愛犬の目の淵に小さなイボ「マイボーム腺腫」は5歳以上〜シニア犬に多くみられますが、大きくなると目への刺激となり手術が必要です。良性の腫瘍マイボーム腺腫についてお話しします。
マイボーム腺腫は愛犬の目の淵にポチッとできる良性の腫瘍

ある日「愛犬の目の淵にポチッと小さなできものがある」「小さなイボができている」と気が付くことがあるかもしれません。数日様子をみても小さくならず、しばらくしたらブロッコリーのように少しだけ膨れて大きくなっている気がする。
このような症状を見つけたとき、飼い主さんは心配ですよね?
不安を感じて動物病院に行ったら「マイボーム腺腫」と診断されることが多いです。
犬のマイボーム腺腫ができる原因

では、なぜマイボーム腺腫ができるのかについてみていきましょう。
目のマイボーム腺の腫瘍化によって起こる
犬のマイボーム腺は眼瞼(まぶた)の淵、まつげの生え際にあります。生理的に出る涙が蒸発してしまうのを防ぐために油分を分泌するための役割を持つ皮脂腺です。
このマイボーム腺が腫瘍となることで、マイボーム腺腫となります。
犬のマイボーム腺腫の症状

マイボーム腺腫は、犬の目の淵や内側に小さなイボやニキビのようなできものがみられ、色はピンク色や黒い場合もあります。年齢が高くなるほど多くみられ、5歳以上〜シニア犬に多くみられる病気です。
放置していると大きくなっていったり、犬自身が違和感を感じて床や爪で擦ってしまうと、腫瘍部分から出血することもあります。
他にもできものが刺激となって角膜を傷つけたり炎症が起こる、涙が増える、目ヤニが多くなる、目をショボショボさせる、腫瘍によって物理的に見える範囲が狭くなることがあります。
犬のマイボーム腺腫の治療方法

マイボーム腺腫はごく小さいものは経過を見ることが多いですが、まぶたの内側にあることで目の機能の妨げになっている場合や大きくなってしまった場合は、手術を行って外科的に切除する治療が必要です。
目の外側に出ている部分(イボとして見えている部分)だけを切除しただけでは、時間が経つとブロッコリーのような形でまた出てくる可能性があるので、麻酔をかけて腫瘍化した腺腫部分を全て切除する必要があります。
※犬の目を見る限り、外に出ているイボの部分が数ミリの小さな腫瘍でも、まぶたの中の腺腫となっている部分は大きいので、完治(根治)するためには深く切開して縫い合わせる必要があります。
マイボーム腺の炎症は「マイボーム腺炎」
同じ犬のマイボーム腺で起こる病気に「マイボーム腺炎」があります。この場合は、マイボーム腺が炎症を起こしている状態です。
麦粒腫が原因の場合は細菌感染による炎症で、人間でいうと「ものもらい」のようなものです。霰粒腫が原因の場合は、分泌腺のつまりによってしこりができている状態です。
マイボーム腺炎の場合は、目がぷくっと赤く盛り上がったり腫れる様子がみられます。
麦粒腫によるマイボーム腺炎の場合は、内科的な治療で治る目の病気です。
犬のマイボーム腺腫は手術をすれば完治となる

マイボーム腺腫は、外科的に腫瘍化した腺腫全体を切除すれば、完治(根治)になります。
目のイボを全てマイボーム腺腫だと判断しないこと
多くは良性のマイボーム腺腫であることが多いですが、目の周囲にできた腫瘍が全て良性とは限りません。
悪性の腫瘍を放置しないためにも、飼い主さんがマイボーム腺腫だと判断せずに、異変を感じたらまずは動物病院を受診して獣医師の診断を受けることが大切です。
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今回は、目の淵にできる良性の腫瘍「マイボーム腺腫」についてご紹介しました。
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