公開日
2018/07/19

愛犬が自分の手足を噛んでしまう!やめさせるにはどうしたらいい?

気がつくと愛犬が手足や爪をずっと舐めている、噛んでいる、という愛犬の行動をみたことがありませんか?舐め続けているので手足の毛が涙やけのように赤い、皮膚が炎症しているのでやめさせたいと悩んでいる飼い主さんは多いです。今回は、手足をずっと舐める、噛むといった行動をやめさせる方法をご紹介します。

【原因】なぜ自分の手足を噛んでしまうの?

犬が自分の手足や爪をずっと舐める、噛むという行動はどうして起こってしまうのかについて考えてみましょう。

飼い主さんが「愛犬が手足を舐めている、噛んでいる」という行動を、目の前で見ている状況は、人間の目の届く範囲に犬がいるときです。この状況で考えると大抵が伏せをしているか、横になって休んでいる状態で、犬が無心にずっと手(前足)と足(後ろ足)をペロペロと舐めているか、前歯を使ってガジガジと噛んでいることでしょう。または、犬をお留守番させて帰宅すると、犬の手足が濡れている、よだれが乾燥して手足の毛がカピカピになっているという場合は「おそらく犬がいない間に手足を舐めている」と推測できる状況でしょう。常に手足を舐める・噛む犬は涙やけのように被毛の色が赤みを帯びて、茶色く変色している犬もいます。

犬が手足や爪を舐めたり噛んだりする行為の原因は、やることがなくつまらないから、退屈だから(暇だから)、運動不足、愛情不足、ストレス、病気、ケガなどが挙げられます。人間でいうと、子供が指しゃぶりをする、爪を噛む、指や耳たぶ、髪の毛を触るといった行動と似ていて、その行動が癖になっている状態です。

愛犬が手足を舐める、噛むことが癖になっている場合は、日常の生活で運動量が適切か、ごはんやお水を飲む回数や量は適切か、犬と一緒に遊びコミュニケーションが取れているか、お留守番が多くないか、生活の中で環境の変化がなかったかを考えてみてください。

考えられる病気

犬が手足を舐める、噛むことから考えられる病気は、ケガと皮膚疾患、心の病気、からだのどこかが痛いケースです。

足の裏を擦りむいた、足の裏にトゲが刺さっている、爪を切りすぎて神経に触れて痛い、トリミングの際に指や肉球の間の毛を切った短い毛が皮膚に触れているといった理由で手足を舐めたり噛んだりすることがあります。またケガした1本の足を舐めているうちに、他の手足も舐め始めることも考えられるので、全ての足にケガないかをチェックしましょう。

皮膚疾患の場合も手足を舐める、噛むことがあります。膿皮症、アレルギー皮膚炎、接触性皮膚炎、ニキビダニが主な原因です。雨や雨上がりのお散歩で、手足が濡れた場合や、お散歩から帰ってきて足を洗った場合、シャンプー後にきちんと足裏が乾燥しておらず、手足の指の間に雑菌が繁殖して炎症を起こすケース。舐める、噛むことで皮膚が刺激され、雑菌が余計に繁殖して治りが悪く皮膚炎を繰り返すケース。手足の毛を噛んで毛をむしることで皮膚が慢性的に炎症するケースもあります。

心に傷やトラウマがある犬も、心の病気で手足を舐める・噛むことがあります。ストレスが原因のケースと重なりますが、犬が手足を舐めることで、自身の不安やストレスを発散させている転位行動と呼ばれるケースです。からだのどこかに痛みを感じていて、それを紛らわせるために転位行動として手足を噛むケースもあります。

【実践】噛み癖をやめさせる方法

犬が無我夢中で手足を噛み続ける行動は、犬の精神状態が良くないSOSの可能性があること、雑菌が増えやすく慢性的な皮膚炎につながることからやめさせるようにしましょう。ここからは、手足を舐める・噛むといった癖をやめさせる方法をご紹介します。

ストレスをなくす

ケガや病気が原因でない場合、犬の手足の舐め癖、噛み癖を直す答えはシンプルで「ストレスをなくす」ことです。犬との生活に必要な「運動(お散歩)」「コミュニケーション(遊ぶ)」「食事(ごはん、お水)」「睡眠」「排泄」を一度見直してみましょう。
多くの原因は、運動不足、コミュニケーション不足です。例えば、運動量です。お散歩はただ歩くだけはなく、視覚や嗅覚、足裏への刺激を受けながら多くの情報を得ることで、犬はお散歩を楽しんでいます。犬だけでお散歩に行くことはできません。人間の都合でお散歩に行かないことで、犬が運動不足となりストレスを溜めてしまうのです。お散歩の距離を短くして回数を多くする。お散歩のコースを変えてみるのもおすすめの方法です。

ストレスをなくすといっても、環境の変化や生活の変化(引越し、飼い主が変わった、家族や犬が増えた)からくるストレスの場合もあります。この場合は、適切な運動と食事をさせて、コミュニケーションを多く取り、犬の不安やストレスは時間をかけて徐々に取り除くようにしましょう。

退屈をなくす

退屈な時間をなくすことは、ストレスをなくすことと同じく、シンプルに手足の噛み癖を直す方法の一つです。いつも朝から長いお留守番で、飼い主さんが帰ってきたらお散歩に行って、ご飯をもらったら、もう朝まで構ってもらえない。というような日々の繰り返しでは、犬が退屈になってしまうでしょう。

犬が予測できないことをして、ワクワクさせてあげることで、興味や集中を手足から離す方法がおすすめです。例えば、犬と遊んで触れ合う時間を多くする、手足を噛む代わりに夢中で噛んで遊べるおもちゃを与える。手足を噛んでいる時に、ボールをコロコロと床に転がすことで興味を飼い主さんに集中させます。

犬を観察できる状態のときに、手足を噛むタイミングを予測しておき、注意を引くような高い声で「アッ!」「アッ!アッ!」と気を引いてやめさせる方法もあります。しかし、このとき「ダメ!」「イケナイ!」と怒鳴りつけるような注意の仕方は絶対にやめましょう。これがさらにストレスとなって、ビクビクするようになる、飼い主がいないところでこっそり舐める・噛むという行動が強くなる可能性があります。

病気の場合は病院連れて行く

ケガやストレスからくる手足への刺激が皮膚炎を起こすこともありますが、ケガや皮膚炎の病気が理由で手足を舐める、噛むことも両方考えられます。長く続く手足の炎症や、湿疹がじゅくじゅくとしている、皮膚が赤くただれている、と行った場合は、早期に病院に連れて行くべきです。獣医師の診察と日常のケアについてアドバイスを受けることで手足を噛む行動を改善できる可能性が高いです。飼い主さんがおかしいなと、異常を感じたら、一度動物病院の診察を受けましょう。

まとめ

愛犬が自分の手足を噛んでしまう行動には、さまざまな原因がありますが、結果的に犬がつまらないな、退屈だなとストレス感じ手足を噛む、それが癖になるというのがこの行動の問題点です。

通常は、犬はいつも手足を舐め続ける、ずっと噛み続けるという動作はしません。異常に手足を気にする、舐める、噛むという行動は、犬のからだや心に何か理由があります。どうして犬が手足を噛むのか、一度犬の一日の生活を思い起こして原因がないか考えてみましょう。