一人暮らしでも老犬を介護できる?大変な時は一人で抱え込まずに誰かに頼ることも大切

介護・終活

今や犬も長寿化傾向の時代ですから、いずれは自分の愛犬も老犬となり介護を必要とする時がくるかもしれません。
そうなった時に、一人暮らしの場合に介護をする事ができるのか不安に感じてしまいますよね。
そこで今回は、一人暮らしの飼い主さんがどのように老犬介護をしていけばいいいのか、仕事に出る時はどうするのがいいのかなどを紹介していきたいと思います。

犬の介護は想像以上に大変

犬の介護と聞くと、意外と容易に捉えてしまう方が多いようですが、それは間違いだと思ってください。 介助の手があれば自分で歩いてトイレを済ませる事が出来て、食事も自分から食べてくれるような段階であれば、確かに大変さはそれほどではないかもしれません。

但し、寝たきりとなってしまった場合には話は大きく違ってきます。 寝たきりの状態ですから、床ずれが出来ないように定期的に寝返りをさせてあげなくてはいけませんし、時間をみておむつの交換も必要です。おむつを嫌がるようであれば、トイレまで連れていき更に排泄をするまで補助が必要となります。 食事も自分で食べる事が難しくなってくれば、口元まで運んで食べさせてあげるようになります。 その他にも様々なサポートが必要となってきますので、老犬介護は飼い主さんにかなりの負担がかかってくる事が多いです。

一人暮らしでも老犬を介護できる?

老犬の介護は日々様々なサポートが必要になりますので、出来ることなら常に側に付き添い細やかな対応をしてあげたいと思われる飼い主さんは多いはずです。 でも残念ながらその対応が出来る飼い主さんの方が実際は少なく、一人暮らしとなれば仕事で犬だけをおいて留守にしなければならない時間も多いでしょう。

仕事の時はどうする?

実際に仕事で留守にしなければならない時には、次のような対応をしていくようにします。

  • 犬が予想に反する動きをして危険がないように、外出時はケージに入れるようにする
  • 排泄コントロールが上手にできないようであれば、おむつをしておく
  • 留守時でも犬の様子が確認出来るように、ペット確認用カメラを設置する(市販されています)
  • 緊急時に対応してもらえるような人を探しておく(万が一の時に自分に代わり自宅に出向いてもらう)

ここまでは、老犬とはいっても自分で水を飲めるなど多少は動く事の出来る場合になります。 寝たきりの状態になってしまった場合には、次のような対応が必要になる事もあります。

  • 定期的にペットシッターをお願いする(床ずれ防止のための寝返りや、水分補給などを依頼する)
  • 留守の間だけ獣医師や介護施設に預ける(出社前に預け、帰宅時に迎えに行く)

ペットシッターをお願いすればその分出費がかさむ事にはなりますが、床ずれなどが出来てしまうと犬にはかなりの苦痛が伴うようになってしまいます。 一人で対応しきれない部分は飼い主さん自身もサポートをしてもらいながらこなしていくのが、犬も飼い主さんもお互いに良い方法ではないかと思います。

事前に考え、準備しておくことが大切

老犬の介護はある日突然始まる事が多いです。 実際に介護をしている方に話を聞くと、「昨日まで普通に散歩に行っていたのに急に歩かなくなった」というのをよく耳にします。 犬に限らず動物は、自分の体調不良を隠そうとする本能がありますので、自分の限界までは普通に振舞ってしまうところがあります。 それでも日々観察をしていれば、少しずつではありますが衰えていく部分に気が付く事もあります。

小型犬であれば8歳、大型犬であれば6歳を過ぎた頃から徐々に衰えがみられるようになりますので、その年齢を迎えましたらいつも以上に犬の様子を気に留めるようにしてあげてください。 それと並行して、いつ介護が必要になっても慌てないように、事前の準備をしておく事が大切です。

  • 犬がゆったりと寝て過ごせるスペースを考えておく
  • 自分が対応できない時や、手伝いが必要な時に助けてもらえる人を探しておく
  • 犬用の介護用品など、どのような物があるのか事前にチェックしておく

介護用品に関しては、最近は長寿犬が増えてきている事から様々な便利グッズが販売されています。 ただ、犬の介護が始まってしまうとゆっくりと品定めをする時間も取りにくくなりますので、事前にどのような商品があるのかチェックしておくといいでしょう。

散歩用の補助ハーネス・床ずれ防止マットなどは介護には役立ちますので、販売している所・価格・サイズなどをリサーチしておくと、いざという時に慌てる事がなくなります。

大変な時は一人で抱え込まずに周りに頼ろう!

大切な家族同様の愛犬ですから、自分一人できちんと介護をしたいというのは多くの飼い主さんが思う事です。 ただそうは言っても、一人暮らしの環境ではどうしても誰かに頼らなければならない局面も出てきますし、一人で全てを抱え込んでしまっていては、自分自身も精神的・肉体的に疲れ果ててしまいます。 限界を感じてしまう前に、友人や家族に頼る事も大切です。それ以外では、時には次のようなサービスを利用するのも一つの方法です。

ペットシッター

留守の間に自宅に来て犬の世話をしてもらいます。老犬介護専門のペットシッターもありますので、そちらにお願いする方がおすすめです。 価格は1時間対応してもらって2000~2500円程度が相場で、決められた時間に訪問し依頼された内容通りに犬のお世話をしてくれます。

老犬ホーム

ここ数年で老犬を預かって世話をしてくれる施設が急激に増えてきています。 平日のみ預けて土日には自宅に連れて帰る方法や、基本的にはホームに預けたままで飼い主さんが面会に出向くなど、プランは色々と用意されています。 獣医師が常駐していたり、24時間常に職員が対応してくれたりなど、対応してくれる内容もホームによって様々ですので事前によく確認する必要があります。 価格はホームの対応内容によって差があるのですが、月10万円程度はかかるのが一般的です。

かかりつけ医

仕事に出ている昼間だけ、かかりつけ医に預かってもらいます。犬に万が一の事があっても、常に獣医師が側にいますのでその点では安心です。 但し、動物病院の開いている時間に送迎をしなくてはいけなくなりますので、時間的制約が厳しい場合があります。 価格は1日辺りで数千円が一般的といえます。

家族や知人

普段から犬も含めて親しくしている知人や犬を見てくれる家族がいれば、時には数時間でもいいので自分の好きな事をして過ごす時間を持つのも介護を続けていくには必要な事です。 介護は先の見えないものですので、気が付かないうちにストレスも溜まってきてしまいます。その状態のまま犬の世話を続けていると、今度は自分自身が体調不良になってしまうかもしれません。 そうなる前に、時には犬と少し離れてリフレッシュをし、また新たな気持ちで犬に向き合うようにしてください。

まとめ

一人暮らしの方が老犬を介護する時に、どのように対応していけばいいのかを紹介してきました。 老犬介護は一人暮らしの方でも出来ない事はありませんが、犬の状態次第では実際問題としてかなり大変ではあると思います。 自分一人で何もかも抱え込もうとしては、自分が持たなくなってしまいますので、老犬介護をサポートしてくれるサービスや家族などにも時には頼り、ストレスを溜めず息抜きを上手に入れながら対応していくようにしてください。

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kai-k

愛玩動物管理飼養士・ドッグライフカウンセラー・動物介護などの資格を所有し、20年以上に渡る飼育経験とブリーダー経験を活かした、実体験に基づく記事作成を行っています。

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