ペットにも終活があると知っていても、実際のところ、何から手をつけたら良いのだろう?という方も少なくないかと思います。
そこで今回は、ペットの終活をするためのノートを作っていきたいと思います。終活ノートはエンディングノートとも呼ばれることがありますが、このノートを順番に書いていくとペットの終活として整理できます。
ノートと鉛筆、もしくはパソコンを用意して一緒に作っていきましょう。
ペットの終活ノートとは
人の終活ノートでは、延命措置の希望の有無や葬儀方法、相続のことなどについて記入します。 ペットの場合はというと、延命措置の希望の有無や葬儀方法、供養の方法のことはもちろんですが、ペットは一人では生きていけません。飼主さんにもしものことがあった時、ペットが路頭に迷うことがないようにどうするのかということも、書いておく必要があります。 また、終活ノートを書くことで想い出ややるべきことが整理でき、ペットが亡くなるまでにしてあげたいことや実行するべきことが分かります。
ペットの終活ノートはいつ作ればいい?
ペットの終活ノートを作るうえでいつというのはありません。 なぜなら、1度だけ書くものではなく、年齢に合わせて更新していくものだからです。 ペットにも終活ノートがあるというのを知った時やペットが歳をとったなと感じた時、時間があるときなど、ノートを書くタイミングは人それぞれです。 初めて書くときは、時間があったり、終活ノートの存在を知ったりした時が書くタイミングだと思います。 ですので、ぜひ、今、書いてみましょう。
ペットの終活ノートを作るメリット
ペットの終活ノートを作るメリットは次のようになります。
今までにやり残してきたことを見つけることができます
今までのペットとの生活を振り返り、ノートにまとめることでやり直してきたことややりたいことをみつけることができます。 それらを実行することにより、ペットとより充実した生活を送ることができます。
家族との絆が深まります
ペットの終活ノートを一人で書くのではなく、家族みんなで想い出などを振り返りながら書くことでペットを介して話題が増え、家族との絆が深まります。
「万が一」に備え終活ノート1つで情報共有することができます
飼い主さんがいないときに万が一ペットが怪我などをしてしまっても、終活ノートを作っておけば、それを見るだけでかかりつけの病院などが分かり、すぐに対応することができます。 このように、終活ノートを作成しておけば、やり残したことは実行に移すことができ、そのことでより充実したペットとの生活を送ることができます。 また、万が一、飼い主さんに何かあった時でも、ご飯のことやお散歩のことなど、このノート1つで他の人に共有することができるので、飼い主さんがいなくて不安になっているペットにいつもの生活を送らせてあげることができので、少しでも不安を取り除いてあげることができます。
ペットの終活ノートの作成ポイント
終活ノートを作成するうえでのポイントをご紹介します。
緊急時に必要な情報から書きましょう
ペットの終活ノートは書くことがたくさんあります。 まずは、すぐに必要になるかもしれない緊急時に必要な情報(病院名や保険、病歴など)から記入していきましょう。
家族と情報を共有しておきましょう
書き終わったノートはそのままにせず、せっかくきれいにまとめてあるので、家族全員で一度情報を共有しておきましょう。 また、書くときには特に介護や延命治療などについては家族とよく話し合ってから書きましょう。
保管場所を決めておこう
せっかく書いたノートをなくしてしまっては大変です。 いつでも見返せるように保管場所を決め、家族と共有しておきましょう。
何度更新しても大丈夫
ペットの終活ノートは何回更新しても大丈夫です。 書き直せるように鉛筆やシャーペン、もしくはパソコンで書きましょう。 ※パソコンで書く場合は必ずバックアップを取りましょう。
実際に書いてみよう
まずは下記からダウンロードをして、印刷、またはパソコンで入力できるよう準備をしましょう。 ダウンロードはこちらから 終活ノート.docx 記入例はこちらから 終活ノート【記入例】 手書きがいい方は印刷を、パソコンがいい方はそのまま入力していきましょう。 パソコンを使い慣れている人にはパソコンでの作成をお勧めします。 ペットの終活ノートは、何度でも書き直すことができるように作られているため、パソコンの方が修正や更新が楽に行えます。 では、書く項目ごとに説明していきます。
プロフィール
写真、名前、生年月日、性別、種類、現在の体重とベスト体重、マイクロチップの有無、血統書の有無、購入元、性格などを書いていきます。
医療情報
避妊去勢の有無、最新の予防接種、既往歴、アレルギー、薬の副作用、現在の病気、ペット保険の有無、かかりつけ病院、セカンドオピニオン、夜間救急病院などを書いていきます。
ライフ(生活のこと)
食事、好き嫌い、特技、お散歩、飼育環境、備品の管理場所、長期間留守にするとき預ける場所、シャンプーについて、よく一緒に行く場所などを書いていきます。
ストーリー
出会い、名前の由来、思い出などを書いていきます。
治療方針について
介護が必要になった場合どこでするのか、費用について、参考にする資料、延命治療について、安楽死についてなどを書いていきます。 この項目は、家族とよく相談しながら書きましょう。
死後について
葬儀について、供養の場所について、費用について、遺影についてなどを書いていきます。 こちらの項目も家族とよく相談しながら書きましょう。
ペットと一緒にやりたいこと
ペットと元気なうちに一緒にやりたいこと、してあげたいことを箇条書きで好きなだけ書いていきます。
残り僅かな時間でやりたいこと
最期が近づき、残りわずかとなった最愛のペットとの時間で何をやりたいか、してあげたいかを箇条書きで好きなだけ書いていきます。
飼い主さんに万が一のことがあった時のこと
ペットを託す人、ペットに残す遺産についてなどを書いておきます。 以上で終活ノートの完成です。 書いてみていかがでしたでしょうか? 1つずつ整理することでペットとやりたいことや準備しておかなくてはいけないことが明確になったのではないでしょうか? このように、一つずつ整理しておくことがペットの終活ではとても大切です。
まとめ
実際にペットの終活ノートを作ってみていかがでしたでしょうか? やりたいことや、やらなくてはいけないことは整理できましたでしょうか? どのペットにも最期の時は必ずやってきます。 その最期の時に後悔があまり残らないように終活ノートを作りながら一つずつ整理しておきましょう。
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