公開日
2021/09/20

愛犬のノミやダニ対策は万全?寄生した際の対処と予防方法を紹介

ノミやダニ は犬の体に寄生すると、犬がかゆがったり、皮膚病などを引き起こすこともあるので、しっかりとノミダニ予防や駆除を行う必要があります。公園の芝生やわずかな草むらだけでなく、さまざまな場所に潜んでいるノミやダニの種類と対処法について紹介します。

ノミやダニは、吸血をする外部寄生虫です。愛犬の体にノミやダニが寄生することよって、病気を媒介したり思わぬ感染症を引き起こす可能性もあります。愛犬のためだけでなく、飼い主さんや一緒に暮らす家族のためにもしっかり予防を行うことが大切です。

犬の体に寄生するノミ・ダニの種類

 「ノミ」や「ダニ」は、犬や猫、家畜、野生動物、さらには人間の体に寄生することがあります。まず最初に、どんな種類のノミやダニがいるのかについてみていきましょう。

ダニ

ダニは夏にしかいないと思われがちですが、春から秋にかけて草むらなどどこにでも多く発生するため、年間を通した対策が必要です。

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マダニ

犬に寄生するダニで最も多いといわれるのがマダニです。マダニは、草むらや土の陰など至る所に生息しています。
マダニが活動する時期は、以前は梅雨に入る頃から秋口頃までとされていましたが、現在では1月~2月の特に寒い時期以外は活動をしているといわれています。

マダニが犬に寄生をすると、その口の一部を犬の皮膚に埋め込んで吸血を開始します。最初は数ミリ程度の大きさだったものが、血を吸うことでどんどん体が大きくなり、体重にすると最大で200倍程度まで大きくなるため、その頃には肉眼でもはっきりとマダニの存在を確認できるようになります。

マダニは、吸血前で体長3~8㎜程度の大きさですが、大量に吸血され続けると、貧血になることもあります。

また、マダニは、バベシア症やライム病、日本紅斑熱などの病気を人に媒介するといわれていて、中でもマダニに咬まれることで発症する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、地域によって日本でも死亡例が報告されています。

ヒゼンダニ(疥癬)

ヒゼンダニは肉眼では確認することはできず、感染すると皮膚の角質層に潜り込み、皮膚の中で繁殖を繰り返していきます。これを「疥癬トンネル」と呼び、犬がとても痒がる症状がみられますが、見た目では分かりにくいため発見しにくいという特徴があります。人間にも感染するので注意が必要です。

ミミダニ(耳ヒゼンダニ症)

ヒゼンダニが耳に寄生した場合に、ミミダニと呼びます。ミミダニに感染するとダニの排泄物などで犬の耳垢が黒くなる特徴があります。耳のニオイがキツくなるのも症状のひとつです。

ニキビダニ(毛包虫症/アカラス)

ニキビダニは別名「毛包虫」と呼ばれ、犬の毛穴に住み着くダニです。母犬が感染していた場合、母乳やその他の接触により高い確率で子犬にも感染していきます。ニキビダニが犬に寄生するとフケや色素の沈着、脱毛などの症状がみられます。

ツメダニ

ツメダニは、肉眼で確認することが出来るサイズで、フケのような白いダニです。身体の前方にあるカギ爪で犬の皮膚を傷付け、そこから犬の体液などを摂取します。人間にも感染し痒みやフケ、発疹などが起こります。

ノミ

次は、ノミについてみていきましょう。犬に寄生するノミは、よく知られているもので主に2種類存在しています。

ノミは吸血をするのは成虫だけで、幼虫は吸血せずノミの糞や犬のフケなどを食べます。犬の毛をかき分けて、細かい血の塊のようなものが見られたら、それは寄生している成虫のノミの糞の可能性が高いです。

ノミは、1〜2ヶ月で卵から幼虫、サナギ、成虫とライフサイクルを繰り返すので、犬の体に寄生している場合は、見つけ次第駆除が必要です。

イヌノミとネコノミ

犬に寄生するノミには、「イヌノミ」と「ネコノミ」の2種類がいます。ただし、イヌノミは熱帯地域を中心に生息しているため、日本での生息数はかなり少なく、犬に寄生しているノミのほとんどがネコノミとなります。

ノミは、犬や人の発する二酸化炭素や温度や近付いてくる時の振動などを察知して、小さい体ながら驚異のジャンプ力を使って素早く犬の体に飛び付きます。その後、犬の被毛に隠れながら吸血と産卵を繰り返していきます。

ノミやダニが犬に寄生した時の症状

犬がノミやダニが体にくっついている時に出る症状を知っておくと、体に寄生している可能性に早く気がつくことができます。

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体を痒がる

犬がノミやダニに寄生された場合、一番多く出る症状が体の痒みです。しきりに体を痒がっているときは、まずノミやダニの寄生を疑ってみてください。

貧血を起こす

中型犬レベルであれば1匹や2匹の寄生では貧血になることはありませんが、小型犬や子犬など体の小さな犬はマダニに数匹寄生されて吸血され続けた場合、貧血に陥ってしまうこともあります。

アレルギー性皮膚炎

マダニやノミが分泌する唾液や排泄物がアレルゲンとなり、アレルギー性皮膚炎を引き起こしてしまうことがあります。
アレルギー皮膚炎を起こすと、犬がかなりの痒みを伴うため、犬が皮膚を舐めたり爪で引っかいたりすることでさらなる刺激が加わって、皮膚の状態が悪くなり、部分的に脱毛してしまうこともあります。

バベシア症

バベシア症は、マダニを媒介にして感染する病気の一種です。症状は、貧血や黄疸を引き起こすことがあり、段々と元気がなくなっていく特徴があり、症状が急激に悪化して急死してしまう場合もあります。

ライム病

ライム病はバベシア症と同様に、マダニを媒介にして感染をし、発熱・食欲不振・関節炎などを引き起こします。症状が進むと全身性麻痺を起こすこともあります。

瓜実条虫症

瓜実条虫(サナダムシ)の幼虫が寄生しているノミを毛繕いなどで犬が食べてしまうと、瓜実条虫症を引き起こすことがあります。この感染症は、人獣共通感染症で、人にも感染するリスクがあるため注意が必要です。

ダニやノミが寄生してしまった時の対処法

ノミやダニが愛犬の体に寄生しているのを発見したら、速やかに駆除をするようにしましょう。

動物病院に連れていく

ダニが寄生しているのをみつけたとき、爪などを使って引っかけて取ろうとするのはNGです。
ダニは犬の皮膚にしっかりと食い付いているため、きれいに取り除くのは難しいです。下手に引っ張ってしまうと頭の部分がちぎれて犬の皮膚に残ってしまい、そこから感染症や炎症を起こしてしまうことがあります。
ダニの寄生を発見した時には、場所をよく確認してそのまま動物病院へ連れていき駆除をしてもらうのが安全です。

専用のピンセットを使用する

基本的には動物病院を受診するのがおすすめですが、ダニ駆除専用のピンセットを使用すれば自宅でも駆除をすることもできます。ただし、取り外すのには少しコツがいり、ダニの頭を引きちぎる恐れがあるので自信のない場合はおすすめできません。

コツとしては、犬の皮膚のギリギリのところにピンセットを当ててダニを掴んだら、ネジを外すような感じで回しながら皮膚からゆっくりと離していきます。
※駆除したダニは病原菌を体内に持っている場合があるので、素手では触らずにガムテープなどに密着させてくるんで捨てるようにしてください。

専用シャンプーを使用する

ノミを発見した場合には、ノミ駆除専用シャンプーを利用すれば自宅でも駆除することができます。ノミは駆除用シャンプーを使用すると、一時的にノミが気絶をするため、気絶したノミをつまんでシャンプー剤を溶かした水の中に沈めて駆除します。

爪でノミを潰そうとするのは危険!

ノミが寄生していると、吸血する際の唾液や排泄物によって強いかゆみを伴うアレルギー性皮膚炎を起こすことがあります。この場合、一気に皮膚病が広がるので早い対処が必要です。しかし、目の細かいコームで毛を梳かしている際にノミを見つけても、おそらく毛の中を動き回るか、ピョンピョン飛び跳ねてしまうでしょう。

このとき、逃げる前に捕まえようとして、爪などでノミをプチっと潰すと、メスのノミが抱えているたくさんの卵を撒き散らしてしまうので絶対にやってはいけません。

ノミやダニが寄生しないための予防方法

愛犬がノミやダニに寄生されないためには定期的にしっかりとノミダニ予防を行うことが大切です。

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シャンプーやブラッシングをする

ノミやダニの寄生予防のために、定期的なシャンプーや散歩後のブラッシングを日課にするのがおすすめです。
散歩中は、どんなに気を付けていてもノミやダニが寄生してしまう場合があるので、帰宅後に室内に入る前にブラッシングを習慣付けることで、ダニが食い付く前に駆除することもできます。
また、シャンプーを行う際には寄生虫がいないか、皮膚をよくチェックするようにしましょう。

ノミダニ予防薬を使う

定期的にフロントラインなどのスポット薬を使用して予防対策を行うのがおすすめです。
スポットタイプのノミダニ予防薬の場合、効果は約1ヶ月続き、ノミやダニに寄生されてしまったとしても、吸血する時に犬の体内に回った薬物を一緒に取りこみ自然と犬の身体から落ちていきます。

ノミ・ダニの予防薬は、犬の肩の部分に垂らすスポットタイプや、お薬タイプ、フィラリア薬と駆虫薬が一緒になったオールインタイプなど種類があるので、かかりつけの獣医師と相談して種類を決めるとよいでしょう。

清潔な環境を保つ

ノミやダニから愛犬を守ためには、犬が生活している場所を清潔に保つことも大切です。特にノミはたくさんの卵を産んで繁殖を繰り返すため、犬が生活しているところには卵がたくさん落ちている可能性があります。
シャンプーで成虫を駆除しても、卵が残っていればまたそこから成虫に育っていってしまいます。
掃除機をこまめにかけたり、犬用のベッドを洗濯したりするなど掃除を徹底するようにしてください。

ノミやダニは人にも感染することがあることを忘れないようにしましょう。

まとめ

今回は、犬に寄生するノミやダニについて紹介してきました。外へ散歩に行く以上、ノミやダニとの接触を完全になくすことは難しいですが、予防をすることはできます。

ノミやダニは、吸血をする外部寄生虫です。愛犬の体にノミやダニが寄生することよって、病気を媒介したり思わぬ感染症を引き起こす可能性もあります。愛犬のためだけでなく、飼い主さんや一緒に暮らす家族のためにもしっかり予防を行うことが大切です。