お散歩中に愛犬たちが喧嘩をしてしまい、どうしたらいいか困ったことはありませんか?愛犬たちの遊びと喧嘩を見極める方法や、喧嘩を未然に防ぐ対処法など、お散歩中に愛犬がトラブルに巻き込まれない方法をお伝えします。
お散歩中に犬同士の遊びが原因でトラブルへ……
愛犬たちが楽しそうに遊んでいると思ったら、突然スイッチが入り喧嘩に発展したことはありませんか?
犬たちの遊びが喧嘩に発展する原因の一例を解説いたします。
【ボディランゲージ・犬社会のマナーが苦手な犬】
基本的に犬たちは「ボディランゲージ」という体を使った言葉を利用し、相手の犬に自分の気持ちを伝えています。
ボディランゲージや犬社会のマナーは子犬の頃に同腹の子犬たちや母犬から、遊びを通じて学びます。そのため、母犬や同腹の子犬たちと早く離されてしまったコは、ボディランゲージや犬社会のマナーをうまく理解できないケースがあります。
相手の犬が、必死に「君やりすぎだよ!」というボディランゲージを出していても、理解できずにしつこくしてしまい、それが原因で喧嘩に発展することがあります。
【逃げ場がない】
お散歩中はリードの着用が義務付けられています。そのため、逃げたくても逃げ場がない状況になるケースがあります。
遊びがヒートアップし、相手の犬と距離を取ろうとして一生懸命に逃げても、限られた範囲でしか動けず「逃げる」行動から「攻撃」の行動へスイッチするケースがあります。
お散歩中の犬同士の遊びと喧嘩を見極める方法を、次の章でお伝えします。
喧嘩?遊び?犬同士の遊びを解説!
愛犬が嫌がっているかな?喧嘩に発展しそうかな?ということが分かれば事前にトラブルは防げます。犬同士の注意したい遊びと見守っていい遊びを解説いたします。
【注意したい遊び】相手がおなかを見せているのにしつこくする
どちらかの犬がおなかを見せている場合は「ちょっとやりすぎだよ!」と相手の犬に伝えているサインです。
おなかを見せている犬に歯を当てたり、飛びついたりしている場合、喧嘩に発展する可能性があります。
どちらかがおなかを見せても、攻撃的な遊びが中断されない場合は、一度お互いの犬を離してクールダウンさせましょう。
【注意したい遊び】行動が一度止まり、犬歯を見せ唸る・噛む
遊びの途中にどちらかの犬の行動が一度止まるときは、状況や気持ちがシフトした可能性があります。
行動が止まった後に、犬歯を見せて唸る、相手の犬を噛もうとするなどの行動が見られたら、喧嘩に発展する可能性が考えられます。
この場合も一度お互いの犬を離してクールダウンさせてください。
お互いの犬が落ち着かない場合は、遊びをやめることをおすすめします。
【見守っていい遊び】優しく噛む
どちらかの犬が噛んでいたら「危ない!」と思いますよね。ですが、優しく噛む行動は、相手の犬に行き過ぎた行動を教えるために噛むケースや、楽しさを表現するために噛むこともあります。
優しく噛んでいることを見極める方法は、相手をパクっと優しく噛む、決して歯はむき出さない。この2つのポイントを押さえておくだけでも見極めやすくなります。
【見守っていい遊び】抱き合うようにじゃれあう
後ろ足でお互いの犬が立ち上がり、取っ組み合いの喧嘩のように遊ぶことがあります。この遊びは「仲のいい犬同士」が行う遊びです。
信頼できる相手だからこそ、力比べをしようよ!というような意味で遊んでいます。仲がいい犬同士でこのような遊びをしているのなら見守ってあげましょう。
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愛犬たちの遊びが喧嘩に発展した場合の対処法
お散歩中に他の犬と遊ばせ、喧嘩に発展しないように注意したいことや、喧嘩になってしまったときの対処法をお伝えします。
愛犬がリードを引っ張って吠えている【喧嘩を未然に防ぐコツ】
お散歩中に愛犬が他の犬を見て、リードを引っ張り(とびかかるような姿勢)相手の犬に向かって吠えている場合「自分に近づかないでほしい」というサインと考えていいでしょう。この場合、相手の犬が近づいてくると、攻撃に転じ喧嘩に発展する可能性があります。
どちらかの犬がこのような状態なら、お互い近づけないことが犬同士の喧嘩を未然に防ぐひとつの手段です。
犬たちの注意をそらす【喧嘩になった場合の対処法】
犬たちが、万が一喧嘩をしてしまった場合、飼い主さんが手を出したり抱きかかえようとしたりすると、飼い主さんが噛まれる可能性があります。
このような状況を安全に回避するには、犬たちの注意を別のものにそらす方法を試してみてください。
注意をそらす方法は、排泄物などを入れるビニール袋を膨らませて割る、手をたたくなどをし、非日常的な大きな音を出してください。
非日常的な大きな音を出し、飼い主さんの方へ犬の意識を向けます。
犬たちは驚き、一時的に喧嘩が止まる可能性が高く、そのタイミングで犬たちを安全に離すことができます。
大きな音を出しても犬たちの喧嘩がおさまらない場合は、水を持っていれば犬たちに水をかけて意識をそらす方法もあります。
犬たちの遊びから目を離さない
お散歩中に犬同士で遊ばせるなら、犬たちから目を離さないようにしましょう。
少しでも、喧嘩に発展しそうな行動がみられたら、すぐにお互いの犬を離します。
これはトラブルを未然に防ぐ大切な対処法です。
喧嘩相手は犬だけではない!ネコや他のペットにも注意
ネコがひそむお散歩道、ネコと愛犬の喧嘩に注意
愛犬の喧嘩相手は犬だけではありません。車の下や建物の隙間などでネコがくつろいでいる場合、それに気づかず愛犬が近づいたら、ネコが驚き通称ネコパンチなどをしてくる可能性があります。
また、愛犬たちは遊ぼうよ!とネコにアプローチをしてもネコは嫌がる可能性があります。お互いが気持ちよくその場所を共有できるように、愛犬の散歩道でネコに会ったらそっとその場を通り過ぎましょう。
その他のペットのお散歩対策
最近では、ウサギなど様々なペットとお散歩している方を見かけます。
珍しいからといって愛犬を近づけると、トラブルの原因になる可能性があります。
珍しいペットたちと愛犬を仲良くさせたい気持ちはとてもよく分かりますが、トラブルを回避するためには、遠くから挨拶する程度にとどめておきましょう。
最後に ちょっとした気遣いがトラブルの防止に
お散歩中に起きる犬同士のトラブルは、ちょっとした気遣いで防げます。
愛犬たちの行動をよく観察し、楽しくお散歩をしていただけたらと願っております。
愛犬が本当に楽しく遊んでいるのかな?という疑問の参考になれば幸いです。
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