犬のシャンプー頻度を考える 老犬(シニア犬)は無理に洗わない判断も必要

飼い方

愛犬のシャンプーをどれくらいの頻度でおこなうかは、犬種や犬の年齢、体の状態、自宅洗いやトリミングサロン利用などによっても変わってきます。犬のシャンプーの頻度についてお話しします。

犬のシャンプーは必要なの?

犬のシャンプーは必要なの?

そもそも犬のシャンプーって本当に必要なの?」と思われる方はいませんか?

もし、愛犬を長らくシャンプーしなかったら、体を撫でたときに指先が真っ黒になるほど汚れや皮脂がついたり、犬臭いニオイが気になったりすることでしょう。

以前、とある犬の食事の勉強会で、犬の歴史を考えたとき「犬は自分のニオイを消すために全身を洗おうとはしない」「次は○月○日にシャンプーしなければと思うのは飼い主の都合」という話を聞いて、極論だけれど面白いなぁ。と感じたことがあります。

中にはカットをしないまま過ごすことで毛が伸びて不衛生になったり、皮膚炎を誘発したり、床で転びやすくなったりするので、定期的なシャンプーやカットが必要な犬種もあります。

犬のシャンプーは、人と犬がお互い健康に暮らすために必要とされているのです。

犬のシャンプーは1ヶ月に1〜2回が一般的

犬のシャンプーは1ヶ月に1〜2回が一般的

多くの犬のしつけ本や情報サイトでは、愛犬のシャンプーは1ヶ月に1〜2回洗うとよいというが一般的です。

ドッグパッドでも同じようにご紹介してきました。

専門家による犬の皮膚とシャンプーの解説記事:「犬のシャンプーの頻度はどれくらい?シャンプーのしすぎには注意」

人と犬が同じ室内で暮らす中で、犬の体を清潔にすることは大切ですが、汚れやニオイを気にしすぎて愛犬を洗いすぎることはおすすめできません。

犬の体に必要な皮脂をシャンプー剤で頻繁に洗い落としてしまうと、皮膚炎など皮膚のトラブルを誘発してしまいます。

しかし、すでに皮膚のトラブルがあって、かかりつけの獣医師から薬浴の指示が出ている場合は、指示通りのスケジュールでケアしてあげる必要があります。

老犬や持病のある犬は、シャンプーが体の負担になることも

老犬や持病のある犬は、シャンプーが体の負担になることも

定期的に愛犬のシャンプーをするつもりでいても、実際に思うようにできない場合もあります。

例えば、老犬や持病のある犬、体に麻痺がある犬をシャンプーする際には、慎重に考える必要があるでしょう

犬はシャンプー時に体に力を入れて4 本足で踏ん張るため、思いのほか全身に力を入れています。

筋力や体力が落ちている犬は、自宅の浴室でシャンプーをしていると、足がプルプルしてきたり自然に腰が下がってきて座りたがったり、疲れてフセをしようとする様子がみられることがあります。

シニア犬と暮らす飼い主さんは、自宅でシャンプーをおこなう前やトリミングサロンに連れて行く際は、前日疲れるほど遊んでしまうなど、当日の体調面で気になることがあったら「シャンプーの日だから」と強行せずに、数日体の様子をみてからシャンプーをおこなうという選択肢も入れてあげるとよいでしょう。

 愛犬の体の状態に合わせてシャンプーをおこないましょう

愛犬の体の状態に合わせてシャンプーをおこないましょう

最近では、シニア犬や持病のある犬は、体の負担やリスクからトリミングサロンで利用を断られるというケースも増えているそうです。

ですが最近は、反対に高齢犬のシャンプーを専門としたり、動物病院の併設サロンや専門スタッフが常駐したりして、介護が必要なワンちゃんたちを受け入れてくれるトリミングサロン、出張サロンも増えてきています。

介護が必要な犬を自宅のお風呂場でシャンプーする場合は、犬の転倒に気をつけながら慎重におこなう必要があります。そのような場合は1人でおこなわず、誰かに犬の体を支えてもらいながら洗うと安心です。

また、無理に全身シャンプーをしなくても、体が汚れたときに汚れた部分だけを洗う方法でも十分です。

特に体に麻痺のある犬は、思うように体を動かせないので、顔や耳にお湯がかかることをより怖がるようになったり、転倒してケガをしたりする可能性があります。そのような場合は、ドライシャンプーをすることや、温かいタオルで拭いてあげるなど、無理にシャンプーをおこなわなくてもできるケアはあります。

「次はいつ洗わなければならない」というよりも、愛犬の体の状態に合わせてシャンプーをすることが大切です。

今回は、犬のシャンプーについてお話ししました。

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関連記事:愛犬をシャンプーする際の洗い方と手順

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ドッグパッド編集部

ドッグパッド編集部

ワンちゃんとの楽しい生活に役立つ独自の情報を取材し、配信するエディター集団です。皆さまが普段「あるといいな」と感じていること「こんな工夫は楽しいよ」と知らせたいこと、疑問、質問、困りごとなど、どしどしお寄せください。

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