先に入ることもあります。
ベースがブラックの毛色のものが最も人気があり「ブラック&タン」と呼ばれ、ベースがチョコレートの毛色なら「チョコレート&タン」、ブルーであれば「ブルー&タン」と呼ばれます。

知っておく注意するべきカラー

ひとつだけJKCで認められていないカラーに「マール」という毛色があります。大理石のような美しいマーブルの柄で色素が若干薄く出ることが多い毛色で、レアカラーとして好む方が多い毛色で下が、マールの遺伝子を定着させるためにマールカラー同士で掛け合わせを行うと劣性遺伝が強く出て健康障害を持つ犬が産まれてくる確率が高いということが判明しました。

このため、犬種血統を正しく保つために、2011年4月よりマールは認定色から除外されることとなりました。また、チワワの毛色の特徴として、成長するにつれて毛色に変化が出てくることがあります。どのような毛色になっていくのかは、その両親犬の毛色を参考にするのが一般的です。

換毛期はこまめにブラッシングを

チワワは換毛期を迎える犬種です。換毛時期には抜け代わる被毛が大量に抜けますので、特にロングコートの場合にはこまめのブラッシングが必要になります。
換毛期以外でもブラッシングをこまめに行うことで皮膚のマッサージの効果があり、血行の促進にも繋がります。

チワワの性格

チワワは、警戒心が大変強く、臆病な面があるにも関わらず勇敢な気質も持っています。その警戒心の強さから、初めて会う人とはすぐに打ち解けることはあまりありませんが、飼い主さんに対してはとても愛情深く接してくれます。

飼い主さんが他の犬に接しているのをみると、嫉妬してヤキモチを焼いてしまうこともあるでしょう。また、縄張り意識も強いので、番犬としても役目を果たしてくれます。

チワワは適応能力が高く大変賢いので、しつけもしやすい犬種とされています。ロングコートとスムースコートで性格の違いはほとんどありませんが、ロングコートの方が従順で甘えん坊の子が多く、スムースコートの方が賢い代わりに頑固な子が多いといわれています。

性格をおさえたしつけの方法

チワワは賢く物覚えがよいことからしつけをしやすい犬種とされています。
ただし、頭がよい分、飼い主さんが甘やかしてばかりいると、ワガママが通用すると学習してしまい、自分の思い通りにならないことが分かると、無駄吠えや噛みつくといった問題行動につながることがあります。見た目が小さくて可愛いからといって甘やかしたりせずに、きちんとケジメを付けてしつけを行うことが大切です。

性格をおさえた飼い方のポイント

ではここからはチワワの性格を踏まえて、実際に飼育する際のポイントをみていきましょう。

チワワは肥満になりやすい

チワワは肥満になりやすい

チワワは体が小さい割に食欲旺盛の子が多く、日々の食事やおやつに対して執着心が強いとされています。食べたがるからといって、欲しがるだけ食べ物を与えていると、あっという間に肥満体型になってしまうので注意してください。

肥満になるとチワワの細い脚に負担がかかるだけでなく、内蔵疾患にも繋がりやすくなるので、それぞれのフードのパッケージに記載されている適量をきちんと確認して、適切な量を与えるようにしてください。

適切なお散歩の量を判断する

チワワは超小型犬なのでお散歩は一切いらないというのは間違った情報です。犬にとって外に出られないことでストレスを抱えたり運動不足を引き起こします。

長時間のお散歩は必要ありませんが、可能であれば朝晩と1日に2回のお散歩をしてあげてください。歩かせる距離は、成犬であれば1回につきおよそ1?程度、時間にすると15分程です。ただし、これはあくまでも目安で、それぞれの犬によって体力の違いもあります。犬が歩き過ぎて疲れていないかなど、歩く様子を確認しながら、お散歩のコースや歩く時間を判断してあげましょう。

チワワは気温の変化に弱い

チワワは身体が小さいので、虚弱体質なのでは?と思われる方も多いようですが、特に体が弱いという犬種ではなく、他の犬種と同じように一般的な健康管理を行っていれば、健康的に過ごすことが可能です。

ただし、気温の変化には弱いところがあるので注意してあげましょう。寒さにだけでなく暑さにも弱いので、チワワにとって適温である25度前後に気温を保ってあげる必要があります。冬場の散歩は寒さで身体が冷えてしまうので、洋服を着用させるのがおすすめです。

冬場の寒さ対策の方法

チワワは気温の変化に弱い犬種です。エアコンや暖房を使用して、室内の適温を保つようにしてあげてください。

寒い季節の夜、就寝時には身体が冷えないように、毛布を用意したりペット用のヒーターを入れてあげることで、朝まで寒さを感じることなくゆっくり眠ることが出来ます。

日中のお留守番の際には、ペットボトルにお湯を入れた湯たんぽにタオルを巻いてハウスの側に置いてあげるだけでも温かく過ごすことができます。

夏場の場合はその逆で、常にエアコンを入れてあげるか、水を入れて凍らせたペットボトルをタオルにくるんで置いておくなど、ひんやりグッズを活用することで快適に過ごせます。暑い季節のお留守番時は熱中症対策としてエアコンを付けてあげることをおすすめします。

チワワを飼う前に準備しておいた方が良いもの

チワワを飼う前に準備しておくものとしては、警戒心の強い子が多いので、サークルを用意する際には屋根付きのものかケージを用意しておくことをおすすめします。サークルの上部がフリーではなく屋根があると、周囲を囲まれている安心感からゆっくりとケージやサークルの中で休むことができます。

また、換毛期にはこまめなブラッシングが必要となるので、ブラシを準備しておいて少しずつ慣れさせておくと大人しくブラシをさせてくれるようになります。

チワワがかかりやすい病気

チワワの寿命は12~20年とご長寿犬が多いですが、かかりやすい病気としては、水頭症、気管虚脱、膝蓋骨脱臼、僧帽弁閉鎖不全症、口蓋裂、泉門開存、眼の疾患などがあります。

水頭症

チワワに多い脳疾患に「水頭症」があります。水頭症は脳の中の脳室という場所に脳髄液が過剰に溜まる病気で、多くなった脳髄液が脳を圧迫することで症状を起こします。

症状

運動や知能障害、身体の麻痺やけいれん、視力の低下、てんかん発作、知覚障害、行動障害を起こすことがあり、症状はその個体によって異なります。ドーム状の頭で斜視を起こす場合が多いというデータもあります。

原因

先天性水頭症、脳腫瘍、脳炎など原因はさまざまですが、チワワの場合先天性の水頭症が多い傾向があります。

治療方法

MRIやCTを使い検査を行い、浸透圧利尿剤やステロイド剤を使用して頭蓋内の圧を下げることで脳の圧迫を減らします。水頭症は治療を継続して行う必要があり、全快することが難しい疾患です。脳室と腹膜を繋げて脳の圧力を逃すシャント手術で症状を抑えられる場合もあります。

気管虚脱

気管虚脱は、喉と肺の間の気管が何らかの理由で扁平し、気管が押されることで呼吸がしにくくなる病気です。

症状

アヒルやカモような「ガーガー」といった呼吸が特徴的です。気管が潰されて扁平し続けることで呼吸交換ができなくなって息苦しくなり、呼吸困難を起こします。苦しそうにした状態で舌や唇が通常の赤い色でなく紫色になっている場合は、血中の酸素濃度が著しく低下したチアノーゼを起こしている危険な状態ですので、すぐに動物病院に連絡をしてください。

原因

気管虚脱はいまだに原因が解明されていない疾患です。発症する原因は呼吸がしにくいときや興奮状態にあるとき、肥満体型などです。

犬は呼吸で体温管理を行います。特に夏は「ハァハァ」とパンティングを行って体温を下げようとします。しかし気管虚脱の犬はこのパンティングが上手くできないので呼吸がしにくく、チアノーゼを起こすことがあるので注意しましょう。

治療方法

犬が呼吸をしやすくするために、鎮咳剤や気管を広げる気管支拡張剤の投薬を行います。異常な興奮状態にあるときは、チアノーゼを起こして呼吸ができなくなることで、脳や身体に障害をもたらさないために、鎮静剤を使用する場合もあります。

膝蓋骨脱臼

チワワに多い関節の疾患として「膝蓋骨脱臼」があり、通称「パテラ」と呼ばれます。人間にも膝にお皿がありますが、犬も同様でこの膝のお皿が大腿骨にある溝から外れて脱臼を起こす疾患です。

症状

膝のお皿が不安定なことで脱臼を繰り返し、軽度の場合は変わった歩き方をするものの、痛がる様子がないので飼い主さんも気がつかない場合があります。症状によっては、お散歩を楽しそうに歩かない、急に立ち止まる、びっこを引いて足を引きずって歩く(跛行)、足を触らせない、大声で鳴いて痛がるなど重症になるにつれて症状は変わっていきます。

症状はなくても、飼い主さんがもしかしたら関節が緩いのではないかと確認できる方法は、足の曲げ伸ばしや起きて伸びをするときに「パキ」「ポキ」と触って違和感を感じるときや音がするときは脱臼癖が起こっている場合もあるので、急旋回をさせる遊びをさせないようにするなどのケアを行うことも必要です。

原因

小型犬、超小型犬に多い整形外科の疾患ですが、生まれつき膝が外れやすい先天性膝蓋骨脱臼と、打撲や高いところからの落下、交通事故といったケガで発症する外傷性膝蓋骨脱臼があります。室内でチワワと暮らしている場合は、ソファーや人間のベッド、階段、といった高いところから飛び降りる動作をさせないようにする、フローリングなど床を滑らないように対策を行うことが予防になります。

治療方法

脚の具合が軽度の場合は、鎮痛剤や激しい運動をさせないといった対処を行いますが、常に膝蓋骨が脱臼を起こしている場合や常に痛がる仕草をする場合、足の形の変形が起こって正常に歩けない場合は手術を行う必要があります。

また、チワワはもともと骨が細い犬種です。膝蓋骨脱臼は関節疾患のため肥満で体重が重いと膝に余計な負担がかかるので体重管理も大切です。

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の左心室にある僧帽弁がしっかりと閉じていない状態の病気です。僧帽弁が閉じないことで左心室から左心房へ血管が逆流するため、重症化すると逆流する血液が増えて心臓が大きくなります。

症状

僧帽弁閉鎖不全症を起こすと、呼吸がしにくくなり、呼吸困難や運動ができなくなり苦しそうにする、明らかに疲れやすい、咳をするといった症状が出ます。

原因

原因は僧帽弁の異常です。弁が厚い、かみ合っていない、隙間ができている、周辺の心筋の異常などさまざまな理由で血液が逆流を起こします。

治療方法

聴診で心臓の雑音を確認してレントゲンやエコー、心電図を使い、程度がどれくらいの僧帽弁閉鎖不全症なのかを診断します。治療方法としては、投薬治療や手術の外科治療があります。

犬の年齢や体力を考慮して症状を悪化させないために、血管を拡げる薬、強心剤、利尿剤、脈を整える薬を使用し、心臓の負担を減らす投薬治療も一つの方法です。

僧帽弁がしっかりと機能するために、手術を行った上で投薬治療を行うと効果がありますが、心臓手術は犬に大きな負担がかかるので、犬の状態によってどの治療方法がよいのかは個体によって異なります。

僧帽弁閉鎖不全症の犬と暮らす飼い主さんは、心臓に負担となるような走らせ方や急激な興奮をさせないようにしてあげることが必要です。

普段から記録をつけて愛犬の健康管理をしよう

全てのチワワが決まった特徴や病気を持つわけではありません。しかしチワワにこれらの特徴や疾患が多い傾向があるのは事実です。

これからチワワを家族に迎えようと考えている方は、チワワの病気について知識を学んでおくことをおすすめします。もし万が一ケガや病気を起こしたとき、何かいつもと違う様子のときに、飼い主さんが「あれ?」と気がつくことが、病気の早期発見に繋がります。

また、いつもと違う様子に気がつくためには、ドッグフードなど日頃与える食べ物の選択から生活環境、運動によるストレス発散などに日頃から心がけておくことが大切です。散歩時の歩き方や疲れ方、食欲の増減、目ヤニ、フケの出方などにも注意しておきましょう。年に2回程定期健診を受けるようにしておけばより安心ですね。

また、子どもの頃からの成長や健康状態の変化を健康手帳や健康管理アプリなどを使って記録しておくことも、いざ病気になったときに大変役立ちます。

まとめ

チワワの性格や特徴、かかりやすい病気、飼育をする際のポイントを紹介しました。チワワは体が小さくて可愛らしい犬種なので、ついつい甘やかしてしまいがちですが、ワガママな犬にならないようにしつけの時は厳しく、遊ぶ時には思いっきり楽しく過ごしてあげてください。飼い主さんが一貫した態度で接することで、とても従順で飼い主さんを守ろうとして知らない人に吠えるような、勇敢で素晴らしいパートナーに成長してくれるはずです。