愛犬に目をそらされた…そんなちょっとショックだったことはありませんか?
今回は、不安に思っている飼い主さんのために、犬が目をそらす理由を紹介すると共に、犬とのアイコンタクトの大切さを紹介していきたいと思います。
愛犬が目をそらすのはなぜ?考えられる5つの理由
犬が目をそらすのには次の理由がありますので、その時の状況を思い出してあてはめてみてください。
自分より目上の相手だと思っている
犬は自分よりも立場が上であると認識している相手とは、それが人であっても犬であっても積極的に目を合わせることをしません。
犬の世界で目を合わせ続ける行動は、自分よりも目下のものに対してする行動とされていますので、目上の相手に向かってそのような行動を取ると、敵対心を持っていると誤解されてしまいます。
愛犬から目をそらされた場合には、決して嫌われているとかではなく、愛犬があなたのことを目上の相手、つまりご主人としてきちんと認識している証拠です。
困っている・苦手だと感じているとき
相手の対応に困ったり、苦手なことをされそうになったりした時にも犬は目をそらします。
嫌いなシャンプーや爪切りなどをされそうになると、それに気が付かないふりをしてその嫌なことから逃れようと目をそらします。
そのような時には、目をそらすのと同時に尻尾を下げていることも多いようです。
自分の都合が悪くなる時・知らないふりをしたい時
イタズラがばれてしまった時などにも犬は目をそらします。明らかに飼い主さんが怒っているのを見て、「これはまずいな」と感じて目をそらしてごまかそうとします。
そんな時には名前を呼んでも耳だけが過剰に反応し、チラッと確認した後にすぐに目をそらすような行動をすることもあります。
自分を落ち着かせたい時・自分のテンションを下げたい時
嬉しくてたまらない時にも、あえて目をそらして自分の気持ちを落ち着かせようとする犬もいます。
これは、しつけがきちんと行き届いている犬によく見られる行動で、本当は嬉しくて飼い主さんに飛び掛かったり走り回ったりしたいのだけど、してはいけないことが分かっているので気持ちを落ち着かせようと必死になった結果が、そこから目をそらすという行動に表れます。
警戒している時
周りの状況に対して、何か警戒心を持った時にも目をそらすことがあります。
この時は、警戒している状況をきちんと把握しようと、何もない方向に目をそらして物音を敏感にキャッチ出来るように耳に神経を集中させています。
目をそらすのと同時に、身体の動きもピタッと止まる特徴がみられます。
犬とアイコンタクトをとる必要はあるの?
犬とのアイコンタクトは、しつけをしていく上で必ず必要になってきます。
犬のしつけは、飼い主さんに名前を呼ばれ、それに反応して飼い主さんの方を注目し、出された指示に従うという流れで行いますが、アイコンタクトが出来ていないと指示に従う体勢が取れていないことになります。
その為、しつけをしていく土台としてアイコンタクトが必要となるのです。
愛犬とアイコンタクトをとるための4つのステップを紹介
アイコンタクトを覚えさせる簡単な方法を紹介していきます。
【ステップ1】名前を完璧に覚えさせる
アイコンタクトを完璧に覚えてもらうには、まずは犬に自分の名前をきちんと認識させる必要があります。
家族間で様々な呼び方や略称で呼ぶ癖を付けてしまうと、犬は自分の名前をなんとなくしか認識せずに、呼ばれても反応する時としない時のムラが出てしまいます。
呼び方は家族間で統一し、何か行動をする度に名前を呼んで覚えさせるようにしましょう。
【ステップ2】ご褒美作戦
名前をしっかり認識することが出来たら、次のステップです。
犬が自分の方を全く気にしていない状況で、突然名前を呼びます。
すぐにこちらを向いて、視線も動きも制止することが出来たらすかさず褒めてご褒美としておやつをあげます。
こちらを向きはするけれど、キョロキョロしてしまったりソワソワしていたりする時には、褒めるだけでご褒美は与えません。
これを何度か繰り返していくと、犬は飼い主さんの方を向いてじっとしているとご褒美が貰えることを学習します。
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ご褒美作戦が段々とうまくいくようになってきたら、ご褒美は毎回与えずに2回に1回や3回に1回とランダムに与えるようにして、回数を徐々に減らしていくようにします。
アイコンタクトが身に付いていけば、ご褒美を与えなくてもきちんとこちらを向いて制止してくれるようになります。
【ステップ3】あえて気をそらして呼びかける
ご褒美作戦が完璧になってきたら、次にあえておやつやお気に入りのおもちゃなどで犬の気をそちらに向けます。
犬がそちらに気を取られている状態で名前を呼び、こちらに注目をさせるようにします。
名前を呼ばれたことに気が付いてこちらに注目することが出来たら、そのタイミングを逃さずによく褒めてあげるようにしてください。
【ステップ4】様々な場所で行う
最後のステップは、散歩中やおもちゃで集中して遊んでいる時など、様々な状況下でもきちんと反応することが出来るかを試します。
ここまでで、ご褒美の回数はだいぶ減ってきていると思いますが、アイコンタクトが完璧に出来るようになったら更に回数を減らして、最終的にはご褒美がなくても注目することが出来るように仕上げていきます。
まとめ
犬が目をそらす理由と、アイコンタクトの必要性について紹介してきました。
犬とのアイコンタクトがしっかりと出来ていると、急な時などに犬を制止させるのが容易になり、場合によっては命を守る行動にも繋がります。
是非アイコンタクトを覚えるように、根気よく練習してみてください。
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