2018/06/18

朝や夜に無駄吠えをやめさせたい!原因と解決方法

犬が朝吠えや夜吠えをするため寝不足と近所迷惑になり無駄吠えで悩んでいるという飼い主さんは多いです。室内犬、外飼い犬の場合によっても状況は異なるでしょう。犬は人間と異なり喋ることができませんし「話し言葉」でのコミュニケーションができません。犬は「吠える」動物です。さまざまな感情を「ボディーランゲージ」と「鳴き声」を使って表現し、コミュニケーションを行います。
今回は犬の朝吠え、夜吠えの対策についてご紹介して行きます。

【原因】どうして朝や夜に無駄吠えするの?

早朝や深夜に、静かな住宅街やマンション、アパートで、犬の無駄吠えをする「朝吠え」や「夜吠え」は、ご近所トラブルとなる可能性もあり、寝不足の飼い主さんを悩ませる犬の問題行動です。しかし、いったい何が原因で犬が吠える習慣となっているかについて考えることや、理由を探ってみると問題行動を作っているのが飼い主さんやその家族の場合もあります。それでは「朝吠え」と「夜吠え」についていくつかの原因を探ってみましょう。

朝吠えの場合

犬の朝吠えは、犬が早朝に吠え続ける、騒ぎ出す、ある一定の時間に吠える、遠吠えをすることをいいます。なんとか静かにさせようと飼い主さんはいろいろな努力をします。「うるさい!」「静かに!」「いけない!」と叱る、「ケージに入っている犬を出す」「トイレをさせる」「おもちゃを持ってくるので遊んであげる」「犬に起こされて散歩に行く」「犬が吠えると新聞を取りに玄関に出る」「ご飯やおやつをあげる」こういった対応がより朝吠えを促す行動に繋がっている可能性があります。

夜吠えの場合

犬の夜吠えも朝吠えと同じように、多くの人が寝静まった深夜に吠える、悲しそうに鳴き続ける、遠吠えをすることをいいます。家に迎え入れたばかりの子犬は、環境の変化に適応できず寂しくて鳴くこともあるでしょう。高齢犬の場合は夜吠えが習慣になると対処が難しく、飼い主さんの悩みとなります。

ここからは朝吠え夜吠えに共通する、具体的な理由について考えていきます。

トイレをしたい

排泄を外でする習慣のある犬(特に外飼いの犬)で一定の時間に決められた習慣になっている場合です。早朝、家族が寝る前、深夜、このタイミングが日々のルーティーンとなっていると、犬は鳴く、吠えるといった要求で飼い主にトイレを訴えます。いつもは鳴かないのに突然の体調不良でトイレを訴えている場合もあります。

散歩に行きたい

トイレと同じく散歩も「朝吠え」「夜吠え」を強化させてしまう原因の1つです。例えば家族でお父さんやおじいさんが早朝に犬とお散歩に行く習慣のある場合です。うるさいからと吠えた時間にすぐ散歩に連れて行くようになると、犬が「騒げば朝お散歩に連れていてもらえた!楽しかった!」と学習し朝吠えを強めてしまいます。

お腹が空いた

空腹よる吠えは、ご飯やご褒美を催促するという理由の「構って欲しい」という原因になります。犬は成犬であれば朝と夕方、子犬は1日3回の食事をきちんと摂取していれば、野犬のように飢えでひもじい思いをすることは決してありません。これは夜中吠えたら静かにさせようとしておやつをあげた、朝吠えたらお母さんが食事を持ってきたというような出来事を学習して要求して吠えているケースです。

寂しさから

空腹という名の「要求」にも近いですが、犬の先祖であるオオカミは本来群れで生活する動物です。外飼いで犬が1頭暗闇の中で寂しさを感じて吠える場合もあります。外飼いだけでなく室内でも飼い主さんと別々部屋で寝ているときに、不安や緊張から吠える場合や、寂しくて朝鳴きや夜鳴きをすることで飼い主さんがやってきて構ってくれたという出来事から構って欲しいと鳴いたり吠えたりするケースです。子犬を迎えて間もない頃は犬が環境の変化に馴染めずに鳴く、吠えることも多いです。

警戒して

不安や緊張、警戒心の強い犬は、聴覚を研ぎ澄ませて家に近づいてくるさまざまな音を聴いています。新聞配達員のバイクや自転車の音、ポストに新聞を入れる音、暗闇の中で家に近づいてくる足音、いつもと聴かない違う音、といった変化に犬が異変を察知して反応して吠えるケースです。

ケージの外に出して欲しい

お散歩のケースと重なりますが、室内犬でケージに入れて寝かせている場合、吠えて騒げばケージから出してもらえる、自由になるということを要求しているケースです。近所迷惑でうるさい、興奮して可愛そうという理由で犬の思い通りにケージから出すことで、吠えれば出してもらえると学習してしまいます。

高齢犬(認知症)のため

「朝吠え」「夜吠え」の中でもコントロールが難しいのが高齢犬(認知症)のケースです。吠え出すきっかけや理由がない場合もあります。環境変化や犬のからだの異変、老化といった理由から、犬が突然寂しさや不安を感じて吠えることもあります。

【実践】朝吠えや夜吠えの解決方法

犬が吠える原因を踏まえて、ここからは「朝吠え」「夜吠え」の対処方法について考えていきます。

トイレをしたい

外飼いの犬は深夜から早朝の近所迷惑になる時間をずらして排泄をさせるようにするか、庭や玄関、トイレシーツでもトイレをできるようにします。本当は犬が不安で吠えていて、トイレは単なる構ってもらえる理由付けで、玄関の中で寝かせるようにすると鳴かなくなるケースもあります。

天気の都合や、いずれ愛犬が高齢になったときのことを考え、決められた場所でなくてもトイレができるようになることをおすすめします。

散歩に行きたい

近所迷惑にならないのであれば、吠えても散歩にいけないと無視をすることで諦めを促すことが方法の1つです。または、決められた早朝や深夜の時間に散歩に行くことをやめます。寝るときにケージに入れていて早朝騒ぐ場合は、ケージに空気が通るように気をつけながら、厚めの毛布をかけるなどしてケージから出さず、一切要求は飲まないことを犬に学習させます。
どちらの方法も数日は抵抗してうるさい可能性がありますが、ルーティーンをやめることも方法の1つです。

お腹が空いた

空腹が理由の「要求」については、毎日同じ時間に同じ場所で同じ人がご飯をあげるのをやめることも方法の1つです。夜中に吠えればおやつやおもちゃが出てきて、早朝に吠えればお母さんがご飯を持ってくる、毎日同じ場所でご飯を食べるという習慣自体を変えてしまうのです。子犬や糖尿病といった疾患を抱える犬でなければ、犬は半日ご飯を食べなくても問題はありません。「要求」による吠えは犬がわがままにならないアイデアが必要です。

寂しいため

寂しいケースは外飼いの場合、寝るときだけでも玄関に入れてあげることで、安心して夜鳴きをしなくなるケースが多いです。高齢犬のケースにも当てはまりますが、同じ部屋で寝る、寝床に飼い主さんの匂いをつけたタオルやベッドを入れるのも方法の1つです。寂しさからくる吠えに気がついたら、今まで以上に寝る時間以外の時間を犬とともに過ごし、お散歩のコースを変えて刺激を与え、より愛情をかけてコミュニケーションをとってあげることで犬が満足して鳴かなくなるケースもあります。

警戒して

怖さや家族に異変を伝えるために吠えている場合があります。外飼いの犬は番犬が目的でないのであれば、できるだけ家に近いところを寝床にする、玄関で寝かせると不安や緊張を取り除くことができ犬が安心します。室内犬の場合は、窓から寝床を遠ざけ、物音が聞こえにくい部屋を寝床にする、飼い主と同じ空間で寝かせる方法で朝吠えや夜吠えがおさまる可能性があります。

ケージの外に出して欲しい

お散歩のケース同様に、犬の要求が思い通りにならないように心がけましょう。基本的には無視をし、日常的に長時間のケージでのお留守番など、犬にストレスや欲求不満を与えないようにします。今までの生活習慣から犬の思い通りでなく、飼い主の指示に犬が従って行動する、という犬との生活を飼い主さんが再認識することが必要です。その分お散歩や遊び、コミュニケーションを多く取ってストレスを発散させ、愛情を注ぎ、犬との関係性を改善することで要求がおさまる可能性もあります。

高齢犬(認知症)のため

高齢犬や認知症になった犬の「朝吠え」「夜吠え」はコントロールするのが非常に難しい問題です。できることとしては、日中に短い散歩を何度か行い、一緒に遊び、からだを動かし、ストレスの発散と日中の運動量を増加させることで夜間ぐっすり眠らせる。長年過ごした環境が変わらないように寝床を変えない。飼い主の匂いがする空間で一緒に寝る。犬のベットやタオルに飼い主の匂いをつけて寝床に置く。できるだけ不安にならないようさせる。といった方法が効果的です。

まとめ

犬のしつけにはさまざまな方法があります。今回は体罰や天罰、リードショックといった方法は一切使わない「朝吠え」「夜吠え」の対策についてご紹介しました。

深夜や早朝に愛犬が吠えることは、飼い主さんも寝不足になり、ご近所への影響も気になる心配な悩みです。こういったときは、一度毎日の習慣をやめて、犬がわがままになっていないかを、再確認してみましょう。どの方法にしても犬をよく観察し、なぜ吠えるのか考えてみることで、理由や、対策のアイデアが発見できるかもしれません。

犬と今まで以上にたくさんコミュニケーションを取ることで、犬の主張が見えてきます。