【ディスクドッグへの道vol.2】愛犬にディスクを持って来させる方法

楽しむ

今回は、くわえたディスクを持って来させることにチャレンジしてみましょう。
ポイントは、ワンちゃんの集中力を切らせないようにすること。そのためには、ワンちゃんへの声を掛けることや、呼び込み方、実際に自ら動くことの大切さなども挙げられます。色々な要素が絡み合う難しさもありますが、ひとつひとつ、この段階をクリアできれば、ディスクドッグへの道筋は見据えたようなものです。
それだけに、愛犬には丁寧に教えていきたい大切なステップです。是非、楽しみながらトライしてみてください。

プレー中にワンちゃんの集中力が切れないように注意します

ワンちゃんがディスクをキャッチした直後は投げた人もとても嬉しいですよね。キャッチできた時には、この喜びを大きなアクションと声で表現してあげることはワンちゃんのキャッチする意欲をかき立てるので、大いに盛り上げてください。

ただし、キャッチしたワンちゃんはテンションが上がることが多いのですが、キャッチ直後にいかに集中力を切らすことなく呼び込むことが出来るかがレトリーブ(ディスクを持って来させる)させるにはとても重要になります。ワンちゃんの集中力が切れないように、出来るだけ早く呼び戻すことを心がけて練習してみましょう。

step1.優しく楽しげに呼び込みましょう

レトリーブを教える時、始めはボールやおもちゃで行なっても構いません。もし、ディスク遊びを始めているワンちゃんなら、ディスクで行なう方が、次のステップに進みやすいので、ワンちゃんのトレーニングの段階を考えて道具は選んでください。

始めは、近く(1~2m程度で充分)に転がしたり、投げたりして、ワンちゃんが咥えたら、〇〇ちゃん“持ってきて!” “ちょうだい!”などと明るい声色で呼び掛け、手を叩くなどしながら、手元まで運んでくるように仕向けます。

持ってきたら勿論褒め倒すことを忘れずに。「〇〇ちゃん、凄いね-。」などと褒めながら、その道具を優しく握って“Drop!”や“離せ”などのコマンドを言いながら、ゆっくりと離させるようにします。この時は、急激な動作をすると、取られまいとして歯を食いしばったりすることが多いので、注意が必要です。そして離した後は、わざと急な動作でもう一度転がしたり投げたりして、追いかける意欲をかき立てます。

これを繰り返しながら、咥えたら人の元へ持っていって離す。そうするとまた投げて遊んでもらえるというサイクルを作り上げてください。ワンちゃんは、持ち帰るとまた楽しいことが起きるという意識を持つようになり、ディスクドッグとしての資質が開花していくのです。

離す動作については、次回のステップで更に詳しくお話ししますが、この段階を丁寧に仕込んでいると、その後のトレーニングをステップアップしていった時にも効果に違いが出てきますので、楽しげに根気よく行なうようにしてください。

step2.レトリーブの起点は、名前を呼ぶことから

近い距離でのトレーニングを充分に行なったら、ディスクを使って少し距離を伸ばした段階に進んでみましょう。

前回のトレーニング編でキャッチをさせる段階までの話をしましたが、ディスクドッグは、人がディスクを投げて、ワンちゃんがそれを追いかけ、キャッチした後に、投げた人の元へディスクを持ち帰る一連の動作を繰り返すことがベースとなります。

この一連の動きの中で、ディスクをキャッチした時というのは、スローワー(投げ手)から一番遠い位置にワンちゃんがいることが普通です。特に練習を始めて間もない場合には、ワンちゃんの気が逸れる事が多くなる、最も注意が必要な時なのです。

ワンちゃんの気を引くには、まず大きな声で名前を呼ぶのが効果的です。呼び戻しのコマンド“Come on!”等を併用して呼ぶことも多いのですが、特に名前というのは、ワンちゃんを名指しする訳ですから、無視することが出来ない”コマンド“になり得る訳です。要は、気を逸らす隙(時間)を与えないことが大切なのです。

step3.レトリーブの習得は“呼び”が鍵になる

先ほどのステップで、名前を呼んで注意喚起することの大切さを離しましたが、ディスクドッグの練習を始めたばかりの頃には、更に自ら動いて呼び込むことで更にレトリーブにスピード感が増してきます。

ディスクを投げた後に余裕があれば、ワンちゃんのほど近くまで走り寄って、手を叩くなどを併用しながら名前を呼んであげると、更に効果があるので、試してみましょう。

動作としては少々忙しくなるので、始めはタイミングが上手くいかないかも知れませんが、ディスクを投げた後、ワンちゃんがディスクを追うのを更に後ろから追いかけるように自分が移動します。なるべく距離を縮めた方が、より効果があるので、頑張って走るなどしてみてください。

ワンちゃんがキャッチしたら大きく明るい声色でワンちゃんを褒めます。そして褒めるのとほぼ同時にワンちゃんの名前を呼ぶのです。この時同時に手を叩いたりして注意を喚起しましょう。こうすることで、キャッチ後に周りの環境にワンちゃんの気が逸れる事を防止できると同時に、大好きな飼い主の方へ注意が向きます。

そして、名前を呼び、呼び戻しのコマンドを併用しながら一緒に走るのを楽しむように、元々居た場所に戻っていきます。

このステップを繰り返し行なって、一連の動作をワンちゃんが覚えた頃には、走り寄る距離を短くして、名前を呼び、呼び戻しのコマンドを主体にして戻ってこさせる段階に進んでいきましょう。

走り寄る距離を短くしたり、長くしたりを試みて、キャッチ後には飼い主さんの元へディスクを持って帰ることを習慣づけていくのです。この段階をマスター出来れば、ディスクドッグへの道筋は見据えたようなものです。それだけに、愛犬には丁寧に教えていきたい大切なステップです。

是非、楽しみながらトライしてみてください。

最後に

前回、ディスクに興味を持たせ、咥えさせるというディスクドッグの基本中の基本にトライしていただきました。

今回は、次のステップとして咥えたディスクを持って来させることにチャレンジしてみました。この段階まで来れば、ディスクドッグとしての動きをほぼマスターしたようなものです。そして、次回は最終段階、“ディスクを渡す(返す)”ステップに進んでいきましょう。

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大塚 裕

大塚 裕

1961年東京生まれ。現NDAコミッショナー。愛犬JACKEYと2001年にディスクドッグ世界大会に日本代表第1号として参戦。その後も2度日本代表となる。ディスクドッグの楽しさを広く知ってもらうことに喜びを感じている。

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