春は引っ越しの増える季節、引っ越しは突然の環境変化で犬もストレスを抱えやすいもの。ストレス対策や登録手続きなど、愛犬と一緒に引っ越しをするときに気をつけることをご紹介します。
引っ越しは犬のストレスになる?
愛犬は大切な家族の一員。引っ越しをするとなったら、愛犬も一緒に新居での生活がはじまります。
でも、犬にとって新しい環境や生活の変化は大きなストレスになるといわれます。
- あれ?最近なんかみんなの様子が違うかも?
- 一緒におもちゃで遊んでくれる時間が少ないなぁ。
- 長いドライブ、どこへ行くの?
- ここはどこ?お家に戻ろう!
- 怖いよ〜!不安だよ〜!
犬にしてみれば、こんな風に感じているのかもしれませんね。
このように、犬は引っ越し前から引っ越し後、新しい生活に慣れるまでストレスを感じて過ごすことになります。
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愛犬と引っ越しする際は手続きの確認とストレス対策を
引っ越しはさまざまな準備がありますが、犬連れで引っ越しをする際には、必要な手続きがあります。まずはどんな手続きをすればよいか事前に確認しておきましょう。
また、犬も引っ越しで疲れやストレスを感じます。忙しい時間の中でも、愛犬へのストレス対策を忘れないようにすることが大切です!
愛犬との引っ越しで気を付けること【必要な手続き】
では、ここからは、愛犬との引っ越しをする際に必要となる手続きについてみていきましょう。
①ペット可能なお部屋探しと契約
まず最初に、引っ越し先が賃貸物件の場合、必ずペット同伴可能な新居を探す必要があります。
また、大型犬や頭数制限などはないか、マンションの場合はエレベーターの使用はOKかお散歩までの動線など決まりがあるのかなどの規約を契約前に確認し、室内もペットと暮らす環境に適しているかを考えて、引っ越し先を決めるとよいでしょう。
②引っ越し当日の犬の動きを決めておく
引っ越し当日は、車や電車で一緒に移動するのか、ペットタクシーを利用するのか
などどうやって愛犬を新居に移動させるのかを事前に決めておきましょう。
遠方への引越しで飛行機を使用する場合は、航空会社に輸送の予約をする必要があります。
※暑い季節の飛行機使用は犬に大きな負担がかかります。短頭種など犬種によっては航空会社から輸送を断られる場合もあるので注意が必要です。
③犬の登録手続きを行う
愛犬と引っ越しをしたら、忘れてはならないのが犬の登録変更手続きです。
引っ越しした日から30日以内に、新しい市区町村にて登録の変更手続きを行います。同じ市内での引っ越しでも住所が変わっているため変更手続きが必要です。
この際、以前の所在地で発行された犬の鑑札が必要です。(※同じ市内の引越しの場合、鑑札は不要です)
地域によっては、変更手続きの際に必要な書類を指定される場合があるので事前に確認するとよいでしょう。
④マイクロチップの登録データ変更を行う
マイクロチップを装着している犬は、飼い主の住所変更手続きを行う必要があります。
情報を登録している各データベースの変更手順に従ってマイクロチップ登録データの変更手続きを行いましょう。
新しい慣れない場所で、愛犬が脱走したり迷子になってしまう可能性はゼロではありません。愛犬の命を守るためにも、犬の登録とマイクロチップの変更手続きはできるだけ早く行いましょう。
⑤動物病院探しと既往歴の確認
愛犬が引っ越し後に突然の体調不良を起こすことも考えられます。
まずはかかりつけ医となる新しい動物病院を新居の近くで探しておくことをおすすめします。できれば、夜間救急対応可能な動物病院も見つけておくと安心です。
愛犬に持病やアレルギーがある場合は、これまで受診していた動物病院の獣医師に紹介状を書いてもらうか、既往歴や薬の種類などを聞いてメモをしておくようにしましょう。
※過去に薬に対する副作用を起こした経験がある犬の場合は、必ず新しいかかりつけ動物病院の問診で伝えておくようにしましょう。
愛犬との引っ越しで気を付けること【疲れやストレス対策】
では次に、愛犬が引っ越しの疲れやストレスから、体調不良や問題行動を起こさないために気を付けることをみていきましょう。
①今まで使っていたものを持って引っ越しする
新しいお家での生活やインテリアに合わせて、ペットグッズを新しいものに交換したくなるかもしれません。
でも、引っ越しの際には、愛犬が大好きなおもちゃやベッド、トイレトレー、ブランケット、クレートなどできるだけ今まで使っていたものを持っていきましょう。
②クレートやケージを使用する
新居に到着して引っ越し作業中は、業者とのやりとりや仕分け作業など愛犬から目を離す時間が多くなります。
初めての慣れない場所で目を離すと、ドアが開いて犬がどこかへ移動したり、いたずらをして室内のものを誤飲する可能性もあります。
目を離す時間がある場合は、愛犬が安心できる自分のクレートやケージの中で休ませておく判断も大切です。
③体調の変化に気をつける
犬は引っ越しなど環境変化があった後に、ストレスから嘔吐、下痢、血尿、血便が出る、ごはんを食べなくなる、元気がないといった様子をみせることがあります。
愛犬の様子をよく観察して、体調変化などの異変に気がついたら、動物病院を受診しましょう。
④コミュニケーションを多くとることを心がける
犬によっては、引っ越しの準備から引っ越しの完了までのストレスだけでなく、新居に移ってからの新しい生活に慣れるまでの間も強いストレスを感じているケースもあります。
ストレス軽減のためにも、できるだけ愛犬と一緒に過ごしてコミュニケーションを多くとることを心がけましょう。
⑤気になる行動変化があったらドッグトレーナーに相談を
犬によっては引っ越しをした後から、これまでなかった様子をみせることがあります。
- 分離不安からお留守番ができなくなる
- トイレの失敗が増える
- 無駄吠え
- 室内の破壊行動
- 夜間に寝なくなる
- 自分の体を舐めたり噛んだりする
- 尻尾をグルグル追いかける
- ケージやサークルの中で同じ動きを繰り返す
- 人や犬への攻撃性が出る
といった行動の変化が引っ越し後にみられるようになったとしたら、愛犬のストレスサインの可能性があります。
気になる行動変化がみられたら、ドッグトレーナーに相談することも検討しましょう。
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最後に
引っ越しシーズンということで、愛犬との引っ越しで気をつけることをご紹介しました。
引っ越し後は、愛犬のストレスサインが増えていないかを確認しながら、できるだけ多くコミュニケーションをとって、早く新しい環境に慣れるようにサポートしてあげましょう。
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