シニア犬と暮らしていると「足の運びがいつもと違う?」と思う日も出てきます。痛みがあるのに頑張って歩かせてしまうと炎症が悪化してしまうことも。シニア犬の足腰の異変に気がつくポイントをご紹介します。
シニア犬は老化とともに足腰が弱くなっていく
若いうちは元気に飛び跳ねていた犬たちも、年齢を重ねるとともに元気いっぱいの動きからゆっくりとした動きになっていきます。
シニア犬になると、老化とともに筋力が落ちてくることで、ある日突然、今まで通りのお散歩コースが歩けなくなる日がくるかもしれません。
愛犬の足腰が弱くなって、徐々に歩ける距離が短くなって、体力も落ちて、寝ている時間が増えてくることは、実際に経験するとわかっていてもさみしい気分になるものです。
でも、少しでも早く老化や体の異変に気がついてあげることで、犬の感じている痛みやツラさを軽減させる過ごし方に変えることができます。
できるだけ愛犬の筋力を落とさないように、できるのであれば筋力をつけることは大事ですが、老化は進んでいきます。
痛みや違和感を抱えている犬に「無理をさせて頑張って歩かせる」ことよりも、「無理をさせない生活に変えてあげること」が、シニア犬になった愛犬のサポートになりますし、介護がスタートした飼い主さんの心のゆとりにも繋がります。
シニア犬の足腰の異変に気がつくポイント
では、犬の足腰が弱まってきたかも?と気がつくポイントをご紹介していきます。
お散歩から帰ってきたら足がプルプルしている
まだまだ元気なシニア犬でも、お散歩から帰ってきて足を拭いていたり、お部屋に戻って立ち上がった状態のときに、後ろ足がプルプル震えていることがあります。
発作のような全身をガタガタとさせた震え方ではなく、人間も重いものを長い時間持っていると手が震えますよね?こんなイメージです。
お散歩後の足のプルプルとした震えは「筋肉量が落ちてきたな」と気がつくきっかけになります。
お散歩中につまずく回数や爪が地面に擦れる音が増える
お散歩をしているときに、足がカクンと折れるようなつまずきが増えたり、特定の足の爪がすり減っていたり、爪を切っているのに歩きながら爪が地面に擦れる音が増えてきている場合は、足腰や関節、神経に問題がある場合が多いです。
足の甲が汚れるようになったり、びっこをひいて足裏でしっかり歩けない、足先から血が出ているのにズルズル引きずって歩こうとするといった様子は、ナックリングと呼ばれる状態の可能性もあります。
ナックリングは神経の病気ですが、筋肉量が落ちて神経に異常が出て麻痺を起こしていることもあります。そのままにせず、おかしいと感じたらなるべく早くかかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。
階段や段差が上がれない/ 降りられない
室内や屋外の階段や段差の前で立ち止まるようになったり、前に進もうかためらうような仕草をみかけたら、犬が階段や段差を移動することに不安を感じているサインです。
このときリードを使って無理に動かそうとすると、転落事故につながるので、優しく声をかけながら抱っこをして移動させるようにしましょう。
このようなサインを確認したら、階段や段差を歩かせない生活に変更するタイミングです。
背中を丸く縮めて歩く
これまで普通に歩いていた犬が、背中を丸く縮めて歩くようになったら、筋力の衰えや足腰の違和感、痛みを感じているサインです。
これからの日々の過ごし方に関わるので、もし、このような様子をみかけたら、無理に歩かせずに体のどこに問題があるのかを確認するために動物病院を受診しましょう。
4本足でしっかり立てなくなる/
犬が寝ている状態から「自力で座る」「自力で立ち上がる」動作ができるかできないかは、トイレの介助にも関わってくるため、愛犬をサポートしたり介護をする方法を考える必要が出てきます。
4本足でしっかりと立てない、立ったときにふらつくといった様子を確認したら、介護ハーネスやタオルを使って体を支えてあげましょう。
急に痛がる仕草を目撃した
犬が動いているときに、突然「キャンキャン!」と高い声で鳴き続けたり、一本の足を地面から上げて動けない、急に座り込んで動かない、びっこをひきはじめたら、どこかを痛めてしまった可能性が高いです。
その後、歩けるようになっても、シニア犬は過去に足腰のケガや病気をした経験があると、筋肉量が落ちたときに、関節や靭帯、筋肉に影響が出ることがあるので、痛がる様子を目撃したら、「まぁいいか。とそのままにせず」注意して対応することが足腰に負担をかけないためのポイントでもあります。
シニア犬は急旋回や急カーブなど関節に負担のかかる動作はさせないようにしましょう。
高齢犬だからと勝手に判断せず、獣医師の診断を受けること
確かにシニア期を迎えた犬は、筋力も体力、体の機能も衰えて年齢を重ねるごとにできないことが増えていきます。
でも、「もう高齢だから仕方ない」「足腰が弱くなったから」と飼い主さんが勝手に判断しないことが大切です。
例えば、愛犬にふらつきがある、体重が落ちる、足腰に違和感を感じるなどの異変を飼い主さんやご家族が感じていたとします。この状態が、足腰が弱いから歩けないと思っていても、実際には神経や骨の病気、ホルモンの病気、腫瘍などで痛みやふらつき、麻痺が出ている可能性もあります。
定期的な健康診断を受けることはとても大切ですが、大掛かりな健康診断でなくても、定期的に動物病院で獣医師の診察を受け、「最近こんな変化が出てきました」「気になる様子があります」と診察時に相談することで、体の状態や詳しい検査から大きな病気の早期発見ができる可能性もあります。
なんでも相談できるかかりつけの先生は、シニア犬の介護でも心強い存在ですね。
リハビリや筋力をつける方法を教えてもらうと安心
犬の足腰の状態は個々に違います。体を動かした方がよい場合もあれば、マッサージやストレッチ程度で現状を維持させる方が、犬に苦痛を与えないケースもあります。
獣医師から「ストレッチをさせて」といわれてもどれくらい足を伸ばしたり、縮めたりを行えばよいのか、言葉ではよくわからないと思います。
こんなときは、そのお悩みをそのまま質問してみるとよいです。
愛犬の体の状態に合わせて、どんなリハビリやケアを行うとよいのか、筋力をつける場合はどんな方法で行えばよいのかなど、動物病院で先生から直接教えてもらうと安心ですよ。
筆者も寝たきりになったシニア犬の介護の際に、獣医師から「お部屋で日向ぼっこをしながら毎日ストレッチをしてあげてください」といわれたときに、「えっ!折れてしまわないの?痛くないの?」と実際に不安に感じました。
先生に足のストレッチの方法を教えてもらってからは、自信を持ってケアできたので、気になることはそのままにせず獣医師に相談することをおすすめします。
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今回は、シニア犬の足腰の異変に気がつくポイントについてお話しました。
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