犬を家族に迎えたら「必ずやること」として、法律で義務付けられていることがあります。今回は、義務付けられていることではなく、実際に犬と暮らしてみて起きる、予期せぬトラブルを回避する予防策をお伝えします。
犬を迎えたら必ずやること
「予期せぬトラブルの予防策」をご紹介する前に、愛犬を家族に迎えたら必ずやることからご紹介をします。
厚生労働省が飼い主の義務として定めている、必要な手続きはこちらです。
【動物病院でおこなうこと】
- 狂犬病の予防接種
【役所でおこなうこと】
- 狂犬病予防接種の登録(動物病院で登録手続きをしてくれる場合もあります)
- 畜犬登録
法律で義務付けられていませんが、愛犬を迎えたらやっておいた方がいいことはこちらです。
【動物病院でおこなうこと】
- 混合ワクチンの接種
- 総合的な体の健康診断
- マイクロチップの装着(マイクロチップの装着は任意です)
- フィラリア症の予防
- ノミやダニの予防
- 避妊や去勢
上記は、法律で義務付けられていませんが、愛犬の健康を守るためにやっておくべきと、推奨されているものです。
今回は、この章に書かせていただいた「一般的にやっておきたいこと」ではなく、実際に愛犬を迎えてから起きる「予期せぬトラブルの予防策」をご紹介します。
犬を迎えてから起きるトラブルとその予防策
愛犬と暮らし始めると、予期せぬトラブルが起きる可能性があります。予期せぬトラブルを予防するために、トラブルになりやすいケースと予防策をご紹介します。
鳴き声がうるさい【騒音トラブル】
子犬はもちろん、シニア犬の夜鳴きなど「犬の吠え声」による騒音の問題はトラブルになりやすく、対処や予防が必要です。
新しく家族に犬を迎える場合、犬は慣れない場所に不安を感じ、吠えることがあります。吠えないようにむやみに叱らず、正しいしつけで吠えを抑制しましょう。
ですが、しつけですぐに吠えが抑制できるわけではありません。
まず、犬を迎えたら隣近所の方に、犬を飼ったことを伝えましょう。
心理的な解決方法になるのですが、私のドッグトレーナーの恩師の言葉を皆さんにもお伝えいたします。
「吠え声がうるさくてすみませんと、申し訳ない気持ちを伝えよう。そして手土産を持っていき、友好関係をできるだけ構築しよう」
恩師が言いたかったことは、相手に誠意を伝えるということだと思います。
「犬だから吠えて当たり前」と思わずに、音に敏感な方や小さなお子さんが近所にいらっしゃると思って、丁寧な対応を心がけてください。
排せつ物の処理方法【臭い、マナートラブル】
愛犬が使ったペットシーツなどを、ゴミの回収の日までどこへ保管していますか?
どのご家庭でも、たいていゴミの収集日が決まっていると思います。
お部屋の中に置いておくと臭くなるため、外にゴミ箱を置き「愛犬の排泄物、専用ゴミ箱」を作っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
ですがちょっと待ってください!暑い季節や湿度が高い季節、そのゴミ箱、臭っていませんか?
このような臭いのトラブルも、ご近所の関係を悪くする原因になります。
臭いがもれにくいビニール袋や、ゴミ箱など便利なアイテムが販売されています。外に排泄物専用のごみ箱を置く場合、臭いを軽減できるアイテムを使うなど、ちょっとした気遣いがとても大切です。
もしご自身が、お庭やバルコニーでくつろいでいるとき、お隣の生ごみの臭いが漂って来たら、いい気分はしませんよね。
どんな場合でも「自分が○○だったらどう思うかな?」と考える気持ちが大切です。
もちろん、お隣のおうちの前で、愛犬におしっこをさせるなどは論外です。
知らない人や犬との接し方【コミュニケーションのトラブル】
愛犬とお散歩をしていると、ワンちゃんと暮らし慣れている方は、好意の気持ちでご自分の犬を近づけてくることがあります。
また、犬が好きな方や小さなお子さんが、愛犬に触ろうとするかもしれません。
迎えたワンちゃんが、子犬の場合なら「社会化」の一環として受け入れることも大切です。ですが、相手にケガをさせる可能性が考えられる場合は、断る勇気を持ちましょう!
咬傷事故は噛む方も噛まれた方も不幸にします。
危ないかな?思ったら「すみません、まだ人やワンちゃんになれていないので、また今度遊んでくださいね」などと丁寧に断りましょう。
飼い主さんのひと言が、愛犬を守るのです。
最後に
愛犬を迎えてみると、想定外のトラブルが起きるケースが多々あります。
今回ご紹介させていただいたようなケースは、相手を思いやることで回避できることが多く、丁寧な対応がとても大切となります。 「まあいいか」と思わずに、愛犬とのドッグライフを最高のものにするためだと考え、回避できるトラブルは事前に予防する対策をしましょう!
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